第33話 イーラン王国からの要請



 ユ-ロン半島の自由都市を始め農業も順調に動き始め人口も増えて来た、現在は自


由都市には10万人近くがおり、常時出入りしているが登録はその位有るので一応10万


人として、農業地区も登録制にしたので人の増減は常時把握できる様にした、第一農


地は第二農地と合併しているが人口は少なくて800人程が生活して居た、第三農地と


第四と第五は増えに増えて、第三は1250人第四農地は700人第五農地は帝国からの移


民も多くて1800人に増えていたが、土地はまだ余って居て人が入らないと荒れて来る


のでまだ増員したいが今の所当てがない、なのでゴーレムに頼っているがゴーレムの


数が又増えて1740体に成って居た、農業隊も第一から第八農作業隊が出来て果樹園や


椿と田圃と作業も多く成って居た、ゴーレムの魔石のエネルギ-が切れると動けなく


成るので時々俺がチャ-ジして居た、今日は3163年1月3日火の日に成って居たサクラ


も直ぐ2才になる。女の子は喋り始めるのも早く片言の言葉で喋るのは可愛く愛


らしい俺の宝だ、そんな3日の昼食を皆で取って居る所にギルド経由で手紙が来た、


イーラン王国からの手紙で俺に王国に来て欲しいと言う内容だった、如何言う事だろ


うと皆で相談したが行って見ないと分からないと言う結論になった、イーラン島から


の移民のグライルやマリエラに聞いても分からないし、俺は思い切って2月に成った


ら行く事にして同行者にグライルとマリエラにも行ってくれる様にお願いした、二人


は快く引き受けてくれたので俺とアグリスとマイ-ラを入れて5人と護衛にサイラス


とサルカスにもお願いして7人で行く事にした、イーラン王国の王都には港も有るの


で此処からだと近い船で2時間程で行ける筈だ、俺は返事を書いた2月1日に此方を出


てそちらに伺うと書き朝9時に出発して12時頃に着くと書いて措いた、グライルとマ


リエラは自由都市にも仕事を持って居たが暫くピンチヒッターをお願いして行って呉


れる様だ、2月1日火の日になり準備も整って居たので出発した、ヨカロン川の河口を


船で出ると100km余りの所にイーラン王国の王都が有る。時間で3時間程で着き上


陸すると王都からの馬車が2台止まって居た、ここの王族のマ-クはイ-ラン島の形を其


の侭使って居る様で見た目判らなかったがグライルの説明で納得できた、ホウライ国


がフジ山を型ぞって居たが其れよりは分かり易い、富士山を知って居る人はこの世界


にはい無いので未知の物だ、港から王城までは15分くらいで到着した所には15人程が


待って居た、7人が入っていくと先ず案内されたのは昼食を用意して呉れていた場所


だった、王都は流石海の傍だけあって魚料理が主なメニューで、鯛に似た魚を蒸して


垂れに着けて食べる物が有り、サワラのみそ付けの様な何かにつけた物だったりと、


お澄ましの様な汁物に野菜が入りネギも入ってた、魚のつみれに似た魚のダンゴを大


根と煮た物もあった、昼御飯を美味しく頂くと紅茶が運ばれて来た、それを頂き休憩


して居たがイーラン島出身の4人はここ王城の居心地が良くない様で落ち着きが無か


った、イーラン王国は総人口が約100万人で半数が王都に住み、半数がその他に散ば


っている感じの国で、国土はユ-ロン半島とほぼ同じ位だが国土の中心に山が大部分


を占めているので、ホウライ国に比べると耕地が少ない国だった、国土に大きな川が


無くて農業も水の確保に苦労して居たと元島民も言っていた、それと国土には資源が


少なく鉄鉱石と石炭が取れて居たが、鉄鉱石が最近取れなく成りこの島の鍛冶師がユ


-ロン半島に移転してきたと言う事も有った位だ、余裕が有るのは漁師位で魚は良く


取れている様だ、そんな事を元島民と話をして居たがお呼びが掛り迎えが来た、そし


