第56話 if ~ペンダント(お仕置き機能付き)~
「……冒険者風情が世迷言を! いいから渡せ! お館様に検分していただく」
こいつの主人誰だか知らないけど教育行き届いていないんじゃない?
ペンダント効果ないじゃん。
もう意味ないなと思って、言われるまま差し出した。
どうにでもな〜れ。
「あばばばばばば……」
そのとき、騎士の全身に雷撃走る。
漫画みたいに黒焦げになって煙をあげて倒れる騎士は死んでいた。
え、威力設定間違ってない、公爵様?
小型殺人兵器だ、これ。
あっけにとられる騎士たちだったが、しばらくして僕を向いて剣やら槍やらを突きつけてきた。
「貴様、よくも仲間を!! 冒険者風情が、お館様に代わっていまここで成敗してくれる!」
いやいやいや、僕のせいじゃないよね?
公爵様のせいじゃん。
雷撃が走るってことを知らなかったアンタらのせいじゃん。
襲いかかってくる騎士たちを斬り捨てた。
一人だけ残して(両腕を斬り飛ばして逆らえないようにした)、ご主人様のところに案内させる。
どうせこのことを知ったらまた襲われるから先手を打つためだ。
◇◇◇
書類と格闘しているギースのもとに筆頭執事のウォードが入室してきた。
「ギース様、ペンダントのお仕置き機能が作動しました」
「まさか、アランからペンダントを奪った者がいたのか」
「そのようです」
「どいつだ?」
「ペンダントを取り返したと思われるアランは、ミナール伯爵邸に向かっているようです」
「愚か者め。私の渡したペンダントを取り上げるとは、私との敵対を辞さないようだな。ウォードよ、ミナール伯はもはや我が派閥の者ではない。引導を渡してくるのだ」
「仰せのままに」
「ただし、アランが先にたどり着いていたら彼の意向が優先だ」
「御意」
ミナール伯の明日はどっちだ!?
◇◇◇◇◇◇
とあるコメントを見てちょっと閃いたので、即興ですが投稿します。
一応、本編とは関係ありません。
レビューや、ギフトありがとうございます。
この場を借りてお礼申し上げます。
いつもお読みいただきありがとうございます😊
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます