えりかの過去②
2023.6.8
この日、私は洗脳が解けた。
学校に行かなきゃという洗脳
学校続けなきゃという洗脳
部活戻らなきゃという洗脳
先生に気に入られなきゃと言う洗脳
今までずっと、自分を押し殺して自分で自分を洗脳して過ごしてきたんだね。
「高校生になるまで学校を続けなきゃいけない」
他の誰でもない自分でそう思い込んでいたんだ。でも、この日修学旅行の最中に、家から遠く離れた日光で気づいたんだ。
「このまま、ずっと我慢し続けて、高校卒業までこの学校で過ごすのかな」
急に不安になったんだ。自分のことをいじめてきた人達と、高校卒業まで一緒に過ごすなんてあと、中学校のうちは義務教育だから、通わないで不登校のままでも卒業はできる。でも、高校生になったら、卒業に必要な単位をとって、出席しなきゃいけない。
自分には出来る気がしなかった。もう一回人間関係に失敗したら、、、こんな気持ちがえりかの心を蝕んでいった。気づいたら、人と関わることさえ不安になっていった。
もういっそのこと、高校行かないで高認を取得して大学に行こう。
そう思っていても、やっぱり部活が出来ないのは悔しかった。他の高校に行ってバスケ部に入って今いる学校の人達よりも強くなって復讐しよう。復讐の気持ちがどんどん強くなっていって、えりかのことを追い立てていく。
そんなえりかを変えたのはりさちゃんだった。
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