第三章 第三節 覚醒

「あれ……私、何してたんだっけ……」


確か、脳の処理能力を上げようと魔力を脳に流して、それでノアを探そうとして……。


「そうだ!ノアを探さなきゃ!」


しかし私の体は動かない。それどころか自分の体がない。ぼんやりと光として存在しているだけだ。辺りは深い暗闇と静寂に包まれており、全く理解できない状況にあることで恐怖に襲われた。それでもノアを助けなければならない。こんなところで止まっている時間はないのだ。


「もう!あなたは無茶をしすぎだよ!あんな魔力の使い方したら死んじゃうよ!」


不意に聞き慣れない声が聞こえた。しかしどこか聞き覚えのある声に私は混乱する。私はこの声の主を知っているのか。


「あの、あなたは誰ですか?」


「私?私はそうだなぁ……神さまってことで!」


「は、はぁ」


神というには随分と可愛らしい声だった。どことなくノアのようなノリだがウザさはなく、ただただ明るくお茶目な印象を受ける回答に私は困惑するしかなかった。


「神様でも何でもいいんですけど、急いでるので」


この空間がなんなのかわからないが早くノアを探さないといけない。


「急いでるからだよ!あなたは無理をしすぎて意識をなくして危険な状態なの!そこを私が無理やり食い留めてるからこうして話せてるんだよ?」


「えっ」


「普通は自分の脳に魔法を使うなんて危険すぎてやらないんだよ?地球で生きてきたあなたなら理解できると思うけど、脳は複雑すぎるから普通の人間じゃ魔力制御ができないの」


「じゃあ私はどうすれば……ノアは……」


ノアを助けるつもりだったのに私はこんなところで空回ってしまうのか。やるせなくて言葉が出てこない。デニスさんに大見得を切ったのに私は運に見放されてしまったのか。


「だから私が出てきたの!本来私は出てこない方がいいんだけど、あなたの神力の使い方が危なっかしすぎるからつい出てきちゃった!」


「それはどういう……?」


「私の力であなたをサポートしてあげるってこと!まずは神力のパスを広げてあげる!じゃないと神力も魔力もたくさん使いそうだし!」


声の主がそういうと私に何か大きなものが流れてくる。私に入ってきたのと同時に力が漲るのを感じた。この流れてきたものの感覚は今までも感じていたが、もっと少なかったような。


「あなたは無意識で神力のパスをちょっとこじ開けちゃうんだもの。転移も知らないで使っちゃうし何者なの?私のせいかしら?」


「何が何だかわからないんですけど……」


「まあいいわ!これで神力は今まで以上に使えるようになったはずだよ!あ、神力って言ってもあなたたちの組織が言う神力じゃないよ!あれは神力に似てるけどバグみたいなものだからね!反神力って感じ?」


ラボの言う神力、つまり超能力の力の源だろうか。それは声の主曰く神力ではないらしい。私に宿った正体不明の異能力。これこそが神力を使った異能力ということらしい。そして神力は魔力に変換させて使うこともできる。あれ、なんでこんなことを私は知っているんだろう。


「お?気付いたかな?私は本来あなたと話すことはできないんだ。だけど私の考え方や知識、記憶はある程度ならあなたと共有できるんだよ!すごいでしょ!」


「じゃあこれはあなたの知識ってことですか?」


「そういうこと!今回だけじゃなく、あなたはこれからも無理をすることがあると思うの!だから私の知識の一部をあなたにあげるから、それで上手く異能力を使ってね!」


私のはずなのに私じゃない思考回路がうっすらと浮かび上がる。そして私の常識としていたものとは違う知識が増えた。まるで知っていたのに思い出せなかったことが全て思い出せたような感覚だ。


「いきなり知識が増えて混乱しそうでしょ?これよりも危ないことをあなたはしようとしてたんだからね?」


そう言われ脳に魔力を流したことを思い出すと、その危険性についてと解決策を元からわかっていたように思い出せた。私はなんて危ないことをしてたんだろう。というかこれは魔法使いであっても人間にはできない方法だろう。


「あの、ありがとうございます。神様」


「うーん、自分で名乗っておいてだけどなんか恥ずかしいなぁ!本当は神じゃなくて神見習いってところだし!」


どういうことだろう。新しく流し込まれた知識の中には神についての情報も含まれていた。神とは称号のようなものであって種族ではない。実際には神力を使う者の中でも特に上手く神力を扱う者を神と呼んでいるだけのことらしい。魔法使いの神力版といったところだろう。そして神力を使える種族は天使と悪魔のみ。天使と悪魔という二種類の種族が本当にいるということにも驚くが、それよりも私の神力の繋がりを広げた声の主の正体がそのどちらかということになる。


「あなたは天使、もしくは悪魔なのですか?」


「私が神力を使えるからそう思ったの?でもあなたにも使えるってことはあなたも天使か悪魔ってことになっちゃうね!」


それはありえない。私は地球で生まれた正真正銘普通の人間だ。両親が天使か悪魔だったというのならありえない話ではないが、そんなことはあるはずがない。


「おっと!こんなことを話してる場合じゃなかったね!気になるなら調べてみるといいよ!あなたにはその権利と力を授けたからね!」


「権利……?」


「細かいことはいいの!早くお友達を助けに行ってあげて!」


声の主がそう言うと私は引き戻される感覚に襲われる。本能的に私は自分の体に戻っていっているのだと理解できた。


「あの!本当にありがとうございました!またお会いできますか?」


神を名乗る声の主には改めて感謝をしたい。死にかけている状態ではなくきちんと会って話をさせてほしい。昔、事故で助けてくれた人のように面と向かって感謝を伝えられないままなのは嫌だ。


「あはは!そうだね!いつか会えると思うよ!」


私の視界が光に包まれていく中でその声を聞いて安心した。早くノアを助けに行かないと。


「まったく、二度もあなたを助けたんだから幸せに生きていくんだよ。イブキちゃん」




気が付くと私は平原に立っていた。先ほどまでの体験は夢だったのかと思うほどに鮮やかな景色が広がっている。しかし夢や幻ではない。この身体に漲る神力と魔力はあの声の主から授かったもので間違いない。体から漏れ出す異能の力は銀の旋風となって私の体を包んでいる。その力に呼応するように私の髪は銀色に染まっていた。まるで体が生まれ変わっているような感覚がした。


「い、イブキ殿……!?その姿……いや、その力は一体……?」


デニスさんの戸惑うような声が後方から聞こえる。私は振り向かずにその場に残っている痕跡を見つめる。魔力によって限界を超える処理能力を得た脳で情報をまとめ、分析をして答えを導き出す。膨大な神力を使って限りなく脳の負荷を抑えているが、長くは持たない。


「デニスさん。先に向かいます」


私はそれだけ言い残し、魔法を発動する。魔力の使い方、イメージ、そして魔法でできる範囲を神から得た知識によって完全に理解できたおかげで、使ったことのない複雑な魔法も今なら使いこなすことができる。

まずは風と土属性の魔法で周囲数十キロメートルを探知。その範囲の地形を脳内にマッピングする。光属性の魔法を使い数キロ先まで視覚を歪めて擬似的に千里眼を作り出す。不自然な血痕が残る布を山の中に見つけた私は空間転移でその場所まで飛んだ。

布はおそらくノアに撃たれたが致命傷を外した男のものだろう。肩に傷を負った男が着ていた服の色と合致する。包帯代わりに自分の服を破いて使ったのだろう。つまりこの方向に盗賊の拠点がある。

方向がわかればその方向を重点的に探せばいい。私は魔法で飛翔して遠くまで見渡せる高度に達すると、聴力と嗅覚を魔力でブーストする。鳥の声や水の音、騎士団のものだろう鎧の擦れる音、様々な音が脳に集約されていく。鼻からは深い森の匂いを感じながらも微かに血の匂いと火薬の匂いを感じ取れた。傷を負った者がいて、この世界で一般的ではない火薬がある場所となれば、そこがノアの連れて行かれた盗賊の拠点だろう。私はその匂いのする方向へ速度を出して飛翔する。

匂いの下に近付いていくと、くぐもったものであったがノアの声が聞こえた。ノアの声と混じって複数の男の声も聞こえたが、今話せる状態にあることがわかって安心する。私は匂いと音を頼りに場所を絞っていく。そして小さな廃鉱山を発見した。

手入れされておらず古びている小屋とその近くに洞窟があるだけという目立たない場所だったが、私の耳は多くの人間の声を聞き取っている。下品な話やよくわからない取引の話が聞こえてきた。不快だ。

そろそろ脳の負荷を神力で抑えるのも限界が近い。私は視覚、聴覚、嗅覚の強化をやめて洞窟の前に降り立った。


「あぁ?何だてめぇは?迷子か?」


「おい!よく見りゃ上玉だ!まだガキみてぇだが充分遊べそうだぜ!」


「さっきの金髪の方が良い体してたんだがな。頭が持って行っちまったし仕方ねぇ」


洞窟に入ってすぐのところで椅子に座っていた男たちが私に気付いた。ろくでもないことを話している時点でここが盗賊の拠点で間違いない。男たちは腰に下げた剣を抜いて歩いてきた。


「へへっ嬢ちゃん、俺らと楽しいことしようぜぇ……!」


「ちゃんと気持ちよくしてやっからよぉ……!」


ニヤニヤと気持ちの悪い笑いを浮かべて私の体を舐めるように見てくる。欲望の乗った視線をぶつけられて恐怖よりも生理的嫌悪感で背筋がぞくぞくする。ノアを攫った敵を目の前にして戦うことを再度強く覚悟する。


「ノアはどこだ」


「ノア?もしかしてお前金髪女の連れか?あの女なら中で頭が遊んでる頃だろうよ」


「俺たちには譲ってくれそうになかったからなぁ。嬢ちゃんが代わりに相手してくれや」


さっき聴覚を強化していた時に聞こえていたことからノアにはまだ手を出されていないのがわかっていた。しかし男たちの発言で私は怒りが抑えられなかった。


「そうか。もう黙れ」


私はナイフを抜き、瞬時に氷の刀身を作り出す。氷の温度はマイナス273.15度。絶対零度の剣だ。私は身体に強化魔法をかけて男たちに斬りかかった。


「へっ!そんな大振りの動きでどうこうでき……っ!」


「なんだこりゃあ!?当たってねぇのに体が凍って……!」


訓練どころか剣道もしていない私が剣で戦えるわけがないのは理解している。しかしこの超低温の刀身はそれを補うだけの攻撃の選択ができるように魔法の発動点を刀身になるようにイメージしている。つまりこの絶対零度は自由自在に操れる。

男たちは自身の体が凍りつき動けなくなったことに気付くと、悲鳴をあげ凍った先から死んでいく体を見ていることしかできなくなった。


「そのまま黙って凍ってろ」


氷の剣で直接斬ったりはしない。男たちの心臓が凍るのを待っていればいい。動けない男たちの隣を通り抜ける。悲鳴をあげることもできなくなった二人の男を置いて洞窟の中へ入って行った。

奥から出てくる盗賊が襲いかかってきては氷の剣で凍らせる。途中、火の魔術を使ってきた者もいたが、全てを氷の壁で防いでやると魔力切れで動けなくなった。回復して攻撃されても困るので同じく氷漬けにした。魔術を使える者は少数で、多くの盗賊は素手か剣を握って襲ってきた。それでも少し前の私なら何もできず殺されていただろう。しかし今の私なら違う。氷の剣を振るい片っ端からこおろせていく。洞窟の中に入ってから既に50人は凍らせただろう。

しばらく洞窟を進むと鉄格子が用意され檻のようになっている場所を見つけた。私はその中に見慣れた女の子が銃を構えているのを見つけた。しかしその近くには見覚えのある男の姿もあった。


「お前が侵入者か……ん?誰かと思えば嬢ちゃんのお友達じゃねぇか」


「危ないっすよイブキ!……イブキ……っすか?」


ノアは異能力の影響で姿が変わった私を見て混乱しているのだろう。しかし説明は後だ。今はこの盗賊のリーダーを何とかしなくてはならない。


「ノアを解放しろ」


「それはできねぇなぁ。大事な商品になるもんでよ」


「イブキ!そいつは私の手榴弾を持ってるっす!巻き込まれるっすよ!」


よく見るとリーダーの隣にいる男は手榴弾のピンに指をかけている。それで膠着状態になっていたのか。


「ノア、少しだけ待ってて。すぐに終わらせるから」


「イブキ!ちょっとでも動けばこいつらはピンを抜いちゃうっす!」


「この嬢ちゃんの言う通りだ。嬢ちゃんを無事に助けたいなら変なこと考えるんじゃねぇぞ?それに嬢ちゃんもその魔道具を捨てな。あっちの嬢ちゃんに向けてこいつを投げることになるぜ」


ノアは悔しそうに銃を下そうとする。おそらくノアは一人でも交渉をしてやろうと考えていたのだろうが、そこによくないタイミングで私が来てしまった。私がいることで自由を奪われてしまった形だろう。

しかしそれは私が力を使えない場合の話だ。私は既にノアを助けるために覚悟を決めた。ノアを助けるためにこの力を振るうと。


「お前たちはもう何もできない。黙って死んでおけ」


ノアが息を飲んだ。私の口からそんな言葉が出るとは思っていなかったのだろう。しかし盗賊のリーダーには滑稽に聞こえたようだ。


「何言ってんだぁ?これが見えてねぇってのか?こいつで嬢ちゃんは吹き飛ぶんだぜ?」


「それはピンを抜ければの話だ」


私は氷の剣から静かに魔法を発動し続け準備をしていた。気付かれないように盗賊たちの足下に絶対零度の手を伸ばす。そして一気に盗賊の体を駆け上がるように魔法を発動した。


「なっ!?」


ピンに指をかけていた仲間の男が手榴弾ごと一瞬で凍りついた。これで爆発させることはできない。膠着状態が崩れた瞬間だった。これをノアが見逃すわけもなく、素早く銃を構え直した彼女はリーダーの男に向けて銃弾を撃ち込んだ。


「がァッ!」


「殺しはしないっす。こういうのはエド閣下に任せた方がいいっすからね」


すかさず私が手足を氷漬けにしていく。これで男は何もできなくなったのか痛みに耐えながらこちらを睨むことしかできなくなった。


「ノア、ナイス」


「イブキこそっすよ」


ノアに賞賛の声をかけるとノアは笑いながら私にも同じように返してきた。こいつとはなんだかんだで息が合うのかもしれない。こうして盗賊を殲滅した私たちは盗賊のリーダーを連れてハードマン領に帰った。




「おお!ノア君!」


「ただいまっす!エド学長!」


「ということはイブキ君!無事に成功したんだね!?」


「はい、犯人の盗賊も捕まえてきました」


「うむ、私たち騎士団が責任を持って捕縛しておく」


笑顔で両手を広げたエド閣下に出迎えられ、私たちも笑顔でそれに返す。騎士団のみなさんの出番を奪ってしまったかもしれないが、ノアは私が必ず助けなくてはいけなかった。ノアと二人で引きずってきた男をデニスさんに預けたところで私はふらつく。


