第7話猫まんま

 今の飼い猫の食事はペットフードが当たり前になりましたが、私が子どもの頃は、残りご飯に鰹節をかけただけの、いわゆる「猫まんま」が普通でした。


 犬ならば、残りご飯に残ったみそ汁をかけたもの。


 今の常識から考えると、とんでもなく体に悪い食事が常識でした。


「猫に鰹節」と言いますけれど、鰹節はマグネシウムなどのミネラルを多く含んでいるため、猫は尿道結石などの腎臓の病気の心配があります。


 猫用の鰹節なら少量は大丈夫ですが、人間用は危険な食べ物です。

煮干しも同様です。


それに、猫は肉食なので、ご飯などの炭水化物を消化するのは苦手なようですよ。

昔の猫は馴れていたので平気だったのかもしれませんが、今飼っている子に食べさせたら、おそらく下痢すると思います。


 猫も犬もネギ系の食べ物は中毒を起こす可能性があるので、味噌汁かけご飯も、具によっては危険でした。

 

いずれにしても、人間の食べ物は塩分が多すぎて良くないようです。


 知識がなかったとはいえ、当時の猫も犬も毎日体に悪いご飯を当たり前に食べていたのだなあと思います。


 近年の子は市販のペットフードを食べるようになったので、健康面での心配は少なくなりましたね。


 その代わり、エンゲル係数ならぬニャンゲル係数が上昇しています(笑)

場合によると人間の食料よりもお金がかかったりしますので。


 でも、つい。猫が喜ぶと思うとサイフの紐が緩むのは、猫バカ共通の習性かもしれません。

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