第4話
友達から授かった知恵で翌日、貰ったイヤーカフと同じブランドの公式サイトで同じイヤーカフを探した。何度イヤーカフのページを開いても見つからず、もしかしたらと思いイヤリングとピアスのページも探すがあのイヤーカフはどこにもない。
「あー、まじかぁ」
これはもう素直にすべて白状し謝罪するしか道はない。八方ふさがりかと落胆していると一つ思いつき、サイトに飛ぶ。そのサイトとはフリマアプリだ。もしかしたらと思ったが、公式サイトより種類は多い。だがあのイヤーカフが見つからない。
「正直に話すしかないよね」
スマホを開いているついでに検索バーで”交際相手 プレゼント無くした”と検索してみる。一番多い意見はやはり”素直に話し謝罪する”次に”同じものを買う”という結果だった。新しい発見があるかと思ったのに。ただその中に”素直に話すことで自分の罪を軽くしようとしてる感じがする。それなら彼氏を傷つける嘘は墓場まで持っていく”という意見があり、この意見は同じものを買うという人だ。どう探しても同じものがない私にとって、謝罪のほかにすることはないのだが”素直に話すことで罪を軽くしようとしている気がする”という言葉に愕然とした。
「次に会うのはいつだっけ」
スマホのカレンダー機能で日程に目を通す。今月は二人とも忙しく会えるのは二週間後の土曜日。これからどう過ごすのがいいのかわからない。私としてはまだ探すつもりだし、同じものは買えないので謝罪するつもりだ。
私は罪を軽くする為の謝罪なんだろうか。
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