第4話 byめるたん
ふと男が転落したと見られる窓を見上げると怪しげな人影が見えた。龍馬はそいつが犯人に違いないと思い、その人影の主を追って建物内に駆け入った。階段を駆け上がり三階に行くと、そこには忍のような黒ずくめの服装をした人物が立っていた。
「貴様何者だ!お前があの男を殺したのか!」
龍馬が問い質すと、黒ずくめの人物は無言で短刀を抜いた。
「貴様がその気なら容赦はせぬぞ。」
龍馬は刀を抜き戦闘態勢に入った。黒ずくめの人物は龍馬に斬り掛かった。龍馬は黒ずくめの人物の攻撃を全て交わし、一瞬の隙を突いて黒ずくめの人物の左腕に一撃を入れた。腕を負傷した黒ずくめの人物は、部屋にあったものを手当たり次第に龍馬目がけて投げた。龍馬はそれらを刀で受け流したが、気づいた時には黒ずくめの人物はいなくなっていた。おそらく窓から飛び降り、屋根を伝って逃げていったのだろう。
龍馬はその後、事件の手がかりを掴むために聞き込み調査をしたが、有力な情報は一つも得ることができなかった。
翌日、龍馬は同じ道場で共に剣術を磨いていた土佐藩士の溝渕広之丞のもとを訪れた。
「おう、龍馬。道場で会って以来だな」
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