第25話 魔の森の西側探索Ⅱ
俺とアグリスの初夜も過ぎて朝を迎えた魔の森だった、アグリスは朝起きてユキノ
スケの顔を見ると何か気恥ずかしさが有ったが、旦那さんが作ってくれた朝食を食べ
て撫でかこの人で良かったと意味も無く思った、二人は外に出て探索を再開して魔の
森の山に向かい進んだ、其処にはサル型の小頭ヒヒと少し毛色の違うサル型が居た、
何かを食べて居る様で観察すると山ブドウの様な実を取って食べて居た、俺はブドウ
だと言うとサルに負けじとブドウを取りに藪に入った、それを見たサルが怒り取った
ブドウを投げつけて来た、俺はブドウを取るのに忙しいのでアグリスに護衛を頼み
サルには構わずに収穫した、アグリスは小頭ヒヒを10匹程と違うサルを5匹程倒すと
サルの群れは何処かに逃げて行った、それから二人は沼を避け山の方に行きながら探
して居たイチジクを見付けたが、サルも見向きもしない程実が硬く青い成熟は秋の様
だ、暫く進むと俺のサ-チに魔物の反応が有った、警戒しながらゆっくり進むと木の
上に大蛇が長い舌をちょろちょろと出しながらこちらを窺う様にしていた、鑑定する
とマダラスネークと言う名前だった、レベル10の魔物で巻き付きと呑み込みの特技
と、土魔法耐性と水魔法耐性が付いて居て、長さが約15mまで大きく成ると出ている
が目の前の奴も15m近く有りそうで、俺が雷を飛ばすと蛇がま直ぐに成る程痺れて木
から落ちて来たのでアグリスが止めを刺した、魔石を抜き蛇を収納したが食べられる
のか疑問だ、さっきした鑑定にはかば焼きが美味しいと表示されて居た、魔の山伝い
に西側のリザードマンが住んで居た辺りまで行く積りで行くと、又沼地との境目迄降
りて来ていた所に背の高いヒョロとした木が有った、南国の浜辺でよく見かけるヤシ
の木だった、実も3個ほどなって居るが高いし木が細い登れる様な木では無い、飛行
魔法で浮き上がり実を取ると硬いし結構重いのでバッグに放り込んだ、其処から見る
と同じような木が何10本か見えたので同じように回収して行った、木から降りて来る
と鰐が口を開けて待って居たが上からアイススピアを口に打ち込んだ、其処には鰐革
が落ちていたので鰐を見付けるとアイススピアで倒したが、鰐革は5回に1回位の割合
のドロップ見たいで鰐革は3個手にしただけだった、結局6日間の探索で見付けたのが
ブドウとヤシにブルーベリーと野イチゴ桑の実と蚕とナツメの7点の成果で、此れから
が期待できる桑と蚕の発見は大きい、大量に増やして行く事にしたい(今後このシル
クが貴族に大いに受けてユーロ半島の資金源になる)と俺が考えてくわの実で苗を作
る場所を決めた、この大いなる発見の他は良いものが無かったが転移ポイントは3カ
所作り転移で帰って来た、あの近辺には何時でも行ける様にはして来た、魔の森の
山が6000m以上有り年中雪を被り誰も近寄れないが、山の裏側には何が有るのか探検
したいが今はまだ早い気がする。
魔の森の西側を探索を終えてから3連休として休み、鍛冶師の職場に顔を出して見
ると全員が楽しそうに仕事をしていた、それを見て自分も嬉しくなったので暫く見学
していると、カンタルさんの孫のカリンダさんが寄って来て話して来た、「ユキノス
ケさん今日は、ここに連れて来て貰い本当に良かったおじいちゃんも元気になった
し、村の鍛冶師もみんな仕事が出来て喜んでいます。本当にありがとうございました
す。」と言って呉れていた所に、カンタルさんも来て「ここの食事は本当に美味しい
し果物が上手い」と言いながら、「後マンゴ-が有れば最高なんだが」と言ったのを
聞いて、俺が「マンゴーて果物ですか?」と聞くと、「そうじゃ、果物でうまいし甘
い、イーラン島に有るので良く取りに森へ行った」と聞いた俺は、「カルタンさんも
っと詳しく教えて下さい」と言うと、「いいよ!」と言いながら「何が聞きたい?」
と言った、なので俺が「イーラン島に有る果物を全部教えて欲しいです」と言うと、
「分かった、先ずはマンゴ-じゃ、それからバナナにパイナップルじゃの、後はパパ
イヤにアボガドじゃが、取れる季節は年中有る筈じゃイーラン島は年中暖かいしわ
しらの居った所は王都に比べても暖かじゃった」と話して呉れた、「そしてコトコト
の近くの森が一番の果物の宝庫だったがもう行けない」と少し悲しそうな顔をした、
それを聞いた俺は「その果物は取って来てここで栽培します期待して置いて下さい」
と言って置いた、その3日後に俺とアグリスで転移して来たのはあの村の傍だった、
ここからはカルタンさんが言っていた森に近いので直ぐに森に直行した、ここの森は
魔の森とは雰囲気が違い南方系のジャングルの様だった大きなシダの様な植物に見た
事が無い植物が至る所にあった、究極はマンイ-タ-だった大きさが7m程も有るが
森を移動して居た、長い触手を使い獲物を捕まえては壺に放り込み溶かしている様で
始めてみる魔物だった、鑑定して初めてマンイ-タ-と知ったがこの森の主の様な存
在見たいだ、鑑定で弱点も見たが火魔法に乾燥と冷気に弱いと有ったので、この森で
は火は使えないので絶対零度を打つと、マンイ-タ-は凍り付き動かなくなったが植
物は一時仮死状態になるが、氷が解けると復活するので確実に止めを刺す様にアグ
リスに言うと、剣で突き刺して止めを刺して魔石を抜いたらマンイ-タ-は粉々に割
れた、辺り一面が凍り付いた所から南に進み暫く行くとカルタンから聞いた特徴の果
物が有った、少し赤黒く成って来ていたが成熟したマンゴウの様だ、早速収穫して行
き土魔法で土事掬い取り木も収納した、近くに有った同じ木も収穫して収納したので
木は2本だけにして置いた、暫く歩くと大きな花なのか1m位在る花弁の様な物が有っ
たので鑑定して見ると、名前がラフレシアと言う花で葉が無くて花弁だけの花の様だ
が珍しい物だった、その花の傍に蟻が1匹居たが知らない間に居なく成って居た、そ
の花から離れて歩くとバナナを見付けた、バナナは草だとカルタンに聞いて居たがど
う見ても木だと思ったが、鑑定するとバナナで一年草と出て来たのでやっぱり草の様
だ、取り敢えず根っこを持って帰らないとどう為るか分からないので土魔法で根っこ
事抜き収納した、こう言うと木には便利な土魔法だったがバナナの木を収納して居る
と、魔物の気配が立ち込めて来て良く見ると蟻が仲間を連れて来た様で200匹~300匹
位居る様だが、俺には昆虫の天敵と言っても良い様な魔法が有った絶対零度だ、素早
く発動すると辺りが360度一面に凍り付き蟻も動かなく為った、俺は死んだ魔物の魔
石は解体しなくても取れるので発動すると、魔石が20個程集まって来ただけで後は仮
死状態の様だ、アグリスと二人で手分けして止めを刺して周り魔石取集魔法を発動す
ると、今度は魔石が225個集まった、レベル5の魔石だが245個有ればいい値段に成り
そうだった、其処からはマンイ-タ-が6匹と蟻も300匹とサルの魔物赤尻モンキ-
が30体程襲って来たが撃退した、最終的にはパパイヤとアボカドも見付けたがドリア
ンと言う果物が有ったが取らずに帰って来た、1つ取って試食仕様としたが匂いに二
人共遣られてまだ鼻が可笑しい、えらい目に遭ったとカルタンに言うとドリアンを持
って来て呉れたら俺が食べたのにと言われたが要らない、イーラン島の果物の探索も
ほぼ終わり後探したいのは何か考えると、お茶の葉とカカオを見付けたいが宛が無か
った、お茶は山手の涼しい所のイメージが有るがカカオは何処に有るか分からんし、
今後の課題として残ってしまったが、お茶も紅茶も世間では出回って居た筈で何処で
栽培されて居るのか調べたい、カカオは全く手がかりなしの状態だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます