●シーン14:思わぬ共闘者たち(PC①)

●シーン14:思わぬ共闘者たち(PC①)

条件:情報収集2の項目が全て開示された。

◆解説

 各勢力からの助っ人が登場するシーン。PCの登場は任意。マスタースレーブの信号発信装置無効化のために各勢力から助っ人が登場する。


▼描写

 君たちはUGNのセーフハウスを用いた仮設支部で英気を養いつつ、作戦を立てるための戦力を確認していた。

 UGNの戦力は元いる戦闘班と"アストラット”陸条康太が多くを占めているが、戦闘班はN市各地で暴れるジャームの討伐に赴かねばならない。

 クチナシはハッキングに秀でた能力を持つが、その反面戦闘には向いていない。

 今ここで戦力として自由に動かせるのは、"アストラット”陸条康太と君たちしか残されていなかった。

 榛名愛花の救出と信号増幅装置。どちらも戦力が必要なのは間違いないが、メンバーを分散させて攻略できるだろうか?

 どうやってこの状況をひっくり返せばいい?

 思考の沼に嵌っていく中、意を決した表情で陸条康太が口を開いた。


▼セリフ:陸条康太

「支部長! 信号増幅装置の破壊を、俺にやらせてくれ」

「俺なら単独戦闘に長けてる。それにハッキングだって、今回は協力者がいるだろ」


 康太はクチナシを見やる。確かにクチナシのハッキング能力ならばランドーマークのセキュリティロックを解除できるだろう。

 しかし、クチナシは無理だと首を横に振った。


▼セリフ:クチナシ

「ぇ、いや……無理だって……」

「セキュリティを無効化できる自信なんて無いし、アンタだけであのジャームたちを裁けるってのか?」

「この面子が総掛かりでやっと勝てるような数を、アンタ1人で?」

「死にに行くようなもんだ! あんな化け物に勝てっこないぜ!!」


(PCの反応を待って)

▼セリフ:陸条康太

「……くそ、どうしようもないのか」」


 暗い雰囲気が支部内を包む。

 しかし、“それ”は突然やってきた。

 部屋の照明が落ち、パチンという音と共にホログラムが独りでに浮かび上がる。

 薄暗い照明の中、“彼女”はそこに居た。


▼セリフ:プランナー

「ごきげんよう」

「お邪魔させていただいています」


(PCの反応を待って)

「皆さんのお話は聞かせていただきました。確かに先の提案は無謀と評価せざるを得ません」

「ですが、そこにさらなる戦力を投入すれば不可能な話ではない」


「ごきげんよう。お話は聞かせていただきました」

「確かに先程の提案は無謀と評価せざるを得ません。ですが、そこにさらなる戦力を投入すれば現実味を帯びる」


 プランナーがパチンと指を鳴らすと、支部の中に小規模ディメンジョンゲートが発生。

 そこから姿を見せたのは――


▼セリフ:春日恭二

「……フン」


 ――FHの悪魔。“ディボロス”春日恭二だった。


(PCの反応を待って)

▼セリフ:春日恭二

「今回だけだ、UGN。マスタースレーブは私の覇道の邪魔となる」

「それに、UGNとゼノス借りを作っておくというのも悪くない話だ」

「今回はこの私が協力してやろう。そこの小僧とであれば、数刻……いや、別に私がすべて倒してしまっても構わんのだろう?」


(PCの反応を待って)

▼セリフ:プランナー

「そういう訳です。信号装置の無効化にはUGNの陸条康太、FHのクチナシに春日恭二で問題なく対処できるでしょう」

「これ以上の増援は見込めませんが、これで十分」

「非常に困難な作戦にはなるでしょうが」

「これこそが、私の提示できる最良のプラン」

「プラン・ダウンタイムです。如何でしょう?」


◆結末

 PCたちが作戦に同意し、RPを済ませたらシーンを終了する。

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