第19話 茶番の準備は整った


 炎上系の配信者など腐るほどいる。

 ダンジョンで犯罪行為をする屑、最低の行為を最低ともわからず垂れ流す馬鹿ども。いろんな奴らを狩ってきた。

 でもダメだった。

 満足できない。

 俺はまったく満たされなかった。

 目的も果たされない。

 

 俺の目的。

 最高の復讐を果たす。


 どいつも俺を満足させてくれないなら作るしかない。

 最高で最低なクズを。

 奴らにエサはくれてやった。配信者としても十分成熟した。燃えたらさぞ派手に泣きわめいてくれるだろう。

 すべてを失い、いや最悪の未来に至った時の奴らの顔を見た時に俺は満たされるだろう。

 

 奴ら三人の仲も面白い形で変わってくれた。

 今ならこの情報を奴に渡せば面白い見世物になるだろう。

 さぁ、今から始まるのは茶番だ。

 つまらない。まったくもって退屈な茶番。

 まぁ、前菜程度にはなってくれるだろう。

 

 退屈な下準備も終わりに近い。


「野呂美都を犠牲にして、奴の弱みを握る。命乞いをする奴の顔が楽しみだ」


 さぁ、復讐を始めよう。

 

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