14 ゴールデンウィーク前日
蓮と夏川に素顔をみられてからの初めての学校。
「おはよ蓮」
(特に変わった様子はないな)
「おはよお~誠!」
「今週学校乗りきったらゴールデンウィークだな!」
「ああそうだな」
「なんだ?誠。休み嬉しくないのか?」
(こいつはゴールデンウィーク時に出される課題のこと覚えてないのか?)
「いや休みは嬉しいんだが……課題がな」
その言葉を聞いた蓮は固まった。
(やっぱり忘れていたのか)
「ま、まあ休みだし?いくらでもやる時間はあるじゃねぇかよ」
「どうせ蓮は最終日に課題に追われる、もしくは提出しないの二択だな」
「うっ……今回はやるよ!それに課題提出しないとスポ大の時にその課題やらんといかんし!」
その言葉を聞いた誠はニヤリと笑った
「課題提出しなかったらスポ大返上で勉強ってことか?」
「ああそうだが……なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
「いや別にな」
課題未提出でスポ大返上も悪くないと思う誠であった。
ゴールデンウィーク前日
「お邪魔しますね。結城さん」
「ああ。上がってくれ」
一ノ瀬は今日も夜ご飯を作りに結城の部屋に来ている。現在の時刻は17時。
「一ノ瀬さん」
「なんでしょう?」
「スーパーに買い物行ってくるんだけどなにか必要な物とかある?」
そうですねと言いながら考える一ノ瀬。
「でしたら卵が欲しいですね」
「ああわかった。行ってくる」
「行ってらっしゃい」
そして結城は足早にスーパーに向かう。
(え〜っと……あった。)
誠は明日の朝や昼の食材を買いに来ていた。
(明日は料理にチャレンジしてみるか)
そう考えていると見知った顔を見つける。
「夏川さんもここにくるのか?」
急に話しかけられた夏川は驚いた様子で誠を見る。
「なんだ~まこっちゃんかー!びっくりしたではないかぁ~!あまり来ないんだけど今日はお使い頼まれてさぁ~」
今日はしたい事あったのに!っと夏川は不服そうな顔をした。
「まあ明日からゴールデンウィークだし!やりたい事は明日できるからね!!それでまこっちゃんは?」
「ああそうなのか。俺は明日使う食材を買いに来た」
「へぇ〜料理できるの?」
「いやまったくできないな」
「なのに明日は料理するんだ?」
ニヤニヤしながら言ってくる夏川
「まあ休みが続くからな」
「意識たか〜い!流石だねまこっちゃん!」
「まぁな。急いでいるから先に帰らしてもらう。じゃあな」
「うん!またね~!」
スーパーを出た誠は少し急いで帰った。
そして
ガチャッ
家の扉を開けた誠は
「な、なんで一ノ瀬さん以外の靴があるんだ……?」
知らない靴……いや知っている靴があった誠は固まったのであった。
そしてリビングの方から
「あらやだ~まこと!こんなに可愛いガールフレンドいるなら教えなさいよ~水臭いわね~!」
そうまだゴールデンウィークではないのにそこには誠の母、真由美がいたのであった。
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