2月22日 不時着


____青い光が俺を覆っている。

俺の名前は…人間ということしか思い出せない。

上を見上げるとガラスがあり、その先に研究室のようなコードや機械があった。

「此処は何処だ!?」俺は身動きが一つも取れなかった。

「おーい!」俺はガラスを何度も叩いたが、何も起こらなかった。


その時上から微かに声がした。

「目覚めよったか。お前はロイス、人工知能だ。ガラスを解放してやろう」

その時窮屈だったガラスが開き、身動きが取れるようになった。

人工知能?ふざけないでくれ。俺は人間だ。

「俺は人間だよ」

「前までじゃよ。今はワシがお前を改造をして人工知能にしたんじゃ」彼は笑みを浮かべた。


「は?早くもどして!」俺は彼の首元を掴み上げて言った。

「お前は墜落事故で意識を失っておったから助けてやったんじゃぞ。感謝しろ」

死ぬよりはマシと言いたいところだが人工知能は流石に許せない。


「まあ良い。目玉民族に変換することも可能だ」何かよく分からないがそれを希望しよう。


「じゃあそれで」俺は言った。

_________

その時変身魔法の副作用で俺は人間に戻っていた。

だが、手の平に一つ目玉が浮かび上がっていた。

目玉はジッと俺を見つめている。正直言って気持ちが悪いが、人工知能よりはマシである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る