「もうイブキ!無茶しすぎっすよ」


「だって、ノアを助けなきゃって思って……」


「だからってそんな姿になるまで能力を使うなんてしなくてよかったっすよ。何がどうなって銀髪になったっすか?」


「わからないけど、神力を使ったらこうなったっていうか……」


「やはりそうでしたか」


エド閣下の方を見ると納得した顔で私を見る彼がいた。


「古い文献の中で見たことがあるのですよ!神と天使のみに許された特別な力!それこそが神力であると!なぜイブキ君が使えるのかわからないけどね!」


エド閣下が神力のことを知っているとは驚いたが、それよりも古い文献に載っていたとはどういうことだろうか。今では珍しいものということか。神を名乗った声の主は私に随分と珍しいものを授けてくれたようだ。


「じゃあイブキは神か天使になったっすか!力のインフレがすごすぎるっす!」


「いや私は人間だから」


「確かに銀髪になったことで天使みたいに見えるっすね!」


「イブキ君の髪の色が変わったのは魔力の影響だろうね!強い力を使うと変色するというのはないことではないのだよ!」


「そうなんですか?」


「実は私も一時的ではあるけど変色するのさ!そこまでの魔力使用はそうそうないけどね!」


エド閣下の髪は紺色だ。彼も私のように銀色になるのだろうか。


「イブキ君の場合は神力が関係しているだろうね。一時的に変色する例は僕を含めていくつか知っているけど、神はもちろん天使を見たことのある人は聞いたことがないから推測だけどね」


「なるほど……会ってみたいものです」


「さて、そろそろ中で話を聞いてもいいかい?個人的な事情聴取を含めて聞かなくてはいけないことがたくさんあるのでね。ゆっくりお茶を飲みながら聞かせてくれるかな?」


そういってエド閣下は私たちを館へ入るように促した。ここでずっと立っているのもおかしいだろう。私たちはエド閣下についていき館へ入ることにした。

エド閣下の書斎で一部始終を話した私は彼から衝撃的な話を聞くことになった。


「イブキ君、君はソムニア帝国の魔法使いとしての身分が決まったよ」


「ど、どういうことですか?」


「皇帝陛下に鳩で手紙を送ってね。デニスから聞いたエンデルシア王国に娘を狙われているということと異世界からやってきた君たちのことについて報告をしたのさ。勝手に報告してしまったことは謝るが、僕もこの国の貴族として仕事をしないといけなかったんだ」


問題が起きれば上司に報告するのは当然のことだろう。それに私たちはエド閣下にお世話になっている身だ。それくらいは普通のことだろう。しかしなぜそれが私が魔王使いに決定することに繋がるのだろうか。


「今では神力の力だとわかっているけど、手紙を送った時には転移が可能な異世界の魔術師という風にイブキ君のことを書いていたのだよ。それとノア君のことも魔力反応を見ることができる異端者として書いておいたよ」


「言葉のせいでなんか私だけやべー奴みたいな感じになってるっすね」


事実異端ではあると思うし問題ないだろう。


「するとどうだろうか!私も驚くほど早く返事の手紙が返ってきてね!その内容を読んでみると、皇帝陛下の計らいにより君たちの身柄が帝国で保証されることになったのさ!」


「それはありがたいっすね!私たちも動きやすくなるかもしれないっす!」


「でもね、帝国の名の下に保証する為には君たちの実力をわかりやすくする必要があったんだ。だから皇帝陛下はイブキ君に魔法使いの称号を与えることにしたんだ。ノア君の場合は既に異端者であることで充分だと判断されたみたいだね」


「そ、そうですか……」


「騎士団の調査中だけど、盗賊も一人で壊滅させたって話だからね。僕もイブキ君は充分魔法使いとして名乗ってもいいと思うよ!」


保証してもらえるのは嬉しいのだが、なんだかとんでもない身分を用意してもらったらしい。地球でもラボ職員になっているし、学生の身分から大出世だ。望んではいなかったが。

今回はノアが連れ去られるという事件が起こったこともあり、もう一度地球で準備をし直してからこちらに戻ってくるということでエド閣下に伝えた。地球からおみやげに持ってきたオルゴールをエド閣下にプレゼントし、すぐに戻ってくると言い残してノアと地球に帰ってきた。

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