第24話 すべては思いのまま
そう。それでいい。
浮かない顔をしていた野呂さんが笑ってくれて一安心だ。
ここで野呂さんが配信者をやめてしまうとまた計画の変更をしないといけなくなる。
本当は剛野をダンジョンでもっともっと痛めつけてやりたかった。
逃がさずに玩具にすることだってできた。
だがしなかった。見逃してやった。
それどころか、あえて剛野剛士にダンジョンでボス戦の様子を撮影を許した。
プライドの高い剛野が逃げて、取る行動はただ一つ。
野呂さんを陥れること。
奴の手元にあるのは野呂さんと白鶴ちゃんのボス戦での動画だけ。
あれだけ煽った甲斐があって狙い通り、ちゃんと動画をネットに流出させてくれた。おかげで野呂さんはバズり、一躍有名人だ。
あの筋肉ダルマが馬鹿でよかったよ。
自分の思い通りに動いてくれる駒はありがたいな。
「さてこれで野呂さんは登録者数を爆発的に増えていく。対して剛野を含めたあの三人のチャンネルは予定通り没落していく」
さぁ、クライマックスは近い。
俺もこれから忙しくなってくる。
奴ら三人のプライドをへし折り、最大の屈辱を与えて殺す。
これだけお膳立てをしたんだ。
俺の復讐が果たされるのも近い。
楽しみで楽しみで仕方がない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます