第28話 やっぱ話さないといけない感じ?

ヒュドラと戦う数日前。

まだ昇格試験すらやっていなかった時のことだ。


あの時は、依頼を受けながら、【戦神アレス】について試していた。


その時に気付いたのが、通常時での武器の創造のことだ。

ただ単に剣を創るよりも、しっかりとどんな形状でどれだけ斬りやすいかなどをイメージしたほうが良いものが創れるということだ。


まぁ消費するMPは多少多くなるが...


そして、一度創った剣は俺が消えろと念じるか、戦闘不能になるまで消えないようだ。


つまり、熟睡したら剣は消える。


この前、消えろと念じるまで消えないから良いもの創って持ち歩くか。

とか思って、宿で熟睡したら、剣が消えてたんだよ。


マジで盗まれたかと思った。


だけど、俺が創った剣だから、魔力的なつながりがあるため、消えてしまったんだな....と冷静になってから思った。




とかなんとか色々やってたら、いつの間にか刀術スキルがLv9になってました。

びっくりだよね。









現在


「もう私は我慢の限界ですよイスカさん。すべてを話してください」

「えーどうしよっかなー」

「話せ。今。ここで」

「....はい」


こわっ!声が今まで聞いたこと無いくらい低かったんだけど!?

.....まぁいつか話すことだし、今話しても問題ないだろ。


「俺はな、召喚された勇者なんだ」

「へぇー。......あ、続けてください」


反応が薄いんだけど!喋りにくいんだけど!

もっと「え!?そうだったんですか!?」みたいな反応してよ!


そこから、めちゃくちゃ反応が薄いユリナに、自分のステータスを見せたりしながらすべてを語った。

【神眼】や【戦神】についても。

そして、何故クラスから抜け出したのかも。


ユリナは反応は薄かったが、真剣に聞いてくれた。

何を言っても「へぇー」とか「ふーん」とかしか言わなかったが聞いてはくれた。



「じゃあイスカさんはこれからどうするんですか?」

「とりあえず、レベルを上げて世界最強になって、そこから元の世界に帰る方法を探そうかな」

「じゃあ私も手伝います」

「え?」

「私もイスカさんについていって、世界最強になるお手伝いと、家に帰る方法を探すためのお手伝いをしてあげます!」


私は優しいですからね!と自画自賛をしているユリナ。


俺はそれをみて、心が温まった。


「じゃあこれからもずっとよろしくな!ユリナ!」

「はい!このユリナに任せてください!世界最強でも宇宙最強でもなんでもお手伝いします!」


これからも俺たちはずっと一緒だ!




「ということでさっさとこのダンジョン出ませんか?」

「そうだな」


そういえばここダンジョンだったわ.....忘れてた。




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