●シーン15後半:アナムネシスメモリー(PC①)
※ここでシーンを切り替え、再びPCたちとマスタースレーブの場面となる。
▼セリフ:マスタースレーブ
「な、何だと!? お前ら、まさか!!?」
(PCの反応を待って)
「ぐっ、だがまだだ! まだ俺には十分過ぎる駒があるっ!」
マスタースレーブは周囲のコントロール下にあるジャームをかき集める。それでも10体はくだらないだろうか。
しかし、元の戦力を鑑みれば1/10以下。十分に勝機がある。
▼セリフ:マスタースレーブ
「マスターエージェントである俺に、解放のインフィニティーコードで暴走したアナムネシスを相手取って、勝てると思うな!!」
※PCの反応を待ち、クライマックス戦闘へ移行する。
(アンチソフィーヤ・アンプルが投与されたら)
アナムネシスの防護壁が無くなったことにより、愛花の身体の中に埋め込まれたインフィニティコードが顔を出す。
それは∞の形を成した遺伝子コードのような姿をしていた。これも生半可な攻撃では破壊することはできない。
しかし、PC①。君にはそれを為せるだけの力が、あるっ!!
(インフィニティコードが破壊されたら)
▼セリフ:マスタースレーブ
「な、何だと? 何をした、なんでインフィニティコードが壊れる!?」
「あれは俺が研究を重ねて作り上げた特注だ! 普通の攻撃では傷一つ……」
そこで瞳に映ったのは、アナムネシスを宿す少女。榛名愛花。
インフィニティコードを破壊できるだけの能力を持つエージェントがたまたまN市に存在した?
いや、それは違う。
▼セリフ:マスタースレーブ
「まさか。まさかまさかまさか!」
「──祈ったのか! インフィニティコードを破壊して、普通になることを!!!」
「ァ、アナムネシスゥゥゥゥゥウウウウウ!!!!!」
男は激高する。すべての計画が水の泡となりかけている。しかし、だからと諦めるわけがない!
▼セリフ:マスタースレーブ
「まだだぁぁああ! 食い尽くせ、ウロボロスゥゥウ!!!!」
影の魔獣が、消えかかったインフィニティコードの残滓をその身に取り込んだ。
▼セリフ:マスタースレーブ
「ぅぅっぅうぅ、ぁああああああああああああああああ!!!!」
「よくも、やってくれたな小僧(小娘)!!! ここで引導を渡してやる!!!!!!」
レネゲイドによるとんでもない侵蝕がその身を蝕むが、そんなもの知るかと激昂する。
何年もの研鑽によって準備されてきた計画の頓挫。それはマスタースレーブにとって度し難い事実。
すべてはこの為に準備してきた。ここまで来て!
ウロボロスで吸収した『アナムネシス』の残滓。
これを解放すれば、従来ほどでなくとも目的は果たせる!!
▼セリフ:マスタースレーブ
「小僧、楽に死ねると思うなぁ!!」
※ここで《Eロイス:覚醒する世界》《Eロイス:愚者の契約》《Eロイス:不滅の妄執》を宣言する。
これによりクライマックス終了時、マスタースレーブが戦闘不能になっていない場合。世界中にレネゲイドの真実が周知されるのと同時に、彼はアナムネシスの力の一部をゲットし、不死の存在となることで戦闘不能時にHPを50点まで回復させて復活する。
しかし、アナムネシスに覚醒した訳ではないため、エフェクト行使はできない。
《Eロイス:不滅の妄執》は、先行種“アンリミテッドエボルブ”の効果を有した攻撃を受けることで解除される。
※また、PCたちの侵蝕率に余裕があれば衝動判定を再び行なうとよい。難易度は9。
成功と失敗に関わらず、侵蝕率を2D10点あげさせること。
※諸々の処理が終了次第、以下の描写から進行を再開する。
ふと、そこでPC①の手を暖かい感触が包み込む。
その主は、能力行使のし過ぎで憔悴した様子の愛花だった。
▼セリフ:榛名愛花
「PC①、くん(ちゃん)……」
(PCの反応を待って)
▼セリフ:榛名愛花
「ありがと、ね。助けてくれて」
「……あの人、アナムネシスの能力を少しだけ手に入れたみたい。同じアナムネシスだからわかる。普通の攻撃じゃ倒せない」
「私も、もう攻撃できる、余裕ないの」
「牧彦くん……マスターを。彼を止めて、欲しい!」
(PCの反応を待って)
「……うんっ!」
愛花は願う。普通の日常へ……何気ない世界に進むために!
君がもう一歩だけ先に進むための力を!!
※ここでアナムネシス専用エフェクト《プルス・ウルトラ》を宣言し、PC①のDロイスである
▼セリフ:マスタースレーブ
「小娘が! 現状維持で停滞したこの世界を望んでどうする!」
「人間は進化を続けてきた! こんな所で、足踏みすることなんぞ!」
「許されて言い訳がねぇだろうがよぉお!!!」
(戦闘不能時)
「まだだ、俺はまだこんなところで……」
アナムネシスに答えを乞う。それは万能の叡智。それは理の真理を男に伝える。
脳裏に浮かぶ答え。それは、死だ。
「……ぁ~ぁ、クソが」
悪態を付かずにはいられない。止まらぬ血に一向に塞がらぬ傷。視界が急速に狭まっていった。
そうか、これが死か。
……もう少し、だったんだがなぁ。
マスタースレーブと呼ばれた男は意識を手放すと、N市に敷かれた通信支配も解除され、ワーディングも薄れていった。
――君たちの勝利だ。
◆結末
PCが戦闘に勝利したらシーンを終了する。
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