第41話 侯爵と伯爵の案内
初日は宴会と俺の家に宿泊して貰っただけで終わった、護衛の20人も食事と温泉
を堪能してもらい宿は町の集会場に雑魚寝して貰った、今は温暖な季節なので薄手の
布団と毛布で十分に寝れるしと思って居たら、朝から温泉に浸かりすっかり温泉に嵌
った護衛が何人かいた様だ、クリ-マさんの作った朝食を食べて魔の森とホウライ国
を区切る壁の見学に行くことに成って居た、俺の家の有る領地からヨカロン川に沿っ
て魔の森に向かうが、距離が約300km程有るので全部ホウライ国の馬車に乗り換え
て出発した、ホウライ国の馬車は振動も無くてタイヤがゴムで覆われて居るのでスピ
-ドを出しても大丈夫なように作られて居た、ここホウライ国の道は整地された上に
土魔法で固めた道に成って居るので、時速50kmのスピ-ドを出しても平気だったし
道には誰も居ないし広い、途中に休憩所が何か所も有るが1カ所に止まり休憩しただ
けで8時間で着いた、侯爵と伯爵は馬車の性能に驚き譲ってくれと言ったが、引く馬
が特殊過ぎて馬車は売れないと断った、ここの馬は全部ゴ-レム馬だったので他所へ
は出せないので納得してもらった、その代わりに馬車とタイヤは販売する事にして居
たが、帝国の道は町の中は良いが外に出ると地道で舗装がされて居ないし凸凹した道
が多い、タイヤがパンクする可能性が高いので交換用のタイヤも必要だと教えた、こ
の辺は侯爵と伯爵の妻たちがよく知って居ると言って置いた、壁に到着したので壁の
上に登り魔の森を一望すると、森の大きさに圧倒されながらも遠くに見える山の頂に
白い物が見えていた、其処にゴ-レム隊長がトロイとスイルで2体のゴ-レムが俺と話
して居るのを見た一行は驚きながら、聞いて来た「このゴ-レムはなぜ喋るのか」と
聞くのでこの二人はここの隊長でネームドに成ったので会話が出来るし、自分で考え
る事も出来るしレベルが50有るのでかなり強い、ここの防衛の要の二人だと紹介する
と二人は「トロイと言います宜しく」と「スイルです宜しく」と挨拶した、その事に
も驚いた様だが「ゴ-レムは一体何体居るのか?」と言う質問が伯爵から来たので、
「壁の防衛には100体居ますが総数は1740体に成って居ます。」と言うと凄い数だ、
と伯爵も驚いて居たがマリは本当に凄いのは他にも有るよと伯爵に耳打ちして居た、
壁の所にある罠を見学すると最近採用になった若手がレベリングして居た、10人を
採用したのでので今レベリングしてレベルを上げてから各担当に配置される運びにな
つて居る。この広い所に10人は少ない様に思うがゴ-レムがカバ-して居るので大丈
夫だと考えて居たが、これからは定期的に採用したいと思って居た、伯爵が「罠は現
在何か所有るのですか」と聞いて来たので、「10カ所ですが殆どの罠に何かが掛りま
すしこの罠だけで年間に金貨500枚から700枚稼ぎます」と答えると、「それは凄いガ
ロバの罠にも良く魔物が入るがあそこには2カ所しか無いのでここの様には行かない
のが良いのか悪いのか」と言いながら考えて居た、其処から壁の傍に有る道を走り
運河の傍に来た、侯爵と伯爵はこの運河を見て「これも土魔法で創り出したのです
か?」と聞いて来たので、「そうですこれはトンネルの近くまで行って居ますし、途
中で枝分かれして居て各領地には1本は運河成り川が流れて居ます。」と言うと、それ
で水の便利が良いのですねと言いながら感心して居たが、運河のトンネルが見えて来
た所に休憩所を事前に用意して居たので止まり、昼食にしたが俺が簡易に作ったテン
トの中に俺のバッグに入れて持って来た物を出して行った、其処に竈を2個作りス-
プを温める振りをしたが、そう言えば向こうにはマリも居ればマリエラもエリナスも
居たので今更だった、俺のバッグの事も有る程度は伝わって居ると考えた方が良さそ
