第23話 海岸線での塩作りと錬金術と鍛冶


 ガロバとルカトの壁作りも終わり俺は新たな事を考えていた、塩作りだ!ユ-ロン


半島は海岸線は長いがほとんどが切り立った崖で、海に接する地点が少ないヨカロン


川の河口とそこから少し北に行くと、切り立った崖の下に平地がある5km程の長さに


海までの幅が2km程の平地が出来ている。ユ-ロン半島の少ない海に接している平地


でそこに海水をくみ上げて田塩を作り、太陽の熱を利用して海水を飛ばして塩にして


行くやり方で、大量には出来ないがこれだけの広さが有れば1カ月で1t1年で12t


は作れると考えた、俺は其処に先ずは高さを1mX100mX200mの長さの海水の池を作


り、次に高さを80cmX100mX200mの池を作り次に高さ60cmX100mX200mの池に


して、次に高さ40cmX100mX200mにして次に高さ20cmX100mX200mに


した池で海水を濃くして行き最後高さ0cmX100mX200mには家の中に作り上げ


俺の特性のガラスを嵌めたハウスにして雨に濡れるのを避けて塩を完成させることに


した、海水は風車を利用する積りだつたが効率が悪いので俺が昔見たポンプを魔石の


力を利用して考えた魔造具で、見ただけだったが成功して海水をくみ上げて行くと


此処の海水は、岩礁地帯でミネラルが豊富で栄養価が高いと俺の鑑定に出て来たので


益々塩作りが面白く成って来た、このプラントを2つ作り上げてイーライ島からの移


住者に責任者に成って貰い、運営を始めた責任者にはマリエラとサルカスになって貰


い塩が生産出来る様に成ると、ユ-ロン半島の欠点が無くなり盤石の態勢が作り上


げる事が出来た、塩に目安が出来たので次の目標はポ-ション作りに力を注ぐことに


したい、以前作った錬金術の部屋を拡張して作業をし易くして行き、隣に鍛冶場も


作り用意したが鍛冶スキル持ちは誰も居ないので稼働はまだ先に成るが場所は確保し


て置いた、鍛冶場の部屋は30mX30mあり3列の作業が出来る様にして、炉も3基作り


何時でも作業は開始できる体制だ、錬金術の道具は俺が鉄やミスリルの合材等で作成


したのを使用しているが、錬金術の使い手は限られているのでポ-ションがどれだけ


作れるかが問題だ、少ない人員でしかも若い錬金術師が多数なので今後の育成に掛っ


て来る。そして準備を着々と進めていたが休憩に家に帰って食堂でクリ-マと


見知らぬ女性が居るのを見て、そうだ俺を襲った女をここに連れて来てクリ-マに世


話を頼んだ事を思い出した、俺は「えぇっと、そちらの女性はお名前は何でしたか?


忘れてしまいすみません」と言うと、アグリスは絶句しながら「私の事を思い出さな


いの昨日の事なのに」と言いながら、この人はこんな小さな事を一々構って居られ無


い程忙しいし、考える事が多いのかも知れないと思いながらも「私はアグリス・ヨゴ


ナよあんたに殺された元ヨゴナ伯爵の娘よ思い出した」と言った、するとユキノスケ


は「そうだった!冒険者をして居たんだったっけ、ごめん忘れていた」と気の抜ける


返事を返して来た、自分が必死になってこいつを殴り気を晴らそうとしているのが滑


稽に思って来た、「私はここに居ても良いの?」と言うと、「好きなだけ居て良いよ


気のすむまで」と言いながら、御飯を食べ終えると出て行った。


 俺は今ポ-ション作りの作業所の事で頭が一杯で、腹が鳴ったのでクリ-マさんの


所に行って腹ごしらえをしに行くと、綺麗な女性が居たので驚いたが自分が連れて来


たのに忘れていた、錬金術のスキル持ちを集めてポ-ション作りを再開した、以前は


自分の所で彼女達にポ-ション作りを手伝わせて、馴れさせて今では十分に一人で作


れる様に成って居り場所を提供するだけで良かった、ここの責任者にはユリナス19才


が成って貰いマリ15才、スマイラ14才、イマリカ14才、マイ-ラ13才、イグリスナ8


才、の6人で運営してもらい材料はここのボックスに入れて有るので使って少なく成


って来たら俺に言って貰い、水は俺が作りだした純水を使用して作業してポ-ション


を作り出して、ホウライ国のポ-ションとして瓶には富士の紋を入れ自由都市で取引


して行き皆の工賃として渡して、将来はもっと大きくしたい今は3レ-ンだけだが


10レ-ンにはしたい、後は鍛冶師が居ない鍛冶師のスキル持ちを探したいが宛がない


と悩んで居たら、イ-ラン島の元村長のゴランさんがイーラン島は昔から鉄と石炭が取


れたので、鍛冶師が多く居たそうで、特にコトコトの町の南に有る村がイーラン島の


鍛冶師の本場だったと聞き、俺は今すぐにでもイーラン島に行こうかと思ったがシナ


-ルに止められた、シナ-ルの言うには俺は働き過ぎで次から次に仕事を探して行


き、それを自分で一人でやり過ぎでもっと周りの人を信頼して仕事を振り、ユキノス


ケはここの代表なのだからと諭された、もう直ぐに3月に成るので第一領地に植えた


桃の花が蕾を持つ頃だと思い、見に行く事にしたら花が咲き始めていていい匂いがし


ていた、ここは温暖な気候なので花が咲くのも早い様で椿は花が終わりかけていた


し、椿の実を集めて椿油を作れる様にしたいのでと又仕事に成って来てしまった、こ


こにサクラが有ればと言う気持ちが有るが今度魔の森の西側を探索しようと思い付い


た、まだまだやる事が一杯有るし遣りたい事も有るので町の発展はこれからだと思い


直した。


 3月の15日風の日桃の花が満開の中俺はイ-ラン島に転移して居た、元の村の有った所


に転移すると村は廃村に成った筈なのに、何処からか流れて来たのか住人が居たので


村に入って行くと、今の村人が「あんた何処から来なさった」と聞いて来た、俺は王


都から来て鍛冶師のを探しに来たと言うと、「それならここの南の村に行けば見つか


る筈だと」言ったので、村の名前を聞くと「トノマ村かイワキ村かヤマダ村の3カ所


が有るよ」と教えて呉れた、俺は「それは良い事を聞いた、早速行って見るよ」と


言って村を出て来た、彼らは一体どこから来たのか謎だが今は鍛冶師が先だと思い直


し急いだ、名も無い村から海岸線のコトコト迄1日で歩きそこで一泊して次の日から


南下して道を3日歩き最初の村トノマに着いた、この村は人口が800人程の村で殆どが


海に関係する仕事をしており鍛冶師は皆無だった、村長に会う事が出来たので聞くと


山手のイワキは石炭も取れて鍛冶職人が何人かいるそうで、鍛冶師を探しに来たので


有ればイワキかここの南に有るヤマダに行くかの何方かだと教えて呉れた、俺は先ず


は遠い方のヤマダに行って見る事にした、遠いと言っても半日程の違いで鉄鉱石はヤ


マダの方が入り易いと聞いて居た、ヤマダに着いたが村は静かで鉄を叩く金槌の音は


聞こえずに鍛冶師が要るとは思えなかった、俺は村の鍛冶師代表に会う為に村人に尋


ねると教えて呉れたのがカンタルと言う人物だった、教えて貰ったカンタルさんの鍛


冶場に行くと炉の火が消えて誰も居なかった、なので家の方に伺うと出て来たのが10


才ぐらいの女の子で130cm位の背で女の子なのにガッシリとした体形で力が有りそ


うだった、その子にカンタルさんはご在宅かと尋ねるとその子は家に戻り「おじいち


ゃん!」と声を上げて呼んだ、すると70才位に成ろうかと言うガッシリして150cm


程の身長の老人が出て来た、俺が「カンタルさんですか?」と言うと、「あぁ、そう


だカンタルとはわしの事だ」と言いながら、「あんたは?」と聞いて来た、「俺はホ


ウライ国の代表のユキノスケと言います」と自己紹介をしてカンタルさんに尋ねた、


「鍛冶仕事はしていないのですか?」と聞くと、鉄が無いのじゃよ王都の南の鉱山で


鉄が殆ど取れなくなり、鉄が手に入らなくて仕事が出来なくなって2カ月に成る、こ


こももう終わりじゃと言った。俺はホウライ国に来ませんかと誘いホウライ国の場所


とか環境とかについて説明した、そしてこの村で他の鍛冶師で一緒に来たい人を集め


て呉れたら全員ホウライ国で歓迎します。と言ってミスリルのインゴットを見せた所


カンタルさんが食いついた、「そのミスリルは其処で取れたのか?後は何が取れる」


と捲し立て乍ら聞いて来たので、「後、取れるのは銅と鉄と先程のミスリルだけです


が探せば見つかるかも知れません」と言うと、皆を集めて相談する返事は明日すると


言った。

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