第30話 ユ-ロン半島に港を作る


 俺はクロイツム侯爵領を飛行魔法で見て来て感じた事が有った、ここに港が有れば


大量に荷物が運べるし遠くにも持って行きやすい、やはり此処から物資の消費は帝


都だと思う人口が200万人を抱える大都市に運べる事が必要で、船の力が必要に成る


のは間違いが無く、帝都以外にもイ-ラン島の王都には50万人が居るし、エテナ王国の


王都には100万人が居るのでしかもどの王都にも港が有る。飛行魔法で港に出来る場


所を選定する事にした、昔のフライだけの時は10kmとかを飛ぶのが一杯だったが、


今の魔法は魔力消費も少なく時間も10時間は飛べるしスピ-ドも段違いだった、端か


ら隈なく調べて見たが殆ど所が崖でやはり外側には港を作れる様な所は無かった、俺


はこの結果は大体予想して居た、この半島で港を作れるのはヨカロン川の河口だけだ


った、前にもイ-ラン島からの島民を乗せて上陸したのが河口から3km程登った所だっ


た、河口は幅が1km程有りその河口10km程続きその辺で急に狭まり上流へと続く、


なのでやはり河口に建設する事にして海から5km程に作り始めた、この辺の深水は約


10mで土魔法が使える3人を招集してふ頭を3本作り上げた、川の底の土を使ったので


水深が2m程深く成り12mに成ったが、川なので上流から土が流れ込む事も考えて時々


は川の土を取り除かなくてはいけ無い、それは自分がやるとして埠頭が出来上がり


その周辺も整理し上から降りる道を付けたりと忙しかったが、埠頭は川口から5km


の所に出来たが水の干満差が1m程で案外少ない様だ、干満差が1mならば12mの深水


が有るので大丈夫だと考えた、満潮時で12mで干潮時で11m有れば問題なく運用で来


るとして、埠頭の傍に倉庫を作り船会社も立ち上げて上の降り口に商会とした。船は


港の傍にドッグを作り木と俺の錆びない合金を使い建造した、推進力は魔石でプロペ


ラを回して進む仕掛けでプロペラは2基付けた、そうする事で一基が魔力切れやトラ


ブルを起こした時にでももう一基で近くの港まで避難出来る様にした、船は100tが3


艘と200tが2艘作り運用する事にした、100tで満タンに積むと喫水が6mで200tに満タ


ンに積むと喫水が7mに成った、これを見ても十分に使える港だったが帆船がここ迄


上がって来れるかは疑問で、帆船様にタグボートを2艇作り対応する事にした、この


タグボ-トは500tの船を引っ張る事が出来る様にした、其処で埠頭を後二つ作る事に


して全部で5つの埠頭で運用する。埠頭から50m離して上流に堤防を100mの長さに作


り魔の森で大雨が降って洪水等に成った時様に遮る為の物だ、大雨になった時は運河


にも分水出来るので大丈夫だと思うが念の為に作った、港作りに精を出しているとあ


っと言う間に3月に成った、3月10日の水の日にシナ-ルが産気付きアグリスも付き添


い念のために俺も待機して居たて無事に生まれた、女の子だったので名前はサクラと


して鑑定するとサクラは水魔法と土魔法持ちの様で将来が楽しみになった、シナ-


ルに「ご苦労さんと労い名前がサクラで魔法が水魔法と土魔法持ちだ」と言うと満面


の笑顔になった、港も出来上がり船も出来たが船乗りが居なかった、如何するか悩ん


だが俺の作った船は帆船とは違う、ホウライ国の中で募集をする事にして荷物の積み


下ろしはゴ-レムがするので、船の操船だけに成るそんなに難しくは無いが海の事を


知らないと遠くには行けないかも知れない、やはり何人かの経験者が必要そうだが


帝国で集めるのは難しい気がする。なのでイ-ラン島に行って見る事にして転移して来た


のはウルルの近くだった、この町は漁業と農業が半々の町だと聞いて居たので当たる


事にした、町の冒険者ギルドに行って依頼を出して見る事にして、ギルドに入ると


「いらっしゃいませ本日はどの様な御用件でしょうか?」と受付嬢が聞いて来た、俺


