第54話 エテナ王国の冒険者ギルドと次の町


 俺は宿にサイラ親子を残してエテナ王国の冒険者ギルドに来ていた、このギルドは


冒険者ギルドのガロハン大陸の総本部だった、前にも来た時にはホウライ国の紹介が


てらに来たが、特に良い成果は無かったしこの町は規模が大きく手続きが面倒で、其


処が嫌で此方がスル-する形に成って居たが今回も同じ思いだ、其処でギルドで次に


行くべき町を教えて貰う積りで来たのが俺の考えだった、ギルドに入って行くと俺の


事は知られて居ない様で受付嬢が「いらっしゃいませ、本日はどの様な御用でしょう


か」と声を掛けて来た、俺は先ずはタグを見せて「ここのマスタ-とは知り合いなん


だが面会は出来るかい」と聞くと、受付嬢が「少々お待ち下さい」と言って奥の部屋


に入って行った、暫くすると知った顔の男性と出て来て「お待たせしました此方が


当ギルドのマスターに成りますスパイシスです」と受付嬢が言った、俺はちょっと違


和感が有ったが気にせず「お久しぶりですスパイシスさん」と言うと、スパイシスさ


んが「誰かと思えばユキノスケさんでしたかこれは久しぶりです。今日はどの様な御


用件でしたか?」と言った、俺はホウライ国の現状と人の足らない事を強調してから


現在人集め中だと説明した、其処で「この町は大き過ぎて手続きが手間で時間が掛


る」事を言うと、ギルマスは「それは分かります何せ手続きに時間が掛るのがここの


悪い所です」と言いった、それで俺が「この町以外で孤児院を紹介してもらえるかと


思い尋ねて来た」と言うと、「そうですか、私も孤児院の事には詳しく無いので何と


も言えませんが、王都から西の町ルシルに知り合いの冒険者ギルドマスターが居ま


す。紹介状を書きますお持ち下さい」と言って呉れた、俺は「ありがとうございます


其処に寄らせてもらいます」と言って、暫く待つと紹介状を渡して呉れたスパイシス


さんが「遠いですが一度ホウライ国に伺いたい」と言った、俺は「是非来て下さい。


歓迎しますよその時はギルド経由で連絡下さい」と言って置いた、其処でギルドを出


て最近ここ王都で流行中だと言う店の前を通りながら店の状況を確認した、聞くと何


でも甘いお菓子でふわふわの触感で今までにないお菓子だそうで、聞けば聞くほどケ


-キだと思うが実物を見て無いので行列が出来て居た傍を通り過ぎた、其処を通り過


ぎて暫く歩くと宿が見えて来た、部屋に行くと撫でか俺の部屋で親子二人が俺の帰り


を待って居た様で、サイラが「良かった。帰って来てくれた」と言ってマイラを抱き


しめて居た、俺は「意味が分からん、どういう事」とサイラに言うと、サイラは「ご


めんなさい、私たち捨てられないか心配でユキノスケ様の顔を見る迄勝手に妄想して


居て、ここに残されたら又奴隷商に逆戻りに成ると思ってしまうと心配でダブルの部


屋をキャンセルしてここで居ました」と言った、俺は二人の心理は読めないがそこの


所を感じ取れる位に成らないとと反省した、「そうかそれは済まなかった心配かけて


終い反省するし、俺は二人を捨てたりはしない最終的には俺の家に連れて行く積り


だ」と言うと、サイラが「家て売りましたよね。此方に出て来る前に」と言った、


俺はそうか二人には本当の事はまだ言っていないそろそろ言って置くべきかも知れな


いと思い、俺は其処で話した「サイラ今までは言って無かったが、俺はユ-ロン半


島ホウライ国の代表をして居るが、ホウライ国はまだ人が足りない状態が続いている


ので、この国に人集めに来て居る状態で各町を回り孤児院やスラムでもとに角やる気


が有る人を探して旅をして居るが、この国にはそれともう一つ政治体系を勉強する積


りで来て、スマエルに家を買ったが必要がなくなって終い売ったが、ユ-ロン半島に


はお俺の家が有るんだ妻と子供も」と言うと、サイラは「ユキノスケ様は貴族でいら


っしゃいましたか、失礼を申し上げました」と言った、俺が慌てて「違うよ。俺は貴


族では無いよ、妻は一人貴族が要るけど後は違うし普通の庶民だ」と言うと、サイラ


は「何人奥さんが居るのですか?」と聞いて来た、俺はそれに答えて「6人かな一人


変な具合の人も居れると7人かな?」と言ったが、サイラは絶句して居た「それでは


私が入る隙が無い」と思わず漏らした事も気付かづに、俺は「なので最後にはユ-ロ


