第3章 迷宮都市イースト

第23話 迷宮都市イースト

まだか。


まだなのか。


「なぁユリナ」

「なんですか」

「遠くね」

「そうですね」


今、エドナスを出てから大体一ヶ月が経過した。

なんでまだつかないんだ。

俺たちから離れて行ってるのか?


「もう一ヶ月なのになんで着かないんだ?」

「イスカさんが途中で盗賊のアジトを滅ぼしに行ったり、魔物の群れに突っ込んで行くから遅くなるんですよ!一回ならまだしも何回も!」

「ハイ。スイマセンデシタ」

「もうなんか怒りが湧いてきました。イスカさん!いえ、イスカ!そこに座りなさい!説教です!」


導火線に火をつけてしまった。


その後、俺は二時間くらいこっぴどく叱られた。


やべぇ。正直エデスよりも怖かったぞ。後ろに鬼がみえたわ。





そこから2日。ようやく俺たちは迷宮都市イーストについた。


「それじゃあとりあえずギルドに行くか」

「そうしましょう」


冒険者ギルドについて、中に入ると.....


「あ!リーナさん!」


と、ユリナが走っていった。


リーナさん?リーナさんがここにいるわけがないだろ。


そう思ってユリナの方を見ると...


「ハハハ。シゴト。タノシイ」


目の下に大きな隈を作って前よりも壊れているリーナさんがいた。


「リーナさん!ここに来ていたんですね!」

「あれ?なんかユリナさんの声が聞こえる。ハハ。とうとう幻聴が聞こえだしましたか。もうすぐ死ぬかもしれないですね」

「幻聴じゃないよ!いるよ!リーナさん!ここに!」

「おっと。今度は幻覚と幻聴がダブルで来ましたか。ハハハ。私、今日死ぬかも」

「リーナさん!いるってば!」


そう言ってユリナがリーナさんの手を握る。


「え?本当にユリナさんがいる?え?何で?」

「私達もここに来たんです!それよりも大丈夫ですか?」

「大丈夫?何がですか??」

「仕事ですよ」

「あぁ。このくらい全然ダイジョウブデスハイ」

「大丈夫じゃないですね」

「ハハハ。ナニヲイッテルノカチョットワカンナイナ〜」


目をどんどんそらしていくリーナさん。



やっぱやべぇなギルド。





「それで、なにか用があって来たんですよね?何の情報がほしいですか?」

「とりあえず、ここのダンジョンについてと、いい宿ですね」

「わかりました。ではまずダンジョンについてから。

ここのダンジョンは、下に降りるのでは無く、上に登るダンジョンとなります。一回層は、ワープポイントとなっております。ワープポイントとは、5階層ずつに置いてあるワープキューブというものに登録して、登録してあるところにワープすることができるというものです。到達階層は記録されません。記録をしたいという方々には、特殊なカードを渡しますが.....いりませんよね?」

「はい」

「わかりました。ちなみに、最高記録は768階層ですね。

宿は、えーと....ここですね。ここに【快適すぎる!何だこの宿は!この宿の名は、エギル!!】という宿があります。この辺では一番いい宿ですね」


え?なんだその名前は?普通にエギルでいいだろ。

何でちょっとふざけたんだよ。

しかも普通に快適なんかい。





翌日

まじで快適なんだがあの宿。

やばいわ。




あとがき

ところどころでいじられるエデス君。

いつも助かってます。







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