第28話 スタンピ-ドの後始末と魔の森の探索

 

 

初めての魔の森からのスタンピ-ドを知り退けて、壁の所にたまった魔物の死骸を固


唾けて罠も正常に機能して居るか確認した、魔石は全部で5120個ありゴブリンが1200


余りとオークが1800余りとオーガ800匹狼が500匹コボルトが500匹が主な今回の魔物


で、中にはトロ-ルが5匹と言うのも有ったが隕石に潰されていた、俺はこのスタン


ピ-ドが何処かに原因が有るのか探る為に魔の森の東側を再度探索する事にした、前


回に行っていない所にも行く積りで砂漠の町イイトンからエンタナ湖の辺りまで行く


積りにしていた、イイトンまでは南側の海伝いに行けば約700km有り、俺が転移


ポイントを作った所からだと300kmぐらいで5日か6日で行ける距離だし、ほぼ魔の森


の尾根が伸びていてそこを伝うと下りで行きやすいと思う。イイトンからは川を遡


ればエンタナ湖まで行けるし川も使える様だ、大体14日~20日の行程だと考えて準備


して行くが、一緒に行くのはアグリスとマイ-ラを連れて行く事にした、マイ-ラは


家事レベルが4に上がって居て料理が出来る事が決め手に成ったと言うと、イマリカ


とスマイラはしゅんとしていてクリ-マさんの所に弟子入りを申し込んで居た、7月


20日に出発する事にして準備は終わり当日に成って、クリ-マさんに後の事は頼みシ


ナ-ルに行って来ると言って転移した。

 

 ここは魔の森に有る山から来る尾根が砂漠付近まで到達して居て、魔の森の右側は


完全に南北に分かれて居る形にしている尾根だ、この尾根を伝うとイイトンまで行け


るがとちゅで山が無くなる所が5km程有るが、又山に成るその山は300m位の高さで山


と言うほどの山では無く、丘と言った方が良いかも知れないそれぐらいの山だ、最初


に転移して来たのが標高が700m位の所でそこから下り行き付いた所がイイトンだ


と考えていた、俺は以前イイトンには一度行った事が有るが当時船で行ったまだそ


の時は転移が使えなかったし転移ポイントなどの事も知らなかった、なので当然作っ


てない尾根を下りながらサーチを広げ魔物の動きを察知して居たが、尾根一杯に広が


った蟻は避けられなかったのでブリザードを放ち蟻の居る辺りを雪景色に変えた、こ


れは絶対零度よりも効果範囲が広く広範囲にいる魔物には効果が有った、蟻は動けな


く成り片っ端から止めを刺して行き結局蟻は200匹近くの数が居た、巣の中に女王ア


リも居るのだろうが巣を探すのが面倒臭いのでそのままにした、尾根から降りてしま


う前に家の出せる所を探してここで1泊する事になった。

 