ン半島に帰り、其処でサイラとマイラも生活してもらう積りだ、その積りにして置い


て欲しい」と言うと、「分かりました。それで次はどちらに行く積りですか」と言っ


て来た、俺は「ルシルに行くと告げて、ギルド本部のスパイシスさんから貰った紹介


状を見せこれが有るんだよ」と言った、王都からルシル迄は馬車で1日で着いたが時


間が遅く門が閉まる直前に成って終い宿が取れなかった、ルシルは海辺の町で人口が


4万人と王都に近すぎて逆に少ない町に成って居た、それと特に産業も無いが漁業が


盛んな町だが、此処のホ-リン海は良く荒れる事で有名で海難事故が多いそうだ、な


ので孤児も多いだろうと言うのがスパイシスさんの言だった、今日はその海辺で寝る


事にしたがこの前と同じで二人が馬車で俺がテントに成った、二人に俺がクリ-ンの


魔法を掛けると娘のマイラが目を見張った、「こんな魔法が有るの私も覚えたい」と


言い出したので俺が「じゃ、明日から修行するかい?」と言うと、「するする!絶対


に覚えるまでやる」と言った、俺がサイラに「良いのかい」と言うと「良いです私も


覚えたい位です」と言う事で、明日から修行する事に成ったが先ず最初は魔力操作か


ら始める積りだった、次の日海辺で魔力操作の為の瞑想をしたがマイラは当然何も出


来なかった、



    ☆ マイラ (人族) 7才 レベル1


  HP 8

  MP 10


 スキル  風魔法 水魔法


 風魔法 レベル1

 

 水魔法 レベル1  


 マイラは2属性持ちだがまだ7才だ魔力もまだ多く無いと思って居たら魔力が2増え


て居た、確かこの前見た時はMPも8だったと思うので魔力循環の瞑想で増えた様だ、


MPが増えて居た事を教えるとマイラは俄然やる気が出て来た様で午後からも一人で


遣ると言っていた、そうなのだ午後からは俺がギルドに行く事に成って居たので一人


に成るが教えて貰った事を思い出して頑張ると言った、俺はちょっと感動して居た7


才の子がと思って居たらもっと感動して居た人が居たサイラだった、そんな一幕が有


ったが俺は冒険者ギルドに来ていて王都のギルドマスタースパイシスさんの紹介状を


受付で渡した、受付嬢は「少々お待ち下さい」と言って奥に引っ込んだ、そして一人


の男性を伴って奥から出て来た男性が自己紹介をして呉れた、「私が当ギルドのギル


ドマスターのウルガノと言いますお見知りおきを」と言った、俺が「私はホウライ国


の代表のユキノスケと言います。よろしくお願いいたします」と言うと、ウルガノさ


んが「本部のスパイシスさんの紹介状は見せて貰いましたが、詳しくは書かれていま


せんでしてこの紹介状を持つ者に聞く様にとありました」と言った、俺はユ-ロン半


島における事情を説明して孤児院を紹介して欲しい事を告げて、「もし良ければこの


町のスラムについても聞かせて欲しいのですが」と言うと、孤児院の場所と紹介状を


持たしてくれた、そしてスラムですが此処のスラムは殆どが犯罪者で王都から流れて


来た者が多く、ユ-ロン半島にお勧めできる様な人物で無い事が確かだと言った、俺


は其処まで聞くと「分かりましたスラムは諦めます。」と言った孤児院だけに成ったが


聞いた場所に行くと確かに建物が有り孤児が居たが、ここの孤児は今迄の孤児院に比


べても貧しい様で服もびりびりだった、中に入りシスターの様な女性に紹介状を渡す


と直ぐにここの代表者に合わせて呉れた、そしてこの町は貧しくて大人も自分達が生


活するのに必死で他人には構って居られないと言うのが本当の様だ、其処で俺が「こ


こには何人の孤児と世話人が居るのですか」と質問をすると、「現在は85人の孤児と


職員が5人です」と答えて呉れた、俺がホウライ国の代表だと言うと「ホウライ国と


は何処に有るのですか?」と言われたが、ユ-ロン半島は知って居たので「其処に最


近出来た国で今年で5年目に成る」と言うと、「そんなところに国が有ったのですか知


りませんでした」と言ったが、俺が「全員でユ-ロン半島に来ませんか食べ物だけは


豊富にありますから」と言うと、「1日待ってください相談しますから」と言った、そ


して次の日に全員でユ-ロン半島に渡る事になった。

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