第35話 結婚式と田植え

 

 俺とマリとサルカスと護衛の10人でヨゴナから帰り、シナ-ルとアグリスに事の成


り行きを話すと、シナ-ルは喜んだマリは最近特に美しく成りユキノスケが何時マリ


を妻にすると言うのかと思って居たそうで、まりも今年で16才に成ったし結婚は有り


だと考えて居たと言う。伯爵は4月の20日位に予定したいそうで俺も了承してきたと


言うと、侯爵様も独身よねだれか居ないかと言いながら頭を捻って居た、「じゃぁ


今度の結近式にホウライ国の綺麗処をみんな連れて行こう」と言うと、シナ-ルが


「それは良いですね。マリエラにユリナスにイマリカにスマイラにマイ-ラとイグリ


スナとクリ-マを連れて行こう」と言う事に成った、全員にドレスを誂える為に帝都


に来ていた二人づつ連れて来て、ドレスを作り今度取りに来ると言って4回往復した


しもう1回マリも連れて行ったので5回に成ったが、全員試着すると綺麗に見えると言


うと怒られた、マリは今でも私が貴族に成っても良いのか心配だと言いながらもドレ


スは何着も試着した、特に薄い紫のドレスが良く似合うと俺が言うと嬉しそうにして


居た、そのドレスともう一着を選び4月20日に備えて置いたがこの世界ではウエディ


ングドレスと言う概念は無くてドレスがその代わりをするようだった、その様な慌た


だしい日を送って居ると4月17日に成った、ヨゴナ迄馬車で2日掛るので馬車を連ねて


出発する事にした、宿は伯爵が用意して呉れると言って居たので俺達はそのままで行


く事にした、式はと言うか披露宴の形の宴会には領主館の会議室が使われる様で、あ


そこなら5~60人は入れそうだったがテーブルと椅子が居るが、其処は何とか成るだ


ろうし此方が心配する事でもない、伯爵が用意して呉れていた宿に19日に着いて一息


入れて明日に備えるが、俺は仮にもマリの父親に成ったので伯爵にも式の間だけお父


と呼んで貰いたいと思って居た、次の日には俺とシナ-ルにサクラとアグリスも大き


く成って来たお腹を抱えて参加した、領主館に着くと伯爵が迎えに出て呉れていたの


でマリを預けて会場に行った、其処には豪華な食事とユ-ロ半島で取れる果物が盛り


付けられていた、食事にはパンも有ったがおにぎりに栗御飯や混ぜご飯の様にした


御飯が有った、俺は驚いたこのメニューを考えたのは誰だろうと思ったが式が進みだ


した、伯爵とマリはひな壇の様な場所に座り皆のお祝いの言葉を受けていた、品物は


事前に届けられている様で我々もシナ-ルの采配でその様にして置いた、お祝い事に


はシナ-ルもアグリスも詳しい様で、特にシナ-ルはギルド勤めだったので色々な事


例を見て来たこの場合はこうすると言う風に知識は豊富だった、盛大な宴も終わりに


近づき俺に一言が回って来た、俺が「私は今回の伯爵とマリの結婚で、伯爵領とユ-


ロン半島の結びつきは一層硬くなったと考えています。それはユ-ロン半島と帝国の


結びつきも強くなったと言う事に成ります。これからもお互いを高め合いながら発展


して行きましょう本日はおめでとうございます。」と締め括った、それで宴もほぼ


終わりクロイツム侯爵とその後に会談した、侯爵はこの前の俺のアドバイスは有り難


かったし民を指導してもらい、米も出来る様になり食が安定しだしたのが大きい領民


が安定した暮らしが出来る様になり、人口も増えて来ており仕事も多く成りトーマン


ツも軌道に乗り出した、これもユキノスケ殿のお陰だと思って居ると言って居たが俺


が侯爵に何時まで独身でいる積りだと聞くと、侯爵は俺もそろそろ身を固めたいと思


って居るが中々いい相手に出会え無くてと言ったので、当方の民のマリエラとエリナ


スを紹介した所侯爵も乗り気になったので、二人に聞くと二人共侯爵は気に行ったと


言う事で今度は侯爵の番になった、なので侯爵の所に二人を其の侭預けて終い領地に


二人を連れて帰って貰う事にした、侯爵は帝都との兼ね合いも有るので二人は側室扱


いで侯爵領に行き子作りに励んで貰う事にした、今回は本妻と言う事でも無いので式


もしないと言う事だが、二人も納得して居るし侯爵夫人に成ると付き合いも多く成る


