第7話 強襲①

桜視点

早いことに陸がもう9歳になった。


最初の頃は陸を彼氏候補としか見ていなかったが、日々を一緒に過ごす中で私は陸への好きが止まらなくなっていた。


だって陸ってムッチャかっこいいのにすごく可愛くてがんばりやさんで、それに私にすごく甘えてくれるけど私のことも甘やかしてくれて、最初は容姿だけに惹かれていたものの、今では完全に陸がいないとやる気が出ない。


師匠という立場を利用して日々スキンシップ(セクハラ)などをしているわけだが、最近はどうすれば陸と結婚できるかを陸の布団に潜り込みながら必死に考えていた。


というのも、陸は最近雫などと言うやつと仲良くしているらしいが、女である私からみたらあれは完全に恋する乙女だ。


陸に雫との馴れ初めを聞いたのだが、かっこよすぎて私まで惚れ直してしまった。


なんと、組織内で孤立していてさらにイジメまで受けていたところを助けたらしい。


私はこの話を聞いて、陸は天性の女誑しだと思った。


そんな矢先、私たちの住処に強襲があった。


強襲があったのは、陸たちがいる第6養成所だった。


ここはスカウト(さらった)子どもたちを育てるところなのだが、敵の戦力をみるにそれは知らなかったらしい。


ここには幹部の私含め多くの強力な能力者が教師として働いているため、敵の迎撃は簡単だったのだが、一部敵を取り逃がしてしまいそれが後方に回って何人かの子供たちをさらわれてしまったらしい。


さらわれた子供たちは少数で強力な能力も持っていなかったので、奪還の指示は出なかったのだが、その子供の中には雫がいたらしい。


陸はそれを知り塞ぎ込んでしまった。


私は塞ぎ込んだ陸を慰めてそのままベッドインという作戦を立てていたのだが、神のいたづらかそれとも運命か陸の能力が発現した。

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