第2話 ランク8の天才パーティ
「相変わらずでけーな」
そんなことを言いながら俺は冒険者ギルドに入って依頼書のある掲示板に向かう。
「んー今回はこれにするか」
そして受付嬢に依頼を見せて、ギルドを出ようすると
「おぉー!グレンじゃねーか!!」
俺の名前を呼んだのはスピナー。俺と同じソロの冒険者でランクは6
灰色の短髪にワイルドな容姿、気さくな性格だから皆んなからも好かれている。
ソロでのランク6は中々見かけない。
ランクは基本的に1、2が駆け出しと呼ばれており、全部で1から10まである。ランクが6もあれば相当な贅沢ができる。
基本的なランクはパーティを組んで依頼を達成した方が上がりやすい。そこをこいつは1人で6になってるからパーティを組めばランク7になれるだろうな。
俺のランク? 4ですけど? それでも俺は中堅辺りのランクだぞ?
「グレンは今から依頼か?」
「おう、今からオークの討伐だ」
俺は依頼書をスピナーに見せた。
「オークかぁ、あいつら無駄に賢いからなぁ」
スピナーは嫌そうな顔でため息をついていた。俺もそれは思う。 あいつらでかい図体でやることが小賢しいんだよなぁ。
「まぁグレンなら大丈夫だろ? 頑張れよ!」
そう言いながらスピナーは依頼書を俺に返した。
俺は依頼書を受け取る時にいつも思ってる疑問をスピナーに言ってみた。
「いつも思うんだがスピナーはなんでパーティを組まないんだ?」
するとスピナーは遠い目をして•••
「あー、俺は1人の方が気楽で良いんだよな。人間関係のトラブルとかダルイし。」
なるほど。彼は過去に何かあったんだろうな。深くは聞かないでおくことにしよう。
そうして頷いていたらスピナーが話しかけてきた。
「おいグレン見てみろ。噂のパーティが来たぜ。」
そしてギルドに入ってきたパーティは女性4名だけで構成された”月の雫”と呼ばれるパーティだ。容姿も整っていて、ランクも8である。
紛れもない天才の集団だ。
けれど彼女らは性格に少し難がある。
彼女らは女性には優しいが、男性には当たりが強い。
なぜかは分からないがそれはもう凄い当たりが強い。
彼女達は1ヶ月前にこの街に来たがその時から態度は変わっていない。
彼女らのパーティは剣士、斥候、魔導士、僧侶のバランスが良いタイプのパーティだ。
俺の知り合いにはバランスが悪いパーティもいる。なんと3人全員が斧使い。
攻撃力に全てをかけている様なパーティだ。
ポーションなどの回復の
「ダメージを負うなら更に体を鍛える!!」って言っていた。
全員がガチムチの究極の脳筋パーティだ。
話が逸れてしまったが彼女らのリーダー、
〔剣士アリス〕
白銀色の髪で肩にかかるくらい程度で目元は柔らかく、長めのズボンと上服。
胸元には鉄のプレートを付けていた。王子様の様な雰囲気で身長も俺と同じくらいで右耳につけているピアスが似合っている。
ちなみに王子のような雰囲気なのに胸の膨らみで女性だと言うのが分かる。
〔斥候のステラ〕
猫の獣人で金髪の長髪を大部分を1つにまとめてポニーテールにしてるみたいだが顔の横の髪の毛は結んでいない。身軽に動けるようにするためか、いつも短いズボンと上服を履いている。
目は珍しい金と青のオッドアイである。 身長は一般的な女性と同じくらいである。
〔魔導士のカーラ〕
俺と同じ黒髪で髪は腰より長い、目は切れ長の吊り目でいつも魔女の様なローブと黒いタイツを着ている。格好は凄く魔女っぽい。
身長は少し低くいが気が強そうな雰囲気がある。
何がとは言わないが、周りが大きすぎて小さく見えるからなんだか可哀想である。
ん? 何か睨まれた気がするが気のせいか?
〔僧侶のリズ〕
長い耳を持つエルフであり薄紅色の髪が背中まで伸びており、いつも眠そうな目で口調ものんびりとしており、白い修道服に身を包んでいる。
身長はあのパーティで1番低いのに胸は1番でかい。
俗に言うロリ巨乳って奴だ。
まぁ俺には関係無いし関わることもないだろう。
この時の俺はそう思っていた。
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