25 中間考査

今日から中間考査が始まる。誠は毎日授業内容の復習や予習をしていたためテスト勉強は問題なく終えた。


「誠~今からでもいいから勉強おしえてくれ~」


朝学校に来るとすぐに蓮が誠に教えを乞いだ。


「テスト期間ろくに勉強しなかったお前が悪い。諦めろ」


「ひっどいなあ~まあテストは諦めねぇけど」


そして今日はテスト初日という事で二教科の現代文と数学を受けた。



「今日は乗り切ったぞ……」


「今日は帰ってから時間あるんだからしっかりと勉強するべきだな」


「ふっ……あまいぜ誠。せっかくの昼からの時間はデートに使うのさ」


「お前ら二人ほんとに知らんからな」




それ以降のテストに関しては誠はなかなかの点数を取った手応えがあるが、蓮はあまり自信がなさそうだった。



「誠くん今回のテストどうでしたか?」


テストがおわり、誠の家で夕食を取ってきた時に華恋が誠に聞いた。


「自己採点をしたらなかなかだったな。そういう華恋はどうだったんだ?」


「私は学年一の自信あります」


「まあ入学してから今まで学年一だったんなら今回も大丈夫だろ」


「そうですね。でも他の方も勉強しているのでいつ取られるかヒヤヒヤしますよ」


「なら期末は俺がその一位もらおうか」


「ふーん。いいですよ。何か賭け事しましょうか。そうですね勝った方が負けた方になんでもお願いできるとかにしますか」


(なんでもか……こんなとびきり美少女がなんでもか·····あかんあかん考えるのやめよう)


「そっちのほうが面白そうだな。まあ今回俺が勝っていたら悪いけどな」


「今回は大丈夫ですよ。誠くんあまり勉強している風には見えませんでしたし」


「ま、それもそうだな」



こうして成績上位10名の名前が張り出される日が来た。

科目は、現代文、古典、数学I、数学A、生物、化学、英語、論理表現、歴史、公共の10教科1000点満点である。


一位 一ノ瀬華恋 972点


二位 結城誠 960点



(まあ二位が妥当か……華恋との差は12点か)


誠は華恋の方を見ると華恋は少し驚いた表情をしていた。


帰宅後


「誠くんあんなに点数高かったんですね」


「まあな。華恋には負けたけど」


「これは期末考査は全力を出しきらないと負けそうです」


「まあ俺が勝つけどな。今からお願いすることでも考えとくか~」


「呑気ですね。その余裕が仇となりますよ」


「それもそうだな」


こうして中間考査は幕を閉じた。

一方の蓮と夏川カップルは赤点も取ることなく終えた。今回の蓮の順位は98位と二桁に入っているのをみて誠は驚いたのであった。






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