第9話 発現①

雫視点

私はイジメを受けていた。


「おい、お前なんとか言ったらどうだった」


「やめてぐださい」


「こいつなんか言ってるぜ」


「弱いくせに喋んなよ」


こんな毎日に絶望していた私だったのだが、神は私を見捨てていなかった。


「お前達何してんだ」


「誰だお前」


私の前に天使が現れた。


「やべーぞこいつ、桜さんのお気に入りの陸じゃねえか」


「逃げるぞ」


「二度とこの子をいじめるな!」


天使は私を助けそして私を惚れさせた。


それから私達は仲良くなって、お互い親友とまで呼べるようになった。


でも私は親友じゃ嫌だ。


養成所での成績は彼がトップで私が真ん中くらい。


どう見ても釣り合わない。


さらに桜さんという幹部の人は彼に惚れている。


間違いない、絶対惚れてる。

だって彼に対する好きが隠しきれてない。


どうすれば彼を手に入れられるのか考えていると、私は突然彼と引き離された。


ハンター協会の人にさらわれてから、私は陸の姉と妹そして幼馴染とも仲良く慣れた。


私はこれを好機と思えた。

イリーガルハンターの組織内にいれば、私は桜さんには勝てない。


ても、こっちにいれば私にも勝機がある。


そう思っていると、私は突然能力を得た。


私は磁力の能力を手に入れた。

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