あとがき+おまけ(ネタバレ有)
・あとがき
「私、明日死にます」でした。ありがとうございました。げのと申します。
「私」とタナりんの物語。人に優しすぎた女の子が、人外である優しい死神に救われるというお話でした。いかがでしたでしょうか。小説を書いたのは初めてで拙い文章でしたが、楽しんでいただけたら幸いです。似たようなお話が既にあったらごめんなさい。
さて、あとは小話を2つほどして締めたいと思います。まずはタナりんが今回「私」の死ぬ理由が分かっていなかった件についてです。理由は主に、2つあります。1つ目は作中でも述べましたが、タナりんが「私」のプログラム管理の権威を失ってしまったために、死亡理由をタナりん自らで調べる手段が無くなってしまったことです。2つ目はシンプルに、上司の伝達ミスです。本来ならば、1つ目の理由があったため、死亡理由は上司からタナりんに伝えられるはずでした。ちなみに上司もバレたら同じように冥界マラソンと反省文の刑にされますが、タナりんは上司のミスを秘密にすることと引き換えに、今回の件で犯したタナりん自身の罪(「私」の3回目の死亡回避の罪)もチャラにさせることに成功しました。策士ですね。次の小話ですが、人と死神が出会うのは違反行為ではないという話です。そもそも霊感がある人には、死神が見えてしまう人もいるので。そして人と死神が互いに干渉し合うのも許されています。やっちゃダメなのは、そのイレギュラーな出来事によって人がプログラムの予定外に死んだり、逆に死ぬ予定であった人が死ななかったりすることだけです。もちろん、死神と出会うことで人の人生が大きく変わってしまうこともあります。今回の「私」もその1人です。
・教えてタナりん!
Q.「私」がタナりんに対してずっと敬語だったのはなんで?
A.「私」曰く、最初はシンプルに初対面だから、その後は私は人生の大大大先輩だからだそうよ。まあしばらく一緒に過ごしたら、敬語じゃなくなったけどね。まあ私、生きてないし、元より人でもないけどね。(タナりん)
Q.死神って人間が触れられるものなの?
A.ええ、触れるわよ。ただし、触れるのはあくまで死神が見える人間だけね。見えない子が私に触れても別に寿命は吸い取れないわ。ちなみに、布越しだったら触っても大丈夫らしいわ。直接肌が触れなければ大体セーフみたいね。え、なんでそうなるのかって?…原理までは知らないわよ、そんなの。(タナりん)
Q.タナりんは何で、死神なのに少女の見た目をしているの?
A.それを聞くのは、ちょっと野暮というものではなくて?(タナりん)
・登場人物設定
私
ごく一般的(?)な女子高生。16歳。女の子が好き。
片思いが多く、その恋路のほぼすべてが報われていないという悲しい過去を持つ。
今までに2回くらい死ぬ世界線があった。不幸ステータスがカンストしている。
性格は謙虚、誠実で初対面の人には敬語で接する真面目ちゃん。
そして堅物…とみせかけて実際はかなり柔らかく、どんな状況も適応できるような
順応性があり、死神と対面したときも、ごく普通の人間として接していた。
後天的なネガティブ思考がある。
欲にはそれなりに忠実で、自身の性癖に刺さるものに対しては、hentaiの片鱗を見せる。
もともと霊感とかは無いが、死神は死期が近いと見えるようになるので、タナりんのことは見えていた。その後は、なんか目が慣れてタナりんがずっと見えるようになった(ガバ設定)。
タナりん
死を司る神。年齢は約二千歳だが、見た目と精神年齢は14歳くらいの少女である。
「私」の三度目の死を防ぐために、現代世界へとやってくる。
本編後は、現実世界と冥界を行き来しているらしい。
性格は勝ち気でいじっぱり、加えてツンデレ気質。また、虚言癖をもっており、
ネットで得たにわか知識でマウントを取ってくる。しかしインターネットの知識だけは本物。相当な自信家で、どんな無理難題でも、やればできると思っているパワー系死神。基本的にポジティブ思考で、今回の「私」の件も、100%なんとかなるだろうと思っていた。
死神はタナりん以外にもいて、それぞれで死を観察する人間が異なる担当制となっている。タナりんは「私」担当だが、他の人間も何人か受け持っている。
名前は、ギリシャ神話のタナトスからもじっている。
私、明日死にます げの @geno525
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