<15・カクサン。>
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319:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
スレの流れ早すぎワロタ
340:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
先週まで全然動いてなかったのにwww
341:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
なんだかんだでみんな待ってたんだね、こういう話が来るの。
過疎ってたのもようは、面白い怪談がなかったからでしょ?
342:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
わけわかんねー荒らしとか、よくわかんねーフェミとか、政治のやつとか湧いてたからなぁ
342:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
陰謀論はもうおなかいっぱいですですです
343:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
エレベーターのやつ結局誰か試したの?試してないの?
344:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
俺はやりたくないから誰か実況してよろしこ
345:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
どいつもこいつも他人任せで人任せ、チキンばっかりwww
びびってんの?wwww
346:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
>>345
そう思うならお前がやれ定期
346:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
自分でやるのはなんだかなーって思ってるけど人の話は聞きたい集団の集まりだかんねー
347:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
石英の動画再公開マダー?あれ面白かったのになんで閉じちゃったんだよ
348:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
かなり再生回数行ってたのに勿体ないよな。ていうかなんで石英ってずっと動画投稿休んでたの?
349:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
>>348
お知らせ動画出てたじゃん、人に説明求めてないで自分で確認しろって
350:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
彼女に捨てられてショック受けて暫く休みますじゃなかった?
ラブラブで同居してたのになーカワイソー
351:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
>>350
ほんとにそうなの?彼女が突然行方不明になったって聞いたけど。手紙も残ってなかったし、財布も携帯も残してったから捨てられたとかじゃなくてマジの疾走ってウワサ
352:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
誤字乙、疾走じゃなくて失踪な
それ自分も聞いた。ていうか、彼女サンなんかどっかの二次創作でやらかしてめっちゃ叩かれてた人じゃなかったっけ?
ほら、石英が以前扱ってたアニメのさー
あれ、ゲームだっけ。そっちのジャンル見てないから知らんけど
353:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
あー、なんかそれで落ち込んで自殺したんじゃね説あったっけ。ネットで叩かれたくらいで自殺とかメンタル豆腐すぎんだろwww
354:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
なんか話がオカルトからズレてない?石英のことはどうでもいいよ
ていうかイケメンの話題が憎いのでやめてください(ギリィ)
355:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
話戻そっか、エレベーターの件だよね。
あの動画、警察が介入して非公開されたって噂があるんだけどマジ?
356:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
え、それほんと?ならほんとに、あのエレベーターの儀式ってやばいのかな。霊的脅威対処法違反になりそうなっていう?
357:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
最近続いてるエレベーターの怪死事件もさ、あの儀式のせいだっていうのマジなんかね
358:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
あばばばばば怖すぎですわ((((;゚Д゚))))
359:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
まさかぁ。
あの動画のコメント欄にさ、試したけどなんも起きなかったって人たくさん書き込んでたじゃん。あれが全部嘘だったっての?
360:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
ホントは試してないのに試したフリしてたやつもいるだろうけど、全部が嘘ってことはないと思うんだよなぁ
ひょっとして、必ず異世界転移できるわけじゃないのかな?
361:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
それなんだけどさ。あのエレベーター怪死事件で死んだ人たちって、正しい方法で帰ろうとしなかったからああなったんじゃないかって話があるんだよね。
つまり、手順を間違えたから死んじゃったっていう。
もしくは魂はちゃんと望んだ異世界に行けたけど、肉体だけ中途半端に戻ってきちゃってああなった説
362:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
あ、そーゆう?
363:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
なら、ちゃんと正しいやり方に則ればリスクないってことでおけ?
動画見てたから手順メモってあるし
364:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
ていうか、おかちゃんにも残ってるしな、元のやり方の書き込み。
それに石英の動画も転載されてるからまだ別のところだと見れるよ
365:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
ブログに書いてる人もたくさんいるしなー。マジで石英が非公開にした意味ねぇなwww
366:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
むしろあの人が動画を非公開にした途端、無断転載とかブログの紹介が増えた気ガス
なんか狙いすましたみたいにさー
367:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
>>366
それもわかる気がするよ。隠されるとさ、人間って逆に興味持っちゃう生き物なんだよね。
嘘くさい儀式だなーって思ってたのに、なんか非公開になったせいで実はマジだったの?っていう。天邪鬼的な
368:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
人間メンドクサwww
369:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
実際ここの書き込みも、石英が動画を非公開にしてから増えてるしなー
みんな怖いもの見たさってあるんだな
370:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
エレベーターの儀式、成功する人と失敗する人がいるのは、選ばれた存在かどうかって説があるんだって。
異世界転移は、本当に選ばれた人間しかできないんじゃないかって
371:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
いいなぁ、選ばれてみたい
なんの努力もしなくてもイケメンに溺愛されまくるヒロインになりたいわ!
372:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
チート無双ハーレムしたいですしおすし
373:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
やっぱ夢があるんだよなぁ、異世界転移。戻る方法があるなら尚更やりたくなっちゃうというか
374:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
私やってみようかな。高層マンションだから試せるし
375:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
>>374
マジで!?ほんとにやるなら専スレ立てて実況して!
376:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
>>374
言ったからにはマジでやれよ?期待してるからな?
377:おかちゃんねるより、ぼっちがお送りいたします@以下名無しのメロン
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た
***
「ただいまー」
「!」
ガチャ、と玄関のドアが開く音がして、慌てて
「お、お帰りなさいパパ!今日は早いんだね」
時刻は夜の八時。一般的な会社員なら、けして“早いんだね”なんて時間ではないことくらい知っている。しかし、涼音の父である参道光一郎は、警視庁の刑事をやっているようなお人だ。警察官に、定時、なんて概念はほぼ皆無と言っていい。休みの日であっても正確には休みではなく、“待機”という扱いであることを知っている。
そのため、家族で遠くまで旅行ができた記憶などは殆ど無かった。父の仕事が大切なものであることは小学校三年生の涼音にもわかっているし、警察官として日々人々の暮らしを守っている彼のことを誇らしく思っていないわけでもない。ただ少し、ほんの時々――普通の父親が、羨ましくなってしまう時があるだけである。
「ん?ああ……まあ今日は帰っていいってことになったからな。明日はもっと遅くなるかもしれないが」
父が、最近起きているエレベーターの怪死事件を追いかけていることは知っている。まさに、涼音が見ていた掲示板、オカルトちゃんねるで話題になっていた件だ。
父は知っているのだろうか、異世界転移できるエレベーターの儀式がSNSで大流行していることを。その儀式で人が死ぬかも?と疑っている人たちがたくさんいることを。
――まあ知ってても、信じてなんかないんだろうな。パパ、昔からお化けとか全然信じてないっていうか、妙にリアリストだもんね。
オカルトな脅威に対して法的対処ができる法律が施行された、とかなんとかニュースになったこともあったが。アレの仕組みも涼音にはイマイチよくわからないし、父の仕事内容が大きく変わったようにも見えない。きっと、そんなお化けが悪さをするような事件なんてそうそう起きていないのだろう。政府が、なんでそんな法律を作ったかは知らないが。
――そうだよね。実際、そんな儀式で怖いことが起きるとかないよね。私もみんなも、霊能者とかじゃないんだし。
「みんなはもう御飯食べたのか?悪いな、いつも一緒に食えなくて」
「いいのよ、あなた。今、オムライス温めますからね」
「ああ、ありがとう」
父と母がそんな会話をするのを見ながら、涼音なポケットの中でスマホを握りしめた。
父譲りで、涼音もあまりお化けの類を信じてはいない。ただ、ちょっとだけ夢を見ているだけだ。異世界転移して、夢と希望に溢れた世界を覗いてみたい。ほんのちょっと、ほんのちょっと覗いたら帰ってくればいいのだ。掲示板の人も行っていた、正しい方法で帰ればきっと怖いことは起きないと。
――実況する、って約束しちゃったし。……近いうちにマンションで試すんだ。パパが帰ってこない日、の方がいいのかな?夜中に抜け出したらバレるかもだし。
今日は難しそうだろうが、近いうちにきっと。そして面白い写真の一枚でも撮ってツイッターにアップできたら、自分みたいな小学生でもきっとバズれるに違いない。それもそれで楽しそうだ。
――それまで絶対絶対、パパとママにバレないようにしなきゃ。
涼音はそう心に誓う。そうだ、もうやると、みんなに約束してしまった。後には引けないのである。
緊張とともに――これ以上なく気分が高揚していた。ああ、退屈な学校や日常にはない、魔法に満ち溢れた世界とはどのようなものであるのかと。
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