第56話 砂漠の調査


 帝国の学院に来ていてイライナル先生の授業が終わるのを待って居た、鐘が鳴り授


業の終わりを告げている様だった、すると生徒が溢れて来てこの学院の生徒の多さを


物語って居た、この学院は3000人程の院生が居るそうで大陸西部一の学院で、エテナ


王国やカルロスト王国からも生徒が集まる学院だった、先生も200人程いて他の運営


に携わって居る者が200人の構成らしい、そしてアグリスの同期のマナミラさんがイ


ライナル先生に声を掛けに行って呉れた様で、5分程で現れたのが体格の良い先生で


挨拶をして呉れた「私がイライナル・ホカテと言うがあなた方が侯爵の紹介状をお持


ちの方々は」と言った、俺が自己紹介をした「私はホウライ国の代表をして居ますユ


キノスケと言います。侯爵には仲良くして貰って居てヨゴナ伯爵の時からの付き合い


です」と言うと、「成る程それで今日の目的は何でしょうか?」と聞かれたので、「今


ホウライ国では学校を作り初歩の授業をして居るのですが、この次来年度には初歩を


卒業して中等部を作りその次は高等部も作りたいと思って居ますが、先生が居ません


高度な授業を受けて来た先生が必要なので出来れば30人少なくても20人の先生を探し


て居ます」と言うと、「イライナル先生は中々壮大な計画だが貴方が考えたのです


か」と聞いて来た、俺がそうですと言うと「あなたは高度な学問を収めている様だが


何方で習われました」と言ったが、俺は「独学です」と言うと、イライナル先生が


「聞く所に寄ればホウライ国では見た事も無い様な魔造具が有るそうだが、それも殆


どが貴方が作り出した物だと聞いて居ますが」と言って来たが、「そうですね魔造具


は私が作り出して居ますが、一人では何もできませんなので人材を育てたいのです宜


しくお願いします次の卒業生でも良いですが、貴族の3男坊や後を継げない方たちが


来てくれると嬉しいのですが」と言うと分りました、「3日後に此方で30名程希望者を


募るので面接に来て下さい」と言ったので、俺は「人数は絞らなくて良いので50人に


なつてもOK ですから」と言って置いた、「そしたら3日後の朝10時に来ます宜しくお


願いします」と言って一旦引き上げて宿に帰り休憩した、その3日後に面接をして38


名を決めて何時王都を出れるか聞くと3日後が10人と残りは卒業後に成った、取り敢


えず3日後に10人を連れて帰る事にして「王都の第一埠頭に船を着けるので3日後に来


てくれるとすぐに分かる様にしときます。」といつて置いた、残りの28人も7月5日に


王都の港を出て7月10日にはホウライ国に着いた、これで新たに総勢38人の先生を迎


える事になった、家は寮の4階に作り女性は女子寮の4階に、男子寮の4階に男性の家


を作り全部を繋げて外に出なくても各建物に行けるようにした、3166年9月1日に成っ


て3年目を迎えてまだ初等科しか無いが来年に備えて行く事にした、エルフとダ-ク


エルフには俺が言語理解を付与出来たので、日常会話には苦労することなく出来て居


る様だった、サイラはクリ-マさんに預けマイラは其処から学校に通う事に成った、


これで学校関係も順調に進みだした事だし俺は又、次の事にチャレンジする為に動き


だした、それは砂漠の探索だった以前に耳に挟んだ話に砂漠の中に草原地帯が広がり


其処には多くの獣人が住んで居ると聞いた事が有ったので行って見る事にした。



 3166年9月1日は火の日だった、今回は砂漠に行く事にしたのでエンタナ湖の傍の転


移ポイントに行く事にした、ここはエンタナ湖の一番南に成るが何方かと言うと南


東の感じだった、エンタナ湖の東に広がる砂漠がいわゆるサバンナだった、その昔に


ここに住んで居た動物が進化したのが獣人の様だが、真相を知るのは神だけだが俺は


馬車を出して進んだ、馬車はフライと重力軽減を掛けて居るのでほぼ浮いている状態


