第4話

つい最近まで、


「お兄ちゃん!!私、いつか、お兄ちゃんと」


「お兄ちゃん!デート行こうよ」


「お兄ちゃん、ゲームしよう」


妹は俺のが言うのも何だけど、ブラコンであった。


俺に裏切れたショックで最近冷たいのだ。


何と言うか、正直に話しても、もし気持ちが爆発されても困る。


いや俺もシスコンだからある程度は受け止めるつもりはある。


だけど、やっぱりこのよくわからない魔法使い体質のせいで、妹が危険に巻き込まれるかもと思ったら言えないんだよな。



「ラブ、ラブ、ラブ、ユー」


妹が俺の考えた曲、ラブユーを熱唱してる。


ラブ、ラブ、ラブ、ユー、ラブ、ラブ、ラブ、ユー


と繰り返すだけの、1分で考えたネタ曲なんだよな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る