第7話 小学四年生達の教室

 二年生と三年生の時の記憶はないが、四年生の時の記憶は私の人生に多大なる影響を与えたといっても過言ではない。学年が上がるごとに、いじめの内容はひどくなっていっていた。殴る、蹴る、恫喝する、おにごっこでずっと鬼をやらせる。一番しんどいのは〇〇菌という、いじめられている子を菌扱いすることだ。そして、それはいじめっこだけでなく、強制的にクラス皆が参加させられるので、一層心にくるものがある。わたしはいじめられるという恐怖から、そんなバカげたことを真に受けてしまった。わたしは、クラスでいじめられている子に触れたりすると、手を洗うようになった。手を洗わなければ、その子のようにいじめられると思い込んでいた。ひどくなると、見てもいけないような気がしてきて、いじめられている子を視界に入れないようにするようになった。こんなことだめだ。こんなこと思っているわたしは悪い子だと思っても、手を洗うのがやめられなかった。強迫性障害になっていたのだと思う


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

辛い時に書きなぐりたいことの寄せ集め @zigokukarakonnitiwa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る