16 お出かけ準備
一ノ瀬が帰宅したあと真由美と誠はリビングにいた。
「あ、そういえば私ゴールデンウィーク中はここに泊まるから」
(まあそのつもりだっただろうし、この部屋は親が借りてくれているからな)
「ああ」
「ところで誠。」
真由美が真剣な顔をした。
「華恋ちゃんのことについてどれぐらい知ってるの?」
(どうしたんだ?急に……)
「学校のことしかあまり知らないな。一人暮らししているみたいだけど何か事情あると思うし、あまりそういう所は詮索しないようにしている」
その言葉を聞いた真由美は
「まあそうよねぇ。何かしら事情があるのは検討がつくけれど……あ、そうだ誠!明日華恋ちゃんも誘って3人でお出かけしましょう!」
「……は?」
誠は意味がわからないという風な顔をした。
「いいじゃない!さ、誠はやく華恋ちゃん誘ってちょうだい」
「……いやいや一ノ瀬さんにも用事とかあるだろうし」
「それを確認すればいいのよ!」
真由美はこうなったら聞く耳をもたないので誠は従うことにした。
「一ノ瀬さん。明日って予定ある?」
すると
『いえありません。どうしましたか?』
「いや母さんが一ノ瀬さんも誘って三人でお出かけしようってきかなくてさ」
『そういうことですか。わかりました。ならご一緒してもいいですか?』
「ああこちらからお願いしたいくらいだ。ありがとう」
『何時頃に向かえばいいですか?』
「14時くらいに頼む」
『はい。わかりました』
真由美は一ノ瀬とお出かけできることが決まり、テンションが高くなっている。
「俺はもう寝るから。母さんは好きにしてくれ」
「えぇ~もう寝るの?少しでいいから息子の恋愛事情聞かせてよ~」
「そんなものは俺にはないな。おやすみ」
「けち!」
俺は自室に戻り就寝した。
翌日
(今日は母さんと一ノ瀬さん三人で出かけるから恥ずかしくない格好にするか。ま、バレたくないっていうのもあるけど)
準備を済ませた誠はリビングに行く。そこには準備を終わらせた真由美と一ノ瀬の姿があった。
「お似合いですね。誠さん」
(何回言われても名前呼びは慣れないな……)
「ああ。一ノ瀬さんも似合っているよ」
今日の一ノ瀬さんの格好は、白いワンピースで肩を出しているがいやらしさは一切なく、彼女の長くて白い髪の毛と白い肌にすごくあっている。清楚な雰囲気が醸し出されていた。
一方の誠は、髪型はセンター分けで爽やかな雰囲気を出していた。
「じゃあ二人ともお出かけしよっか!あ、あと誠!私の前では華恋ちゃんのこと華恋って呼びなさい!いいわよね?華恋ちゃん」
「は、はい。大丈夫です」
一ノ瀬は恥ずかしそうにしている。
「いやなんでだよ」
「いいじゃない!私の前くらい」
一方の真由美は不服そうにしていたので従うことにした。
「なら行こっか華恋」
(恥ずかしいな……)
「はい!誠さん」
その光景を眺めていた真由美は
(いいわねぇ……娘ができるのもそう遠くないかしら……)
と考えていた。
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