うだった、注意も終わり少し休憩しながら水路のトンネルを見学して居ると、侯爵が
「イエサン湖から水路を作れないか?」と言って来た、イエサン湖からトテウ湾迄
300km程有るそうで作れば凄い穀倉地帯に成るかも知れなかった、俺は侯爵に「そ
れは絶対に作るべきです。それを作ると侯爵の所は食料には困らなくなるでしょう」
と言うと、「俺の所には土魔法が得意なのが無いんだよなのでユキノスケ殿に頼みた
い」と言い出した、俺は考えて置きますが「侯爵の所には豆が良く取れると聞いたの
ですが取れますか?」と聞くと、「豆は良く取れているが如何してだい」と言った、
「今探して居る豆が有ってその豆で醤油と言う調味料が作れるのだが、その豆が魔の
森にも無くて侯爵領に有れば欲しいので今度探す序でに運河を作れるか調べて見る」
と言うと、侯爵は「それで良いので調べるだけでも宜しく頼む」と言う事に成った、
運河のトンネルから100m程の丘に上がりここがユ-ロン半島の最高点だった、ここ
から5km程が高台が続き西に行くと100m下る事に成るが、南に行くと暫く高台が続く
事に成って居た高台が50km程続いたあたりに今日の1泊の施設が用意して居た、ここ
は殆どリド-トホテルの様な作りで、温水プ-ルに温泉が有り中にはゲームが色々と
用意されて居て、まるで日本のリド-トホテルを俺は思い出すが他の連中は知らない
ので如何思って居るのか聞いて見たい、それとここは100mの高台の上に有るホテル
なので眺望も申し分なくて、働いて居るのがゴ-レムがほとんで人間は今の所少ない
のが問題だと思って居た、今後の改善点なのだがまだユ-ロン半島には人が不足して
居るのでやはり若い世代を募集したいし、孤児をもっと探し出して連れて来る事にす
るが俺の奥さんも増えたので皆と相談しながら進めていく、次の日には一行を自由都
市に案内してきた、先ずは登録所に登録する事から説明して行き、「ここでは登録者
を私の作った登録用ゴ-レムが管理してゆき、例えば商人なら何時登録して1年間の
商売の金額等を記録し何時まで滞在した、と言う風な記録をとっていますし冒険者な
ら何時登録して何時まで居たとか、現在滞在中で冒険者として年間の稼ぎがどれほど
有ったか現在のランクは、ダンジョンは何層まで潜ったか予想レベルは幾つか、と言
ったことが記録されるような仕組みのゴ-レムが居まして、後はギルドにもこの手の
ゴ-レムが稼働して居ます。冒険者の現在の預貯金の額やギルドへの貢献度が数字と
なって現れます。我々はここの治安向上の為にこのようなゴ-レムを利用して悪徳
な商売人や危険な冒険者を見付ける為に作り出した物です。」と説明したが、全ゴ-
レムがリンクして居る事は説明しなかったが、彼らの妻が必要なら説明するだろうと
考えて居た、俺はここではゴ-レムと呼称しているが元の世界ではコンピューターと
呼ばれて居た物だ、心臓部は魔石を使用して居るのが大きな違いだが彼らは全部ネ-
ムドで、口が無いので喋れないが念話が出来る様にしているこれは俺以外は知らない
事だ、彼らの性能は極めて高く俺が少し付与したが抜群の性能だ、其処から商業施設
やダンジョンの仕組みや今迄に出た最高の品目がエリクサ-であったことや、現在の
Dランクダンジョンの到達層やAランクダンジョンの到達層の違いなどを説明した、
そしてここの最高級ホテルと言った方が良い所に一泊してもらい、このホテルは帝国
の商会が建てたものでホウライ国の物では無く、侯爵と伯爵が泊まると言うとホテル
側が喜び今回は無料で泊まらして呉れたが、我々は家に戻り案内はここ迄に成った、
此処からはトンネルも近いし彼らが乗って来た馬車は既にこのホテルに預けて居た。
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