26 慰労会
中間考査も無事に終了し、週末を迎えた誠たちは誠の家で遊ぶことになった。
「いや~わりぃな~いつも家に上げてもらって」
「そうだよねー華恋ちゃんもごめんね~」
「え、私もですか?」
「そうだよ~せっかくのまこっちゃんと二人きりになれるのにその時間奪っちゃって私申し訳ないんだよね~」
「えっ!べ、別に私たち付き合っているわけでもないので!私には関係ないです!」
華恋は少し頬を紅く染めて否定した。
(そんなに強く否定されたら結構心にくるな……)
「俺はお前ら二人が何か変なことしないのなら別に問題はない。夏川はイエローカードな」
「きゃー!蓮くん〜まこっちゃんがわたしのこと夏川って呼び捨てした~!」
「おい!誠!おれの夏希をいじめるな!」
蓮が悪ノリをする。
「はあ·····で今日はなにすんの?」
「「ゲーム!」」
「なんの?」
「「色々!」」
ほんと息ぴったりだなこの二人
「華恋は何したい?」
「私は皆さんとできるならなんでも嬉しいので大丈夫です」
「そうか。なら初めは桃鉄とかするか」
「あんの!?桃鉄!?」
「ああ」
こうしてまずは桃鉄で遊ぶ事になった。
「ゲームって楽しいですね」
華恋が嬉しそうに言う。
「ああ。まあみんなでしているってゆーのもあるんじゃないか?」
「それもそうですね」
華恋がクスリと笑う。
(は、破壊力やべぇぇぇえ!やべぇよ·····)
その様子を見ていた蓮がなにやら携帯を触り始めた。すると誠の携帯が震えた。
『お熱いですな~!誠さんはほんとに好きではないのですか?^^』
そのメッセージ見た俺は蓮を睨みつけて返した。
「だまれ」
そうこうしているうちにゲームが終わった。
ちょうど昼時なので昼食にすることにした。
「ご飯はどうする?」
「私はピザがいいなぁ!」
「俺はハンバーガーがいいなあ!」
「この二人は置いといて華恋は何食べたい?」
「わ、私は·····ピザが食べたいです·····」
「ならピザにしよっか。ほら二人も早く決めて」
「おやおや?姫様の言うことは従うのかね?」
「っるせぇ。黙って早く決めろ」
夏川もこちらをみてニヤニヤしていた。
昼食を取り終えた四人はまた、ゲームをする事になった。
「はいはーい!私王様ゲームしたいな!」
「王様ゲーム·····ですか?」
「うんうん!華恋ちゃん!楽しいよ!?」
華恋が興味深そうにする。
「そうですね。やってみたいです」
「なら決まりだな~!」
こうして王様ゲームをすることになった。
まず、紙を用意してそこから番号を書き、準備はできた。
華恋から順番に紙を取った。
「王様だーれだ!」
「俺だな〜!」
(まずは蓮が王様か)
「ん~なら初めだし、二番は好きな異性のタイプを言う!」
(いきなり恋愛ものかよ·····)
「わ、私です·····」
(華恋のタイプ気になるな·····)
「え、えっと私のタイプは、優しい人です。外見とかは関係なくて優しくて温かい誠実な人がタイプです·····」
「具体的にありがとう!だってよ誠~」
「はっ!?なんだよ急に」
「なんとなく~?」
ケラケラと蓮が笑っている。
(こいつ後で覚えとけよ·····)
「王様だーれだ!」
「俺だな」
(蓮を狙い撃ちしてやる)
「そうだな~一番は王様ゲームが終わるまで語尾にござるを付けてもらおう」
「わ、私·····で·····ご·····ざる」
まさかの華恋だった。
「え、華恋だったのか。悪いな」
そう言いつつも誠は内心笑っていた。
(ぷぷ·····おもろいな華恋が言うと)
「誠くん。笑っているのバレバレです……ござる」
華恋はムッとした表情を浮かべる。
「王様だーれだ!」
「はいはーい!私!」
「なら~」
ここで夏川がニヤッとする。
「一番が三番に耳元で褒める!」
その言葉を聞いた瞬間二人が固まった。
誠と華恋である。
(こいつ·····わかって言ったな)
誠は内心悶えそうなのを我慢して華恋の方を見る。華恋は蒸気を発するのでは無いかと思うぐらい赤面していた。
誠はそっと華恋の耳元に近づき、華恋にか聞こえない声量で
「華恋、いつもおいしい料理ありがとう。あと今の華恋、めっちゃ可愛いよ」
その言葉をかけられた華恋は兎の如く跳ねてどこかに逃げてしまった。
「おやおや~?何を言ったのかね~?」
夏川と蓮がニヤニヤしている。
「お前らに教えるもんか」
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