て案内されたのが会議室の様な所でそこには既に10人程が座って居たが、王族はまだ


来ていない様で暫くすると3人が入って来た、王様と御后ともう一人は冢宰の様で3人


が着席すると先ず挨拶を始めた、司会をして呉れて要るのが冢宰の様で先ず国王と御


后を紹介して、残りを順番に紹介して呉れたが覚え切れないので聞いて居ないのが


正解だった、こちらも俺が順番に紹介して行くとグライルとサイラスとマリエラとサ


ルカスの4人がこの島の出身だと聞いた国王が驚いて居た、それから冢宰の司会で始


まつたのが人の交流と農業の交流に就いて話し合った、俺は農業に付いては協力出来


るかも知れないが、漁業は逆に教わりたい位なのでその辺も交渉もした、米の栽培は


厳しそうで米はとに角水が必要でこの島には向かない気がした、俺はコーヒ—豆が無


いか確認したかったのとオリ-ブの木が無いか農民に確認したかったので、明日に農


民も呼んで貰う事にして今日はこの位でお開きになった、俺達7人は王城の迎賓館の


様な立派な建物に泊まる様で夜を迎えた、その夜も宴会をしたが毎夜宴会をしなくて


もと思ったが断わるのも違うと思い受け入れた、次の日に10時ごろから話し合いが始


まり其処には農民と思う5人が居たが、話を聞くと麦を作り少しの野菜と小麦を作り


生活して居るそうで、暮らしは楽だとは言え無いが特に苦しいとは言わなかった、


俺はコ-ヒ-豆の説明をするとよく似た植物が有ると言う事で、後日見せて貰う


事に成った、オリ-ブも有ると言う事でそれを大量に栽培してオイルを作りユ-ロン


半島と交易すると良いんじゃないかと提案した、それとブドウの栽培に向いて居そう


な地形が多く栽培すると葡萄酒が作れて売れると言うと百姓は乗り気になった、それ


と米が作れそうな所では米を作り安定した食料を確保して置く事も大切だと説いた、


農業はそれでほぼ話が終わり50人程の選抜された百姓が研修に来ることに成り、漁師


も10人ばかり来てもらう事に成った、それから二日後にオリ-ブトコ-ヒ-豆を持っ


て来たので見ると、オリ-ブとコ-ヒ-で間違いなくてこれを栽培して呉れると全て


買い取ると言うと、百姓たちは大喜びで帰り村に持ち帰り栽培を始める様だ、次の日


には王様との最終会談でイーラン島とユ-ロン半島が条約を結びたいと言い出した、


それには反対は無くて条約内容だが共同防衛と人的交流条約と商業条約の3つで、大


まかな内容の条約ばかりだが取り敢えずはこれで良いと思った、コ-ヒ-豆とオリ-


ブもある程度手に入れ自前の分は栽培で来そうで良しとした、7日間の滞在だったが


初めての外国の高官との交渉を終えて、50人の百姓と10人の漁師を連れて帰途に就い


た、10人の漁師はこの船の凄さが分かったらしく船の仕組みや操縦方法を聞きながら


ユ-ロン半島の港に着いた、あまりに早いので10人は驚いて居たが50人は特に反応は


無かった、全員第一農地の宿舎に収容すると百姓はその広大な土地に驚き、働いて居


る人に驚いて居たが働いて居るのは全部ゴ-レムだった、漁師には別の宿舎を用意し


ていたのが港のすぐ近くで坂を下りると港に成って居た、ここは漁業専用の港で深水


が浅くして居たがそれでも3mは有った、漁業用の船は全長が15m幅が3m程の船3艘と


小型の全長が8m幅が2.5mの魔造船が3艘用意して居た、漁法は巻き網漁法にしていた


イーラン島も殆どがこの漁法で遣って居たが、全て人力で遣って居たので1艘に乗る人


員が多く成り大変だったが、この船は魔造船で魔道具が遣るので人は少なくて済み遣


る事も早く出来た、取れた魚を運ぶのが小型船で冷凍機能が付与されて居たので、魚


が腐らずに持ち帰る事が出来て10人の漁師は帰りたく無くなったこの装備を使うと


人力は使えなかった。


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