は「依頼を出したいのですが良いですか?」と言うと、「はい、大丈夫です。どの様


な依頼でしょうか」と言い聞いて来たので、「今度船での輸送商会を立ち上げたが船


乗りが不足して居て、1カ月金貨3枚で仕事を引き受けて呉れる人を探して居る。取り


敢えず10人程必要で漁師の経験が有るか、船乗りとしての経験が有るかのどちらかの


経験者を雇いたい、ただ仕事先はここでは無くてユ-ロ半島のホウライ国だ、其処を


気に入れば永住権も貰う事が出来るし、1年か2年で辞めてここに戻る事も出来るし、


その場合はその人物の働きにより退職金も出す事が出来ると言う条件で募集したいの


ですが可能ですか」と言うと、受付嬢は「もちろん可能ですがユ-ロン半島にはどう


やって渡りますか?」と言って来た、俺は「ここの港に船をつけて居るのでそれで行


きます」と言うと、「分かりました受け付けましたが依頼主のお名前をお聞きしたい


のですがよろしいですか」と言って来たので「俺はBランク冒険者のユキノスケと


言います商会の名前はフジ商会です」と言って置いた、受付嬢が分かりました「依頼


を受け付けましたので募集人員が集まり次第連絡します。何方迄連絡を掏れば良いで


すか」と言って来たので俺は、「じゃぁ、ウルルの夕凪亭迄お願いします」と言って


ウルルの夕凪亭に宿を取りに走った、この宿は前に来た時に泊まった事が有ったので


覚えていた宿で、1部屋空いて居たので助かったが一応受付に「冒険者ギルドに依頼


を出したので、集まり次第連絡が来る事に成って居ましてここを言って居ますので連


絡が来たら宜しくお願い致します。」と受付に言って置いた、手数料としての意味で


銀貨1枚を渡して置いた。


 それから3日後に連絡が来たのでギルドに行くと12名が集まって居た、俺が説明を


するとその船は何処まで運ぶ船だいと聞いて来る者も居たので、俺はほぼ帝国だと思


うがまれにエテナ王国やイーラン王国にも来るかも分からないと言って置いた、それ


以上には行かないと思うが商売がどの様に成るのか分からないので、他国に行く可能


性は有ると思って置いて欲しい、例えば砂の国とかに行くかも知れないがそうすると


案外近いので楽が出来るかも知れない、俺は12名を連れて港に来て船に乗せると12名


がこの船は帆は無いのかと聞いて来た、俺がこの船はエンジンと言う物で走る船で此


れが舵で、後は走りながら説明するがと言って港を出て来たが此処からだと2時間と


少しで着くと言うと、皆驚いて居たが操船も序でに教えて行き乍ら3時間掛かり港に


着くと、ここは本当にユ-ロン半島かと驚きながら俺に聞くので皆の住まいに案内し


た、ここは港の直ぐ近くの商会の建物で2階と3階が部屋に成って居て、10部屋と3階


にも10部屋が用意して居た、そしてここに居る間はその向こうに見える所に食堂が有


るので其処で、朝昼晩と食事をする事が出来ると言うと「食事代は幾らですか?」と


質問が来たので「ここでの生活は基本費用は要らない様にしている」と言うとそれ


は有り難いと言った、次の日からホウライ国から集まった従業員が練習の為に船を操


作したり、ゴ-レムに自分を覚えて貰う様にして欲しいと言って有るし1カ月はそんな


感じで練習した、船は5艘なので100tには2名とホウライ国から6名が乗り、其処にゴ


-レムが10体乗り込み作業することに成った、200tには3名と6名が乗り込みゴーレム


が15体乗り込んだ、それで自由都市で買い込んだ商品の運搬を請け負い輸送するのが


仕事で、仕事の頻度も増えて行ったのは輸送費が安く付く事だった、商人は馬車1台


で来て買い込み船をチャ-タ-して送ると品物が着くのが早くて、商人も買い付けと


地元での受け取りと販売を別にする様に成って来た、全体的に商売の仕方や在り方が


変わりつつあった。



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