第5話
中途半端が1番生きづらいと思うのだ。
発達障害のケがあるけど、発達障害じゃない。うつ状態だけどまだ鬱じゃない。
どうしようもなく苦しくて、気持ち悪い。
人によって重さは違うだろうが、診断を受けた者と似た苦しみや悲しみだけ一丁前に背負わされ、自分の足で歩けと突き放される羽目になるなんて。あんまりだ。
なんて言ってる私もHSPとやらのケがあるグレーな人間だ。(HSPは病名ではなく、あくまで気質なのでグレーと言うのは如何なものか。まあいいや。)
HSPの特徴とやらを見てみると、感覚過敏以外は大体私に当てはる。
"気にする"とか"気を配る"というのは、日本人が生まれつき多分に待ち合わせている美徳だと思う。
他者を慮り、謙虚に日々を送る。
その穏やかな日々の中、激しい自己主張はせずとも、人知れず隠している確固たる一本の折れない意思を自信とし、それを軸に他者に迷惑をかけずに生き、静かに朽ちる。
そんな日本人の意思の奥に根を張り眠っているのが"気"。
それが尖りすぎたのがHSP。
そこに病名やらが出れば少しだけ生きやすかったかもしれない。が、HSPはただの社不の一部に当てはまる"気質"なだけ。
せっかく鬱やら障害に理解が及ぶようになってきた世の中なのに、一度気質に隠されしまえば「気の持ちようで治るだろう」というイメージを持つ人もいるのでは。なんて思うのだ。
あくまで気質。
辛くなる頻度は少なくなるかもしれないが、治る事は永遠に無い。苦痛を感じ、それを受け入れながら生きるしかないのだ。
さて、それに加えて、グレー。
病気や障害ではない"中途半端"に生きづらいHSPでありながら、彼らの仲間に完璧には入ることが出来ない疎外感を味わう事になる"グレーゾーン"の人間。
This is me!!
はいはい大号泣。ぴえんぴえん。
余談だが、私はHSPの人のことを『繊細さん』と呼ぶのが、まーーー大嫌いだ。
それで、なにが嫌いかって聞かれたら「なんとなく嫌」としか言えないのだが、とにかく嫌い。
表では存在を認め、なんなら仲間に入れているものの、裏では高いところから冷ややかな目線を向け「アイツ変だよな」と陰口を叩く女子生徒のいじめぐらい大嫌い。
え?もっとわかりやすく?
…きっと、カクヨムにはオタクがワラワラいるだろうと予想して例えよう。
あなたの推しカプは、需要があまり無く、各種オタク御用達のSNSサイトにもあまり二次創作が上がっていない。あなた自身も自給自足に毎日時間を割いているが、満足する物はまだ出来上がっていない状況だ。
そんな中、とある推し作家の1人があなたの推しカプの小説をあげていた。
ワクワクしながら見に行けば、そこに広がるは地獄絵図。
もはや故意だろと言わんばかりにあちこちに張り巡らされた地雷。解釈違いの針山。
推し作家様まで嫌いになってしまいそうな絶望感を味わいながら地獄の業火に焼かれる(読み切る)のをただ待つ。そんな時ぐらい嫌い。
……伝わんないかぁ
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