第6話 次の日

 次の日、学校に行くと、ごりら女子に同意しなかった女子生徒、橘さんの席に、複数人の女の子たちが集まっていた。何事かと思ったが、それはすぐに分かった。

クラスで、橘さんが男好きだという噂が流れていた。流したのはもちろん、いじめっ子グループの誰かだろう。いじめっ子グループは、橘さんをクラスのターゲットにする流れを作ろうとしているようだった。ただ、クラスの子達も馬鹿ではないので、それがいじめっ子グループによる事実無根の噂であると判っているようだった。クラスの女子達は橘さんを一人にしないために、橘さんの席に行ってあげているようだった。それが何日か続いたころ、橘さんの席に女子たちが集まっている光景を見かけなくなった。それから、橘さんはクラスのいじめのターゲットとなった。わたしはいじめのターゲットを擦り付けたくせに、実際にいじめられている橘さんを見て罪悪感を抱いていた。あの男子の言葉が、思い出される。「助けてくれたのに、かばわなくていいのか」わたしのせいで、橘さんはいじめられているんだ。


 一方、そのころは仲の良い友達もでき、放課後友達と遊ぶことが増え、ポルノ漫画を読むことにそこまで時間を割いていた記憶はない。ただ、勉強はあいかわらずやっていなかった。

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