 マイ-ラが夕食を作り俺が風呂にお湯を張たが、アグリスはリビングでお茶を飲


んで居た所にマイ-ラの夕飯が届き食べだした、俺はマイ-ラを連れて来て正解だと


思った、次の日も魔物に出会ったのは蟻だったこの尾根は蟻の理想の場所の様でイイ


トンに着くまでに蟻を600匹程倒した、町に入ると傍に大河が流れていて対岸が見え


ない位の川の幅で、俺は海と言われても信用するほどの大きさの川で、イイトンは魔


の森の東にある国トーライド王国の一番西にある町で、東の国には船でしか行けない


とされて居た、それを始めて覆した3人が町に入ったが町の人はそんな事は如何でも


良かった、見知らぬ男女が歩いて居たので興味を持ったが直ぐに何処かに行って仕舞


った、それはそうだ直ぐそこに夕闇が近づいて来ていたので町の人は買い物から帰り


夕食の準備に仕事の整理に忙しくして居た、ここには過去に一度来た事が有ったが宿


は無かった様に記憶して居た、3人で相談の結果河原に行き適当な所にテントを張ろ


うと歩き出した、河原の手前で6人の男に遮られ男たちが「お前たちは泊まる所が無


い様だな、何処から来たのか知らないが有り金全部出せばおいら達が好い所に案内す


るで」と言いながら剣を抜いた、ここは夕闇が始まった河原だ誰も近くには居ない様


で、6人の男は後を着けて来ていたのは分かって居たので態と人の居ない所え誘導し


たのだが、当人たちは気が付いて無いし説明する必要も無いので、電撃を飛ばすと6


人が泡を吹いて倒れたのでそのままにしてキャンプが出来そうな所を探して居た、ち


ょっと高くなったところが有ったので其処にした、次の日町に行くと町の人が何やら


噂話をして居たので聞いて見ると、昨日6人の男たちが鰐に食い荒らされた無残な姿


で見つかったそうで、撫で6人はあの河原に行ったのか不思議だと言っていた、あい


つ等はこの町の鼻つまみ者で誰からも相手にはして呉れない連中だったが、死ぬとは


何か良からぬ事をしたので罰が有ったのかも知れないと、皆で噂をしていた様で俺達


はそっとその場を離れ川を遡り始めた、俺は小型の方の船を出して魔石を嵌めると全


開で遡り2日でエンタナ湖まで来た、この湖は1周が1000km以上あり魔の森からの川


と砂漠の向こうの山を源流とする川の2本が入った湖で、水は透明度が高く綺麗に見


えるが魔物が多く油断が出来ないそうだ、そんな事を考えていると巨大な鰐が来た大


きさは地竜程も有る鰐で鑑定すると、体長が18mありレベルが80と言う事で可成りの


強敵で皮膚が硬くて剣が通らないと有った、しかし鰐は爬虫類だ寒さには弱いと出て


いるし俺にはその魔法が有る、相性の良い魔物だ絶対零度を打つと鰐は凍り付き剣で


叩くと粉々に割れ魔石と鰐革がドロップしていた、その後はここにポイントを作り其


処を拠点にして魔の森の北側の探索を掏ることにした、ポイントの傍に家を出して1


泊する事にしたが鰐が多くて物騒なので、結界とバリアを掛けて厳重に防御して休み


次の日から森の北側を調べると早速ブル-ベリ-を見付けた、この付近にはブル-ベ


リ-の木が数十本あり大量のベリーが手に入り帰ってからジャムを作れそうだ、ブル


-ベリ-は見付けたが他には収穫が無くて、俺は一度守森の上を飛行魔法で飛ぶ事に


して全体図を見る事にした、風魔法のフライも有るが俺が作った飛行魔法の方がスピ


-ドも出るし魔力の消費が少ないのが特徴だった、1時間程飛んでみて思った事はこ


の魔の森の北側は森の密度が濃く、木も大きな木が多かったし北の山と魔の森の山の


間が500km程有りそうだった、魔の森の山の最高峰の真北に当たる所に巨大な木が有


ったが、伝説の世界樹の木かも知れないと思ったが自分の心に仕舞って置いた、木の


高さは500m位在った様に思ったが、周りの木も高く100m位の木は何本も有った、


ここに伝説の世界樹が有るとしたら伝説のエルフも居るかも知れないと思ったが、こ


の森を調べるのはちょっと苦労しそうだった、魔の森の北側は深い森の影響で森の外


と隔てられた世界に成って居る様だ、俺は飛行を止めて二人の所に戻り北側はとに


角森が深くて密度が濃い様だと話た、その後も調べたが森には深入りせずに転移ポ


イントの辺りを調べていた時に、カカオの様な植物を見付けた、鑑定すると名前がカ


カオラと言う名の植物で実も大量に取れたので、持ち帰り焙煎してみる事にして苗用


の種も確保して置いた、今日で2週間たちそろそろ帰ろうかとアグリスに言うと、ア


グリスも「そうね帰りましょう」と言ったし、マイ-ラは「もう少し探索してみたい


気がするがゆっくり寝たいとも思うので帰る事に賛成です」と言った、3人で相談し


一致したので一気に転移して帰って来た。

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