ので、貴族の仕来りも勉強しないと行けないので頑張って欲しい。


 そんな事に成ったが、当初の予定以上のことに成り伯爵と侯爵との繋がりも強化さ


れた、残りのメンバーでユ-ロ半島に帰って来たがなんか寂しい感じがした、俺はも


う直ぐに田植えの準備も有るが人員の補充を考えて、後から来た村民で30才までの人


の中でホウライ国の職員として採用する人を募集した、その条件としてスキル持ちを


探す為に鑑定をする事を条件の一つに入れた、3163年5月2日火の日に面接をすすると


して募集すると、350人程が集まり一人づつ鑑定して行った結果10人の採用が決定し


た、その鑑定結果が次の様になって居た、


 ☆ アルゴラ  男(人族)22才  レベル8 


 HP  80

 MP  30

 

 スキル  剣術


 剣術  レベル2 ・受け流し


 ☆ ウカウト  男(人族)24才  レベル8


 HP  85

 MP  55


 スキル  弓術


 弓術  レベル3 ・正確に狙える


 ☆ エルミア  女(人族)21才  レベル3


 HP  55

 MP  45


 スキル  風魔法


 風魔法 レベル1


 ☆ カイタム  男(人族)25才  レベル7

 

 HP  65

 MP  40


 スキル  鑑定 


 鑑定  レベル1


 ☆ クリス  女(人族)18才  レベル4


 HP  40

 MP  40  


 スキル 水魔法


 水魔法 レベル1


 ☆ サルゴナ 男(人族)16才  レベル3


 HP  35

 MP  25


 スキル  体術


 体術  レベル1 


 ☆ スマイリ- 女(人族)17才 レベル3


 HP  35

 MP  30


 スキル 錬金術


 錬金術 レベル1


 ☆ タイラン  男(人族)17才 レベル4


 HP  40

 MP  20


 スキル 剣術


 剣術  レベル1


 ☆ テトン  男(人族)18才  レベル5


 HP  50

 MP  15

 

 スキル  鍛冶


 鍛冶  レベル1


 ☆ ナーミア 女(人族)16才 レベル2


 HP  30

 MP  30


 スキル 土魔法  家事


 土魔法 レベル1


 家事  レベル2 料理が出来る


 ☆ ノキナ  女(人族)17才  レベル3


 HP  35

 MP  30


 スキル  火魔法


 火魔法  レベル1  



 の10人を採用したので全員の賃金は1カ月金貨5枚から初めて貰う事になった、衣食


住は用意するので賃金は全て本人の取り分に成るので、誰からも不満は出なかったし


全員に魔物は殺せるか聞いて居たので近々レベリングを始める事にする。


 5月15日に成ると稲が20cmほどに伸びて来たので明日から田植えをする事にした、


イ-ラン島からの研修に来た百姓50人も待ちどうしかったと思うが、こればかりは自然


との相談に成るし気温が上がって来ないと稲が育たない、ここは田圃が全部で2町程


有るので田植えの魔造具が無いと大変だが、イ-ラン島の方には基本を覚える為に手植


えに挑戦してもらう事にした、50人もいる事だし手分けして行けば5反ぐらいはイ-ラン


島の百姓だけで飢えて貰う様にしたい、次の日に成り朝から田植えの始まりだった天


気は快晴微風の元に始まった田植えはゴ-レムの活躍で午前中に終わったが、イ-ラン


島のチームはほぼ午前中一杯掛ったが無事終わり、彼らの予定が半年に成って居るの


で7月には帰る予定だ、中途半端な時期なので50人の代表が国に申告して居る所だ


が、その結果次第で全部習得出来るかの分かれ道だ俺としては折角の機会だし全て習


得してもらう事にしたい、イ-ラン島の都合もあるだろうと考えると難しい事も


言えない、秋の稲刈りのやり方や乾燥をするとしない時の違いも伝えたい、取り敢え


ず7月まで頑張って貰う事にする。

  

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