●シーン5:前途多難(PC③)

●シーン5:前途多難(PC③)

◆解説

 PC③のオープニングシーン。現在のN市の現状を描写し、その後陸条康太からPC①らの状況を伝え、そこでシナリオヒロインの名前をPC③に開示する。ここでは強く描写せず、手短に進行すること。


▼セリフ:霧谷雄吾

「──さて、では皆さんが作戦行動中に、こちらは状況把握のため現状の再確認をしておきましょう」

「現在、N市には謎のジャームが発生中。そちらの対処にはN市エースの“アストラット”陸条康太さんを中心に戦闘部隊が出動中」

「そして、現在N市に同じく潜伏中とされている、アナムネシスを宿したとされるFHチルドレン。そちらはPC①さんに捜索を依頼」

「発見次第、“アストラット”を派遣する手筈となっています」

「……陸条さんには連続任務に文句を言われてしまいましたが、なんやかんや引き受けてくれて助かりました」

「しかし、FHチルドレンがN市に潜入したタイミングでジャームの大量発生」

「とても偶然とは思えませんね。PC③さんはどう思いますか?」


(PCの反応を待って)

「確かにそのとおりです。しかし、いずれにしても後手なこの状況はあまり好ましくない。何か状況を変える隙があれば良いのですが……」


そこでUGNエージェントである“アストラット”陸条康太から通信が届く。彼はN市UGN支部の戦闘部隊の隊長を務める若きエースである。

かなりの臆病なところが玉に瑕だが、正義感があり頼りになるエージェントだ。


▼セリフ:陸条康太

「――ちょ、支部長!! 聞こえてるか!?」


(PCの反応を待って)

「今しがたPC①と合流したんだけど……」

「PC①が例のFHチルドレンを確保。名前はえっと、『榛名愛花』っていうらしい」

「加えて、彼女を狙ってかFHやゼノスまで一緒にいる」

「どっちも戦闘の意思はないらしいけど、どうにもアナムネシスのことについて調べたい事があるとかなんとか」

「活動拠点としてうちの支部を使いたいってことらしいけど……どうする?」


▼セリフ:霧谷雄吾

「やれやれ。確かに状況を変えたいとは言いましたが、ここまでイレギュラーすぎると考えものですね」

霧谷がその報告を聞いてため息をつくが、君に視線を移して進言する。

「しかし、これはチャンスです。FHチルドレンをN市支部でそのまま保護できれば、調査と解析をすることができる」


(PCの反応を待って)

「えぇ。幸い、あなたの支部はレネゲイドの解析、調査に長けています。そのままアナムネシスの少女を保護し、FHとゼノスのエージェントを受け入れてください」

「ですが、最大限の注意は払うように」

「友好な関係が一番ではありますが、もし彼らが戦闘も辞さないようでしたら、戦闘行動も許可します」

「損な役回りとなってしまいますが、お願いできませんか」


◆結末

 PCが了承したら、以下のセリフと描写を挟んでシーンを終了する。


▼セリフ:霧谷雄吾

「無茶なお願いで申し訳ありません。では私は一度失礼してこの後の合流に備えます。何かあれば連絡してください」

 そこまで言うと、霧谷雄吾との通信は途切れる。

 君はアナムネシスを宿すという少女『榛名愛花』の検査のため、そしてFHとゼノスと合流したチルドレンたちを受け入れるための準備を進めるのだった。

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