ともにみて星の如しと春の雪

※ともにみて ほしのごとしと はるのゆき


「プラネタリウム、楽しかった!」

「よかった。寒くなかったら、また一緒に本物の星空も観ようね。今日、プラネタリウムで見た星たちも探そう」


また。


そう言ってもらえて、私がどれくらい嬉しいかってこと。

少しだけでも、分かってくれてるのかな。


「……あ、雪だね」

「え!」


本当に、雪。

積もるほどじゃないけど、ひらひらと落ちてくる雪たちは、夜空に光っているみたいで。


「「……星みたいだね」」

……今、同じこと。


「ね、星みたいだよ……ね?」


「うん。プラネタリウムの星も、春の雪も。君と見ると、全部が、夜空の星と同じくらいに素敵だ。だからまた、色々みよう。一緒に」


……それって。


「私と?」


「もちろん。だからまた、君を、君だけを誘うよ」


嬉しい、ありがとう。


どの言葉も言えなくて、言いたくて。


春の雪を手のひらにのせたら、冷たく、優しく、溶けていった。



※みる、には見る、と、観る、を掛けております。


季語は、春の雪です。冬の雪とは異なり、どこか明るくはかない印象であるということでした。



降る雪が、はらはらと。

見上げているのは。


そう、二人。



※夜空の星、天象儀(プラネタリウム)の星、そして、春の雪。それから、二人。

ほかのお題は未使用ですが、タイトルとしました『星』たち。を活かせた気がしております。


また、若い二人にたくさんの応援を頂いております。

誠にありがとうございます。




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