10 あなたの家のキッチン貸してください
「あなたの家のキッチンを貸してください」
「……へ?」
「だからあなたの家のキッチンを貸してください」
「……いやそれは別に大丈夫なんだけど…」
(俺一応というか男なんだけど……)
「ありがとうございます」
「いや…うん。それより逆にいいの?(男の家に入って)」
「全然大丈夫ですよ。結城さんは宝の持ち腐れですからね」
「……いやそうじゃなくてさ…俺も一応男なんだけど…」
その言葉を聞いた瞬間一ノ瀬は顔を真っ赤に染めた
「……す、すみません。盲点でした…」
(盲点て……俺の事なんだと思っているんだ…)
「いやまあ俺も作ってもらう立場だしどうこうするつもりもないから大丈夫だよ。それに…」
「……それに?」
「俺が勝手に思ってるだけなんだが、俺たち似てる気がするしな……」
「似てる……?ですか?」
一ノ瀬は首をコテっと傾げた。
(うん。可愛いな……)
「ああなんとなくだ。なんとなく」
「そうですか……」
一ノ瀬の顔が何故か曇った。
「では明日からキッチン借りてご飯作らせてもらいますね」
「ああ。ありがとう。よろしく頼むよ」
部屋に戻った結城は一ノ瀬からもらったご飯を食べた。
「やっぱりうまいな……明日から出来たてが食べれるのか」
(妙な縁ができたな)
そう思いつつ明日からを夕食が楽しみにしていた。
携帯の音が鳴った。
(誰かからのメッセージか)
携帯の画面を覗くとそこには『結城真由美』《ゆうき まゆみ》と書いてあった。
『まこと~ゴールデンウィークになったらそっちに行くからね~!』
(母さんこっちまで来るのか……)
「わかった」
(ゴールデンウィークは来週か)
翌日の夕方
ピンポーン
(一ノ瀬さんか。髪の毛ほどかないと)
「こんにちは。一ノ瀬さん」
「こんにちは。結城さん。昨日お聞きするの忘れていたんですけどアレルギーとか苦手なものありますか?」
「いやなにもないな」
「そうですか。ならさっそくキッチンお借りしますね」
そう言い残して一ノ瀬はキッチンへと向かった。
「改めて見るとほんとに綺麗ですね。料理道具が泣いていますよ」
「いまから一ノ瀬さんに使ってもらえるから俺には喜んで見えるよ」
「確かにそうですね」
そう言いながら一ノ瀬は笑った
(笑顔やばいな……)
「ところで結城さん髪の毛結ばないのですか?」
「たしかにな……前に見られたもんな」
俺はポケットからヘアゴムを取りだして髪の毛を結んだ。
「一ノ瀬さん。おれになにか手伝えることある?」
「それは自分自身に聞いた方がよろしいのでは?」
(案外辛辣だな……)
「ごもっともで……皿洗いぐらいならできます」
「なら夕食後の皿洗いお願いしますね」
「ああ」
俺はソファーに座り料理が出来るのを待つことにした。
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初めて自分で小説を書いてみようと思い、かきはじめました!初めてなので文章とか誤字脱字色々おかしいとおもいますがそのときは優しく指摘して下さい😊
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