第7話 敵より邪魔な味方(ざまぁ回 ①)

 沢山のフォロー、応援、☆評価、誠にありがとうございます(^-^ゞ すみません……長いので分割しますm(_ _)m


 ◆ ◆ ◆



「ミナの衆ッ、ノッてるかァあ"あ"あ"あッ!?」

「ノッてるかっ!」


 ミニカマキリと戯れてるゴートに、俺は全力で突っ込みを入れた。んで、開幕から混乱ラリってんだよ(呆)


 しかもどーいうワケか、カマキリの卵を背負っていた。そのうち孵化ふかしたミニカマキリに、首を搔っ切られる始末だ。


「ふぉお"お"お"おッ!? 虫を64しようとしたら、産卵されたでござるぅう"う"う"うッ!?」


 んなことだと思ったよ……楽してレベルアップしてきたからな。『正攻法』など、最も無縁だろう。てか、打倒迷宮ボスはどこいった?


「くっ!?  タダでさえ、ややこしい状況なのに! 最悪、彼らは見捨てるしか……」

「ハハハ、何言ってるんだセレナ? アレは『敵』だ。味方なワケないだろ?」


 俺の満面の微笑みプレッシャーに、セレナは一瞬だけきょとんとした。


「……うん? 魔物扱いされてて、草生えたけど分かったわ。ギルドには『事故』として、報告しておく」


 まー迷宮内では、何が起きても『自己責任』だ。ギルドもヒマじゃないから、そこまで追い切れない。


――ブゥウウウウンッ!


 カマキリが、またハネをバタつかせた! ミニカマキリが、黄金色に輝く! これは強化バフか……昔、手こずった苦い思い出がある。


――ガキンッ!


 セレナの太刀が、ミニカマキリに弾かれた。やはり、耐久力を上げたか。セレナはあっという間に、ミニカマキリに囲まれた!


「これは長引きそうね……って、アレク!? 何してるの?」

「お節介だと思うが、ここは俺に任せな。こういうのは、俺の独擅場どくせんじょうでな」


 俺はブーメランの全体攻撃を、ミニカマキリに浴びせた。ミニカマキリはコロッとひっくり返り、泡を噴いてはかない命の灯火が消えていく。

 いくら耐久力を上げようが、猛毒の前には全く意味がない。してや俺の『必中』で、確実に状態異常が通るなら尚更だ。


【必中+猛毒】まさに防御も回避も不可能な『確殺コンボ』だ。おっと? またレベルが上がったな。もう50超えたんじゃないか?


「……っ! また……アレク、一体どんな『魔法』を使ったの!?」


「まー魔法というか、ちょっとした『手品』だな。俺は『まとめて倒す』のが得意なんだよ。何匹来ようが、俺には『カモ』にしか見えない。もちろんネギ付きのな」


 唇の端を吊り上げる俺に、セレナは若干引き気味だった。そうだ……昔の俺とは違う。俺は『力』を得た。

 それにより、やっと『必中』スキルが輝き出した。たかが『1ダメージ』……だが、当たれば確実に【死ぬ】


「「「アレクぅううううッ、俺たちが悪かったァ!! 命だけは助けてチョンマゲッ!?」」」


 何故か三バカが、全力土下座していた。しかも尿○まで漂ってきたぞ? ったく、所構わず漏らすなよ……(困惑)


「……何やっとんだ、お前ら? もう縁切ったとはいえ、恥ずかしいから止めろよw」


「お前が『強い』ってのは、よ~~く分かったッ! だから、56さないでッ!?」


「迷宮のあちこちに魔物の亡骸が56がってたケド、アレもお前が8ったんだろッ!?」


「アタシらは、どーかしてたわ! これからはキヨく正しくイキるから、見逃してッ!?」


 各々、好き勝手に喚き散らす。どーかしてたと言うより、お前らは元から59潰しだろw


「そうか……まーお前らの存在自体、どーでもいいんだがな? 『もう遅い』……って言うのも、ミニカマキリを駆逐した際にお前らの体にも『毒』が回ってる……。持って後、10分ってところかなぁ?」


「んな……!? 苦しんで4ねってかッ!? お前、ヒトの心とかナインかいッ!? を"を"を"を"を"を"を"をンンッッ!?!?」


 汚ぇ鼻水を垂らしながら、床ドンする三バカ。俺は嘆息しながら、懐から『あるもの』を取り出す。


「まーいくらお前らが、69でなしの守銭奴しゅせんどで存在意義が全く感じられないナメクジ以下でも、そのままゲ●撒かれて4なれたら目覚めが悪い(物理)ここに『解毒剤』が一つ・・ある」


「「「一つ…………!?!?」」」


「お前らもシーカーの端くれなら、あのカマキリをなんとかしてみろ。早い者順で……」


「「「うぉお"お"お"お"お"お"お"おッッ、4に晒せぇえ"え"え"え"え"え"え"えッッ!?!?」」」


 俺が最後まで言い終わる前に、一斉にカマキリに襲い掛かる三バカ。困惑するカマキリ……敵より邪魔な味方を体現しとるな。


「……あなたの性格、なんとなく分かったわ」

「そりゃどーも。ま、一応『誉め言葉』として受け取っておくよ」


 呆れ顔のセレナに、俺は淡々と答えた。ちなみに三バカは、毒など回ってない・・・・・。奴らがそう『思い込んでる』だけで、まー『退場さいご』くらい役に立て。


 散々コケにされてきたし、これくらいはな?(ニッコリ)

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