第16話 1万倍返し



「チェクメイト..です」

「なっ..テレビゲームではむちゃくちゃ弱いのに」

「何ですか..負け惜しみですか?」

「..くぅ..なら次は格闘ゲームで勝負を」

「格闘ゲーム..格闘ゲーム...あぁもう...」

「じゃあFPSで」

「そっそれはやめろ!」

「なっ何だよ夜崎...」


さっきから何だ

FPSが何だかは知らないがこの言葉を聞いた瞬間叫び出すのは


「まぁいいさ..格闘ゲームでも何でも勝負してやるさ」

「おっ格闘ゲームか...俺も久しぶりにガキでも何でいいから戦ってみたいな」

「菊金先生って格闘ゲーム得意何ですか?」

「くくく..ガキと比べりゃ上手いさ..胆力以外はな」

「....」

「そうですか..!凄いですね!はははは」

「すごい棒読みだな..さすが歩く英語翻訳」


___10分後


「おかしい!おかしい!おかしい!どうして即死コンボばっか..どの体力から技を喰らった瞬間ずっとコンボコンボコンボ...おかしいだでしょ」

「くくく一撃も喰らわないで倒せちまった..本当に弱いな..弱すぎる..小学生の方がまだ強いレベルだ」

「うっうるさい..何ですか..チンチロであんなにビビてた奴がこんな煽りを」

「あぁ!何だ?負け惜しみか?」

「...っち」


やはりあの時..徹底的に潰しておくべきだったな

そう言って私はコントローラーを地面に置いて立ち上がった


「命令だ...菊金さん」

「なっ..命令..!?くっ」

「スマホの上から2つまでの検索履歴を校内放送で音読しなさい」

「ひっ..こんな..そっそれだけは...」


冷え切った顔をした菊金先生は放送室へ直行した


「ピンポンパンポーン」

「えっ..なんで..菊金先生が」

「あー..まぁ色々賭けに負けたからね..彼」

「いい気味です..わ!」

「うっうぐ...大人のお姉さんの水着特集っ..ぐぃぅ..子猫のかいがだ」


えぇ...子猫の飼い方とのギャプの差が凄いなこれ

くくく..いい気分だ!実にいい気分だ!


まぁ..多分呼び出されるだろうな..先生

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