第8話 話の作り方について
新たに長編の小説を執筆しようとする場合、何処から手を付けたらいいか迷うことありませんか?
実際の公募用の文字数が決められているものに関しては全て書き上げてから応募になるでしょうから何処から書いても良いと言われています。
見せ場からでも最後の盛り上がりからでも途中公開をしなければ問題ないというわけです。
ただ、Web小説で連載する時にストック分はともかく常に書きながら更新するスタイルだと前からどんどん書かなくてはなりませんよね。
そこでプロットが必要になるのですけどこれって何処まで詳細なものが必要ですか?って話なんですが、ぶっちゃけ書籍化を狙うレベルにするつもりならば登場する人物の相関図と国間、街間の移動距離とかを書き出しておいた方が矛盾が起きにくいので後になって助かります。
私が長編を書く時は主人公の能力を決めて最終目標を設定したらいきなり書き始めてしまいますので長くなればなるほど矛盾する事実が出てくる可能性が高くなり読者の方に指摘されたりします。
本当にダメダメなんですが紙に書くのって結構面倒だったりしません?
結局のところスマホのテキストアプリに箇条書きでメモをとりながら執筆している状態ですね。
話がそれましたが異世界ファンタジーは既にWeb小説業界ではパターンが出尽くしたのではないかと思えるくらいテンプレがあります。
ですのでテンプレを使いながらも人とは違った目線でプロットを組むのが必要な能力なのかと思います。
またまた私の作品を例にあげて恐縮なのですが『女性限定の治癒士』の話を作った際の考え方を晒してみたいと思います。
まず、この話を書くことを決めたのは『エロ釣りでも何でもいいからひとつ作品をバズらせたい』と考えた事にあります。
理由はカクヨムロイヤルティプログラムのためです(爆)
そして私は異世界ファンタジーものを好んで書くのですが致命的な弱点がありそれは『バトルシーンが苦手』なのです。
これはまだまだ勉強中なのですが簡単に上手くなることは出来ませんのでとりあえずあまりバトルシーンを入れない方向でと考えて『ならば治癒士にしよう』となりました。
そしてカクヨムで多い若い男性向けとして微エロ要素を加味するために妄想をかき立てるように『女性にしか効果を発揮しない』と『治癒魔法を使う時は心臓の位置に手を置く』としました。
あとはどんどん患者を治せば良いのですが、それだけだとただのエロハーレムルートしかありませんのでここでひとつ戒めとして主人公の性格を『生真面目で純愛主義』にして簡単にエロ展開にならないように制御しました。
もちろん治療をして救って貰った女性たちは主人公に好意を持ち、恋人の位置を勝ち取ろうとしてきますが主人公の鋼の意志? であしらっていきます。
最後は主人公の望みが叶って完結というオーソドックスなパターンでしたが私としては満足な終わり方でした。
この作品は本当に幸運に恵まれてバズりましたが、今同じようなものを書いてもバズれる気はしません。
それは常に読者の興味が変わっているからです。
今はまだ『追放ざまぁ』がファンタジーではパワーワードになると思いますので苦手でなければ選択肢のひとつに入れても良いかと思います。
とにかく、主人公の能力か性格に特徴を持たせるのが大切だというだけの回でした。
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