第45話 エルフの女王


 エルフの女王からの使者が来た、それによると女王の居る王城にこれから行くので


付いて来いと言う事だった、ここはそれに従う事にして森の中を歩きだしたが約


50km程有ると言うことだった、この深い森の中では道も作れないし馬車も走れない


様で、移動は専ら歩きだった王城のある町の中には道も敷かれて居るそうだが、この


森に道を付けても直ぐに木の根とかが盛り上がり駄目になるそうだ、なので町から町


への移動はたとえ王女様でも歩きだそうで、そうしてエルフは生活してきたエルフ


の歴史は5000年以上は続いて居るようだが、それ以前が分らないそうだ黒竜もこ


こに来て5000年と言ったその前のこの世界の歴史が解らない、そんな話を聞きながら


進んで居るとどうやら到着した様だ大きな木の門が見えた、門の上に見張りが居る様


で話して居たが門が開かれて行くと中はメルヘン調の作りだった、俺は御伽話の中に


来て居るのかと錯覚する様な建物が並び、細い道が付いて居てそこを歩いて町の中央


に向かって歩いて居た、時々木の上のベランダから覗く様が見て取れるがエルフで無


い種族もここには要る様だ、暫く歩くとひと際大きな建物と幾つかの建物が連なって


建てられているその中の一つに案内された、20畳近い広さとテ-ブルと椅子が置かれ


た部屋でここで暫く待つ様に言われ待機して居た、今は12時には成って居ない時間


だが女王が朝の内に神にお祈りを捧げる間は面会は出来そうに無い、そう聞いた気が


するのでここは暫く待つ事にしてイマ-ラとスマイラとマイ-ラと相談するが、3人


はあなたの思う様にやって良いと言うだけだったし言葉が解らないので会話にも参加


出来ないで居た、そうこうして居ると迎えが来て案内されたのが昼食会場の様な所だ


った、其処で初めてお昼に招待されたのだと判った時に、「皆さまお初にお目に掛か


ります。私が当エルフの国の11代目の王女スマイリ-ガル・パルネラと言います。聞


く所に拠りますと黒竜様にお会いしたとか、其処の辺りを詳しく私に聞かせて貰え無


いでしょうか」と言いながら、「取り敢えず今は食事にしましょう。後ほど場所を設


定しますから」と言った、俺が「ありがとうございます。私がホウライ国の代表を務


めて居ますユキノスケと言います。こちらの3人は妻のイマ-ラとスマイラとマイ-


ラです」宜しくお願いいたします。


 エルフの国でランチ会が始まったが、俺達はここの仕来りが解らないので取り敢え


ず腹を満たす事にした、暫くして女王が徐に近づきながら「エルフの食事はお口に会


いましたか」と言って来た、俺が返答した「美味しいですね。思って居た以上に」と


答えると、王女が「正直な方」と言って「私も人族の料理を食べて見たいですわ。」


と言ったので、俺が「私の妻が作りましょうか、材料は有りますから場所さえ貸して


貰えれば作れます」と言うと、「そうですか、そしたら場所を用意しますから是非お


願いします」と言いながら近くのエルフに指示を出した、ランチ会も終わり俺達は今


夜の泊る部屋に案内された、ここは幾つも連なる建物の一つの様で広さが20畳位在り


可成りの広さの傍に風呂トイレともう一部屋が有る作りだった、その後に執事の様な


エルフが来て料理がしやすい部屋に案内されて料理は此方の厨房をお使い下さいと案


内されて居た、料理はマイ-ラが主導で作り材料を俺のイベントリ-から出して


始めた、先ずは米を炊く所から初めて行く事にしたがお箸を使えないエルフに何を食


べさせるかが考え処だった、其処で最近米から酒と御酢を作る事に成功して居たので


おにぎりと御寿司のチラシ寿司を作る事にした、おにぎりには中に干物を焼きばらし


たのと塩むすびの二つで、チラシ寿司には卵を焼きアボガドを入れて見たりキノコと


海老の煮つけを散らして、大根と白菜の漬物を添えて果樹園で取れたももや柿とリン


ゴにぶどうを付けた、其処に葡萄酒と日本酒を付けて好みに合わせる様にした、俺達


が出来る背一杯の料理だと思った、ここにクリ-マさんが居たら違う物が作れたと思


うが今回はこれで良いでしょう。「まぁ、喜んで呉れるかは別だが」その夜に俺達が


作った料理を食べて貰った、先ず彼女たちが驚いたのが果物が沢山盛り付けられてい


た事だった、何も持って居ない様に思って居たが伝説の魔法バックを持って居たらし


く新鮮な果物が一杯に有ったし、見た事が無い果物が幾つか有った事も驚いたのと酒


にも驚き米も驚いた、エルフが知らない者ばかりが並べられてどれも美味しくてエ


ルフが好きな物ばかりだった、特に人族は肉料理が好きだと言う認識が有ったが肉は


出て居なかった、女王が大いに喜び何か褒美をしたいと何時て呉れたので、俺は思い


切って世界樹が見たいと言って見た、すると女王が許可すると言って呉れて明日見に


行く来事に成った、そして世界樹に付いて少し説明して呉れた、ここにある世界樹は


エルフの記録では5000年前には既にあった様で、それ以上の長きに渡り聳える神聖な


霊樹で1000年以上の世界樹には精神が宿るとされて居ると説明された、次の日に女王


と一緒に世界樹の前に来ていた、神聖な空気が満ち今にも神が舞い降りて来そうな気


配した、すると世界樹から行き成り光の様な玉が飛び出して来て、我々の上ユキノス


ケの上で止まり光が人型に成って行った、そして人の形に成ると声を発した「よく来


た人の子よここに人の子が来るのは5500年前に来て以来だ、お主たちが黒竜と出会い


黒竜がここに導き来たのは、ここ魔の森の守り人エルフが少なく成り後1000年もすれ


ばエルフが途絶える可能性が有るからじゃが、その方は人族とは言え既に神族に近い


精神と身体能力があるし創造魔法と言うその方にしか使えない物が有る。その力を貸


して欲しいのじゃが如何じゃ」と言った、俺は「それは良いけど如何すれば良いのか


が判らないが」と言うと、ヒカリの玉が「簡単な事だ、エルフを魔法で多産にして呉


れるだけで良いのじゃ」と言ったが、「エルフが多産て良いのと王女に言うと」王女


が、「良いのだが出来るのかそんな事が」と言った、俺が出来ない事は無いと思った


ので、「遣れば何とかなると思いますが」と言うと、王女が「じゃやって暮れ」と言


った、それで合意出来た様で世界樹の光がそのまま俺に入ってしまつた、すると俺の


体がヒカリ魔力があふれ出した、そして魔法を作り出してエルフの3つの村を回り魔


法を掛けて来たが、この魔法は1年しか効果が無いと言うと女王が毎年来てくれれば


いいだけの事だと簡単に言った、俺達の目的は達成できたので帰る事になったが王女


が付いてゆくと言い出してしまった、おれは一計を案じて王女に俺用の部屋を作って


貰い、俺が王女を転移でユーロン半島の俺の家に連れて来た、その魔法に「王女は失


われた魔法を使うとは其方は矢張り普通じゃ無かった」と言う事かと言った、そして


直ぐに戻り王女に「何時でもこれでここに来れるので又来ます。」と言って戻る事に


したが、「数日後に私を連れに来い」と言い出しそして「私はお前の子を産みたいの


だ」と言い出した、俺が「それだとハーフエルフが出来てもエルフが出来ないので


は」と言うと、「ユキノスケは魔力が膨大だしひょっとすればハイエルフが生まれる


かも知れない」と言い出した、俺が「人とエルフの間にもエルフが生まれるのか」と


聞くと、生まれる魔力が高い者同士がくっ付けばと言って居た、それともう一つ聞い


て見たあの世界樹の傍で有った光の玉の正体を聞くと、あれは世界樹に宿る精霊だと


教えて呉れたあの上位精霊は世界樹の意志を表したのだと言った。

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