第10話 発現②
陸視点
今世界の人口の約5%が能力者であり、その中の約0.1%がハンターである。
ハンター協会のハンターが約24000人で、
イリーガルハンターが約10000人
と言われている。
ハンターになるには、能力者でなければならない。
基本的に能力には2種類ある。
固有能力は似た固有能力を持つ人はいれど、基本的にその人しか使うことができない。
また、固有能力は持っているものが限りなく少なく能力者全体でも約10000人程度しかいない。
強力な固有能力となるとさらに数が限られるため、固有能力を持つものは重宝される。
次に一般能力がある。
これはいくつか種類があり、一般的なもので言えば火 水 風など。
珍しいもので言えば磁力 光 などに分かれていて、今でも新たな一般能力が見つかることがあるため、いくつあるのかは未だわかっていない。
一般能力は努力次第で実力が大きく変わるので、ほとんどのハンターは日々一般能力の強化を目指している。
何でこんな話をしたかと言うと、僕は固有能力を持っていたからだ。
僕の固有能力は4次元に通じる入口を複数作り出すというものだった。
一般能力が風なので、最初は一般能力を鍛えるしかないと思っていたけど、僕は自分の固有能力のとんでもない可能性に気付いた。
さっき言ったように、僕は4次元へと通じる入口を複数作れる。
4次元への入口は、自分の視界の範囲内もしくは、自分が知っている場所に作り出すことができる。
ここで僕は考えた。
東京に一つ入口を作ったとしよう。
もう一つの入口をロンドンに作ったとしよう。
この2つの入口を4次元の中で繋げるとどうなるか。
答えはワープゲートができるのだ。
僕はワープゲートを作り出してしまったのだ。
このことを僕はすぐに桜さんに報告した。
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