第4話帽子猫ミーヤとジュリエット

 わが家の猫には何匹か「ミーヤ」がいます。

 その中の一匹。他のミーヤと区別するため帽子猫とも呼ばれていたのですが、その名の通り、頭の部分だけ帽子を被ったように黒い三毛猫でした。


 彼女がわが家にいた頃は、十歳年の離れた妹が三~四歳の頃で、よく妹のお守りをしながら帽子猫と遊んだものでした。

 どんな遊びをしたのか、具体的な記憶はないのですけれど、いつも近くにいてくれたように思います。


 彼女をモデルにしたキャラクターは、私の小説に、何度か登場しています。


  ジュリエットはとてもきれいな白猫でした。

 他の家族は普通の猫の名前をつけようとしたのですが、私はひと目見て、この子はジュリエットだと思いこんでしまったので、強引にジュリエットになりました。


 彼女は外見に似合わず、とても活発な子猫で、柱や障子を上までよじ登ったり降りたりして遊んでいました。


 ただ、残念ながらあまり長生きできなくて、おそらく1年も生きないうちに亡くなってしまったと思います。


 当時の記憶があいまいで、何で亡くなったのか思い出せないのですが、おそらく病気だったのだろうと思います。

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