第2話 蒼
「今現在、警察組織は腐敗している。杜撰な捜査。機密情報の流出。暴力団や薬物の売人との癒着。諸君も少しは知っているだろう。警察の警察、第二の警察として、国家公安委員長直属警視庁公安部特別捜査課、通称蒼を設立する」
青年のまま歳をとったみたいな、青のスーツを着こなす、28歳にして国家公安委員長に登り詰めた鶴城拓人は秘書を除き僕1人の部屋で高らかに宣言した。新たに警察手帳が手渡される。
「仕事が今忙しくてね。追って連絡するから、それにしたがってくれ」
そう言って渡された連絡先のQRコードを読みとる。知らぬ間にもう部屋には誰もいなかった。渡された新たな警察手帳には驚くほど長い部署名と役所が書かれていた。
国家公安委員長直属警視庁公安部特別捜査課警部、黒木実。
警部と言う役職に驚いているとスマホに通知が届く。
「23:00、リバティタワー新宿3801で待つ」
もちろんそれは鶴城からのものだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます