キラーモード

第5章. 小さな殺人者

第5章. 小さな殺人者

- 待って、どうやって犯人を見つけるの？なんてバカなことを言うんだ...」と私は心の中でつぶやいた。

そして私のつぶやきを聞きつけたかのように、その狂人はまた私たちに電話をかけてきた。そして電話の向こうから、こんな声が聞こえてきた：

- 手がかりをあげよう、君の親戚の誰かだ。誰の誰かは自分で考えてくれ。それでも、あなたはいったい誰を疑い始めるのかしら、ハハハハハ。- と笑って電話を切った。

サルリは何かを恐れているかのように、緊張して首を横に振り始めた。私は彼がいったい何を恐れているのか聞いてみることにした。しかし彼は急いで外に出て、誰かと電話で話し始めた。私は彼の後を追おうとしたが、ニドに止められた。

- 妹と？- 私は驚いて叫んだ。サルリに妹がいたとは驚きだった。

- 叫ぶな。サルリは妹がいることを誰にも知られたくないんだ。今知っているのは私とあなただけなんだから、秘密にしておくのが親切よ - 私が答えようとすると、ニドが口をふさいだ。

そしてサーリーが戻ってきて、壁に寄りかかって何かを考え始めた。それが何なのかは言わなかった。家の中は静寂に包まれていた。時計の音と、ニッドが木のテーブルの上で立てるカタカタという音だけが聞こえた。恐ろしい雰囲気に包まれ、誰もが恐怖に震えて立っていた。以前は静かに銃を構え、敵は私たちの仲間だと覚悟していたが、今は誰がいつこの家の中に現れるかわからないので、誰もが恐れていた。私たちが学んだように、犯行モードの兆候は決められた時間よりもずっと早く現れる。

サルリは私の体からか、それともただそうやって私を呼び出したかったのか、その視線で私を睨みつけた。私は彼に近づいて話をすることにした。彼が妹を呼んだ理由も知りたかった。

私はゆっくりと彼に近づき、小声で尋ねた：

- なぜ私を見つめるの、サルリ？私があなたを興奮させているのですか？

そう言うと、私は彼に近づき、彼は恥ずかしがって離れようとした：

- 変態のことを考えるより、今すぐ犯人を見つける方法を考えるべきよ。

- 冗談だよ。なぜ私を見つめたの？

- 目で呼び出そうとしたんだ、見ての通り成功した。だから、こうしよう。ニールから聞いたと思うけど、僕には妹がいるんだ。彼女は小さな科学者だ。40年前に起きた犯罪の情報を見つけたんだ。現場に着いたら 詳しく話してくれるわ

- これは罠だと思わない？君の妹はまだ女だ。情報を共有するという口実で、私たちを殺そうとしているのかもしれない。

- 何を言ってるんだ？わからないけど、やってみる価値はある。怖いなら防護服を着ればいい、そうすれば彼女に脅されても怪我はしない。

- よし、やってみよう。他に誰か連れてくるの？それとも僕と君だけ？

- 一緒に行こう。他の人たちは家にいて、万が一の時に生きていられるように防護服を着よう」。

私たちはクラスメートにどこかに行くことを伝え、防護服を着るように頼んだ。

外に出ると、辺りは暗くなり始めていた。シスター・サーリの家まではかなり遠かった。電車で約10時間。私たちは列車に乗り込み、夕日を眺めた。子供の頃、両親や祖父母とキャンプに行き、夕方になると芝生に寝転がって夕日を眺めた話を思い出した。素晴らしい時間だった。でも今、生きているのは祖父母だけ。両親は知らない方向に消えてしまった。祖父が私に言ったように、それは一時的なもので、彼らは戻ってくる。でも残念ながら、彼らは戻ってこなかった。

- お姉さんのこと、もっと聞きたい？- 夕日を見ながら眠りに落ちていく私に、サーリーが話しかけてきた。

- 私が話すわ。ただ、私の眠りを邪魔したわね・・・！

- 何も言わないで いつからそんなに生意気になったの？

- 生意気じゃない 冗談だよ 寝ちゃうから、お姉さんのこと教えて。

- 妹は生まれたときから、人のやることを記憶する才能があった。だから両親は彼女にいろんなことを教え、芸術家、調査官、科学者のところに連れて行った。だから妹は小さな天才なんだ。もちろん、妹が私より注目されていることに少し嫉妬はしている。私にはそんな才能はない。14歳にして、すでにいくつかの事件を解決している。

サルリからそれ以上の言葉は聞こえなかった。彼は何か言い続けていたが、私はその時にはもう眠っていた。駅に着いて目が覚めた。家は駅からそう遠くなく、3キロほど離れていた。サルリがインターホンを鳴らすと、白いワンピースを着た白髪碧眼の小さな女の子がドアを開けた。太陽に輝く長い髪を撫でてあげたくなるような少女だった。

私の意図を察したサルリは私を止めようとしたが、彼の手は思い通りの場所に当たらなかった。私の胸に当たった。

- 楽しんでるみたいね。- とサルリの姉が言った。

- そんなことないわよ！事故だったのよ - サーリは姉に自分を正当化し始めた。

- いいのよ。見せたいものがあるんだ。

私たちは本でいっぱいの家に入った。床には書類が山積みで、壁には蝶と星が描かれた壁紙が貼ってあった。テーブルの上にはノートパソコンがあり、すでに何かが書かれていた。

サルリ看護師はノートパソコンの前で立ち止まり、言った：

- ノートパソコンはまだ見ないでください。あなたの事件は40年前の悲劇に直接関係しているんでしょう？

- そのようですね。

- 私の知る限り、その事件はあなたの祖父、昭人を知る証人によって目撃されています。その証人とは、母の美香。そしてカル。そしておばあさんのニラ。おそらくその中の誰かが、殺人犯がどうしてそんなことができるのか知っているのでは？とりあえず、あなたを撃つ時が来たわ。

今回は彼女が犯人だった。彼女は机の引き出しから銃を取り出し、天井に向けて発砲した。

- おいおい、おいおい、おいおい。一瞬で何が起こったんだ、どんな無茶をしてるんだ？

- わ、わからないわ！助けてくれ、兄弟！ノートパソコンに書いたことを読んでくれ！

その内容を読むことにした：

もし私が不適切な行動を取り始めたら、次の行動を取ること：

1. 私を縛り、銃を取り上げ、ガムテープで口をふさぐ。

2. 肩に鎮静剤を注射し、脱走できないようにする。

3.その後、私がどうにか逃げ出したら、私を撃ち、デスクトップ上の書類を2枚目に読む。

- S姉さん・・・それにしても、こういうことも予見できていたんですね・・・それにしても、最初の2点がうまくいくといいですね。

その2点に書いてある通りにすると、彼女は落ち着いたようで、眠ってしまった。

突然、テーブルから何かのカードが落ちたようだった。サルリはそれを拾い上げた：

「タイプ：月。

名前：記憶。

能力：10年間、他人の行動をすべて記憶する。

「カード保持者：ミサト

どんなカードなのか、未来ではまだわからないが、こんなカードが私たちを恐怖に陥れている狂人と関係があるとしたら......。