第5話 強さを求め②
陸視点
僕は桜さんたちに保護されてから能力を発現するため必死に訓練していた。
桜さんが言うには能力が発現するにはきっかけが必要らしい。
特に強い感情の変化などの理由により能力が発現する人が多いらしい。
桜さんやその周りにいる人達のほとんどは僕に優しくしてくれるけど、僕は何人かの大人に嫌われているのを感じていた。
まだ能力が発現していない僕はとりあえず必死に基礎体力を向上するトレーニングや近接戦闘のための格闘技などを訓練していた。
訓練が始まってから約1年が経った。
その頃には僕を嫌っていた何人かの大人の人達も僕に優しくしてくれるようになった。
僕は家族のみんなや幼馴染に会いたいと言ったが、今みんなは遠いところで安全に暮らしていると言われたので、我慢することにした。
さらに、僕は僕と同じ年で僕と同じ頃に桜さんたちに保護された 高橋 雫 という名前の人とも仲良く成れた。
更に時間が経ち僕と雫が9歳になった時
僕たちの居場所がハンター協会に襲撃された。
桜さんや他の大人たちが僕たちを逃がしてくれたけど、逃げた先でハンター協会の人と出会ってしまった。
雫と僕はまだ能力が発現していない。
だから、僕たちは必死に逃げた。
体力などには自信があったので、逃げられると思ったけど、逃げられたのは僕だけだった。
僕と雫は敵の注意を分散させるために二手に分かれて逃げたけど、雫は捕まってしまった。
その事を知ったのは桜さんたちが敵を追い払った後だった。
僕は今まで大事な人を守るために強くなったのに、大事な人を守れなかった事がとても悔しかった。
僕が部屋で泣いていると、
僕に能力が発現した。
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