なので、ゴーレム馬の負担には成らない様に工夫して居て馬にも重力軽減を掛けて居


て足が沈まない様にして居た、走り出して4時間程経つが何も無いサバンナが続いて


居た、エンタナ湖から真北に進んで居たが4時間で80km位進んだ筈だが此処では無い


のかと言う思うが込み上げて来た、サーチとマップは開いているし反応が有れば分か


る筈だがと思った、エンタナ湖から500km程で目には見えないが国境が有る筈で湖に


注ぐ川が砂漠の西の山に沿って流れている。これは以前に来た時に少しだけ調べて居


た事だった、思い切って川の方に行く事にしてコ-スを少し西に変えたが川迄は


200km位在りそうだった、そんな事を思いながら馬車で進んで居るとサーチに反応が


有った、マップを見ると緑の点に成って居たので魔物では無さそうで確認する為に反


応の有った方に近ずいて行くと、緑の点が増えて来て近づけば近づく程点が増えて行


ったが最初の点までまだ30kmは有りそうだった、その点も多く有る点に向かって行く


様だったので村が有ると推測して其処に向かう事にした、後凡そ30km程の距離で緑


の点が固まる其処に到着するはずだが、日が暮れて来て来たので暗く成って知らない


村に訪問するのはリスクが高いと思いここらで1泊する事にした、久しぶりに家を出


して結界を張って夕食を食べて風呂に入りぐっすりと寝たが、サバンナの朝は早いと


言うか家の周りに何かが要る様だ、玄関のドアからの覗くとそれは居た結界の外だが


10頭ほどの像が寝て居た、ここは彼らの寝床だったのか中々移動しないゾウは水を飲


みに行く筈だと思い待つ事にした、2時間程待つと移動し始めた11匹の親子連れの像


の様な動物だった、それで俺も移動を開始したが時間で言えばまだ7時位だと思う。


緑の点が10個近く集まった所に近づいて暫く様子を見る事にした、様子を見て居ると


矢張りここには獣人が生活をしている様だったが見て居た限りでは犬系だけの様だっ


た、俺は意を決して犬系の獣人が暮らしている村に近づいて行った、当然止められた


のでが俺は「砂漠の調査に来たが迷って終い道が分らなくなった」と門の所に居た獣


人に言った、門を守護して居たのは二人でどちらも若い様で村の中に入り相談を始め


た、俺は待つ間に彼らに見せびらかす事に成る様に食い物を出して食べ始めた、残っ


た門番は涎を垂らしながら俺が食べるのを見て居た、犬系は鼻が利くのでこの匂いが


堪らない様で此方に近づいて来て言った、「お前はそれをまだ持って居るのか?」と


言うので、俺が「有るよ食うかい」と言うと、「良いのかじゃ呉れ」と言うので、俺


の作ったオ-クの燻製を上げると食べ始めた、「これ美味いな。こんなにうまい干し


肉は初めて食べた」と言いながら、「俺はスカルと言う」と自己紹介をして呉れたの


で俺は「ユキノスケだ」と返した、そしてもう一つ食べるかと言いながら肉を渡し


た、ここは狼系の獣人の村で110人が暮らして居て、此処から東に行くと大きな部落


が有るそうで其処には色々な獣人が生活をしているそうだ、この獣人国には50万人程


がこの広いサバンナで生活しているそうだが、殆どがヤギと牛を飼い生活をして居る


とスカルが教えて呉れた、俺はスカルにその大きな部落には王様とか居るのかいと尋


ねると、その部落は王都で兵隊も居るそうで王族は人族を嫌って居て、見つかると捕


まり奴隷にされるそうでそれには昔に有った事が大きく影響して居るそうだ、その昔


には人族とも取引をして居たそうだが有る時に人族が獣人を捕まえて連れて行き、奴


隷にしたそうで王族にはその時の戒めが今も言い伝えられて居るそうだ、そんな話を


聞いて居ると村の中から数人の獣人が出て来て俺に槍を突き付けて来た、俺はこれは


不味いと思い全速で逃げ出して一担帰る事にした。

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