星の花君にみせたし黄水仙
※ほしのはな きみにみせたし きずいせん
一人で歩いていたら、黄色い水仙を見かけた。
……絵に描いた、黄色い星みたいだ。
いや、それでも。夜空にきらめく星たちには、かなわないな。
少し前の僕なら、きっと、それでおしまい。
いや、そもそも、黄色い水仙が星に似ているなんて、思いもしなかったね。
それなのに。
黄水仙を君にみせたい。
黄水仙にみせられた君を、みたい。
そんなふうに、思っている僕。
そんな僕に、すごく驚いているよ。
※みせたい、には見せたい、と、魅せたい、を掛けております。
※季語は、黄水仙です。
黄水仙の詩には有名なものもありますが、星大好きな彼は多分、それを知りません。知っていても、思い出してはおりません。
ただ、絵本や、絵に描かれた星に似た、黄色い水仙を思い浮かべた。
偶然見かけた花に、そんなことを思う自分。
……意外だけれど、不快ではなくて、むしろ。
とにかく、あの子にこの黄色い花をみせたい。星に似た花を、みせてあげたい。
そんな気持ちです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます