第11話 その後の帝国の対応と交易


 俺はカンテト子爵とヨゴナ伯爵の奇襲をゴ-レムと共に退け捕虜にした、その


後に帝国のクロイツム中佐が来て二人の後見人に成り引き取って行った、その条件


としてこの半島を自由商業地帯に制定する事を帝国に提案した、そして帝国の返事を


待つ事にしたがクロイツム中佐が戻るのは2カ月近く係りそうなので、その間にもう


一度イ-ラン島のあの村に行って見る事にした、村の傍に転移した俺は普通に村に入って


行った、俺を見た村人が集まって来てこの前に旅立った村人は如何だ元気かと気に成


る様だ、俺が全員が無事に着き楽しく暮らしていると言うと、羨ましそうにする若者


が何人か居たが来たいのならいつ来ても良いよと言って置いた、村の状況を聞くと今


は大分ましで雨が時々振るので作物も育って居ると言う事で、俺も安心したが国に払


う税金が無いので如何するか悩んでいるそうだ、なるほど俺の町は税金が要らないの


が特徴だと思った、すると村長が5人程の若者を連れて行ってくれと言って連れて来


た、その連中に行きたいかと聞くと全員が行きたいと答えたので、連れて行く事にし


て海の近くまで来てここでキャンプして、明日の朝一番に船を出して俺の領地に行く


と言うとテントに入り静かになった、次の日の朝に船を出して進みだした船はこの前


より小さいが、船足は早くて6時間程で着き上陸して直ぐに第二農地に行くと、そこ


に居た先に来ていた村人が驚きよく来たと皆で盛り上がり、集会場で宴会を始めた酒


は無いが食べ物は一杯有るので盛り上がり楽しく食事会が続いた、俺は家を3棟作り


上げた5人のうち二組は夫婦の様だったからで当たって居た様だった、俺は既に5人を


鑑定して居たが全員普通の村人だったので他の人に仕事を教えて貰い馴れる様に言っ


た、今日で今年も4月の28日水の日になつて居たので春真っ只中に成った、俺は帝国


の帝都に行くと言って転移して来た、先ずは市場に行き食器を買い次に服の古着屋に


来て大量に購入した、多分店の人は商売人だと思った事だろう次に行ったのが調味料


屋だった塩と砂糖に胡椒と言った調味料を買い終わり、冒険者ギルドに行くと特に


何も無く平穏だった、ここからはユ-ロン半島までは4000km程離れているので冒険


者には別の世界の話の様で、話題にも上がって居ないし多分ユ-ロン半島の場所も知


らないだろうと思う。町の外に出て村に帰って衣服と食器を出して代表者に渡して置


いた、そして半島のヨゴナ伯爵領に行く事にして着くと冒険者ギルドに先ず来た、其


処で聞いた話ではヨゴナ伯爵は斬首に成り子爵は貴族を剝奪されて鉱山送りに成り、


次の伯爵が来るそうで子爵もその時に連れて来る様だ、色々な情報が錯綜している様


だが俺達には今の所歓迎したい事が多い様だった、俺はこの町の商業ギルドに寄って


見る事にした、商業ギルドは町の中央付近にあり近くに領主館も有ったが今は無人


になっている様で前の領主の家族は如何して居るのやら、そんな事を考えながら歩


いて居たら商業ギルド着いた様だ、3階建てで立派な建物に間口が広く取って居て入


り易く感じる作りだ、中に入ると受付嬢が二人で声を揃えて「いらっしゃいませ」


と声を掛けてから「本日はどの様な御用ですか?」と聞いて来たので、俺は思い切っ


て言って見た「商談をしたいのだがギルドマスタ-と面会は出来るかい」と言うと、


「少々お待ち下さい確認をしてまいります」と言いながら片方が奥の方に入って行っ


た、暫くして出て来た受付嬢の傍には恰幅の良い男性が付いて来た、男性は「私は当


ギルドのマスタ-をさせて貰っているトロイコと言うお見知りおきを」と挨拶をして


呉れた、「俺は冒険者をしているユキノスケと言いますが有る所でミスリルを見付け


たので、取引をしたいのですが如何ですか」と言うと、「ミスリルですか?それは凄


いですねサンプルはお持ちですか」と言うので、3kgのインゴットを出した「魔法バ


ックをお持ちですか冒険者と伺いましたがランクはBぐらいですか」と言って来たの


で、俺は「ご名答Bランクです」と言うと、ギルドマスタ-は「ここでは商談も出来


ません此方に来て下さい」と言って先に歩き出して一つの部屋に入った、其処は10畳


程の部屋で中央にテーブルと椅子が6脚置かれた部屋で、後は何も無い殺風景な部屋


だったが商談には良い部屋だった、ギルドマスタ-が「ミスリルはまだ有りますか」


と聞いて来たので、「そうですね鉱脈を見付けたので精錬すればまだ可成り取れると


思いますが」と言うと、「本当ですかそれは凄い発見ですね場所はと聞いても教えて


呉れないでしょうね」「ええそうですね当然教えませんし帝国に漏れたりすると大変


ですからと場所ははぐらかした」するとマスタは、「当然ですそれ位で無いと大きな


幸運に成らないですからね分かりました買取しましょう」と言いながら、「インゴッ


トは3kg単位ですか」と聞くと「3kgを金貨50枚で如何ですか?」と交渉してきた、


俺はまぁそんな物かと思いながら、「良いでしょうそれで取引しましょう取り敢えず


ここに15kありますこれは置いて行きますが、こちらも欲しい物が有りまして先ずは


衣類男性用と女性用に子供用を大量に欲しいのと調味料です」と言うと、「衣類のサ


イズとかは良いのかい」と聞くので、「サイズは此方で直しますし生地が有れば作り


変えも出来ますからとに角服が有れば助かります」と言うと、「分かりました出来る


だけ集めましょう」と言う事で、「俺が10日後に取りに来ます5月8日の光の日に来ま


すそれで良いですか、インゴットは置いて行きますからその時に差し引きで商談しま


しょう」と言うと、「良いんですかこんな貴重な物を置いて行って」と言うので、


「取引は信用です。これからも長くお付き合いして行くので信用が大切ですから」と


言うと、「分かりました10日後にお越しください用意しておきます」と言う事で握手


して別れ一旦家に帰る事にした、それから5月の中頃にクロイツム中佐がヨゴナ伯爵


と成って帰って来ると言う噂が流れた、その部下の一人が帝国の大尉だったそうだが


子爵と成ったそうで元伯爵家の三男だったそうだ、帝国はこの半島を新ヨゴナ伯爵に


一任すると言う事で纏まり、今後はクロイツム新伯爵との交渉に成り話は通るが


交渉は苦戦しそうな予感がする。


 新ヨゴナ伯爵との交渉は6月に成ってから始める事にした、その間に一般人との交


渉は自由と成って居たので早速交渉する事にした、商業ギルドのギルドマスタ-とは


5月8日に取引の約束を交わしているので、伯爵領の外のトーシンの町に来ていたここ


はム-トン川と言う大河の傍の町でスイフトロ・トーシン辺境伯領に成って居た、ヨ


ゴナ伯爵領とは規模も違い同じ伯爵でも辺境伯は侯爵と同等だった、町もヨゴナより


大きくて人口が10万人に達すると言われて居た、その町の冒険者ギルドに来ていたの


は情報収集で、特にこの町の商業ギルドと商売をしようと考えた訳では無くて、帝国


の動きが掴めずにこの辺境伯が収める町で調べて見ようかと考えただけで、単なる5


月8日に成るまでの暇潰しを兼ねて来ていた、冒険者ギルドに入り受付に行くと定番


「のいらっしゃい本日はどの様な御用件でしょうか」と受付嬢からの問いかけが有っ


た、「俺は最近ラガナ半島で何やら問題が有ったらしいが魔の森から魔物でも溢れた


のか?」と聞いて見た、すると受付嬢が言うには「違いますよ魔の森から魔物が溢れ


たのではなくユ-ロン半島に国が有ったと言う事で、その国が何やら半島の先に侵入


してきて伯爵と子爵が対応に失敗してしまい国から責任を取らされたそうです」


と中々の事実が伝わって居た、俺はそうかそんな事が有ったのかユ-ロン半島に人が


住んで居たのか、ありがとう良く分かったよ行って見ると言ってギルドを出てきた。


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