第32話 ラストダンジョン2


「いまからダンジョンに入る!皆無理をしないように!」

「「「はい!」」」

「これから2人も加わることになるからよろしく頼むな!」

「「はい」」

「それじゃ出発!」

 俺たちはダンジョンに入っていく。


 1階層から30階層までは普通に攻略が進みこれで今日の分は終了だ。


「はぁ、疲れましたね」

 と西園寺が言う。

「うーん、これはちょっと下で頑張ってもらったほうがいいかもな」

「え?まだいけますよ!」

 と四ツ谷が言うが流石にゲンパチまでとなるとここから先の攻略は困難だろう。

 ここからグループ分けするか。

「南原、四ツ谷と西園寺、ゲンパチはレベリングのために20階層から30階層までの往復だ。俺、ヨミ、ルナと二人は頂上を目指す」

「ちょっ!なぜ工藤さん達は一緒なんですか?!」

「それはレベルの違いだな」

「私達もそれなりにレベルを上げてきました!」

「それでも埋まらない差があるんだ」

「二人が強いのは分かりましたがそれじゃあんまりじゃないですか?」

 南原に言われるが。

「人のレベルが99と言われている。それを超えるにはどうする?」


「それはみなさんが超えていると言うことですか?」

「そうだ」

「ならしかたないっすね」

「「南原!?」」

「俺たちじゃ足手纏いになる!なりたいやつだけいけ!」

「「…」」

「と言うわけで新入社員だけど工藤姉妹には悪いが課長をよろしく」

 と笑ってる南原の拳は震えていた。

「分かりました!必ず攻略して見せます」

「うん」

 ルナとヨミも頷くと、

「俺のせいっすよね?すいませんっす」

「お前のせいじゃない俺たちは死にものぐるいで頑張ったが、まだ課長たちに届かないんだから」

「そうよ!私達ですら疲れてるのに疲れてないじゃない?そりゃそうなるわよね」

 四ツ谷も悔しそうだ。

「みんな悪いな。本当はもっと時間をかけてやりたいんだが会社がこれじゃ…な」

「そうですよね、分かりました!必ず追いつきますから!」

「分かってる!」

 西園寺もキツく拳を握っていた。


「南原に任せる。だから怪我なんかしないようにしてくれ」  

「労災おりましたよね?」

「あぁ。だけど無茶はするなよ?」

「「「「はい!」」」」


「大丈夫だったんですか?」

 ヨシヒコ君が聞いてくる。

「あぁ、社員だしなにより俺の部下だからな」

「俺だったら絶対嫌だけどな」

 ケンイチロウ君が言うが、

「それはあいつらもそうだろうが、邪魔になると分かっていたら俺は行かない」

「そ…うですか」

「大人だからな」

「…はい」

 ケンイチロウはちょっと悔しそうな顔をしてた。


 さて次の日は二班に分かれて行動する。

「南原!問題ないか?」

「はいありません!」

「よし!では出発」

「「「「はい」」」」

 30階層からは俺たち5人で攻略していく。

 そんな中俺たち3人が気になるようなので何が知りたいのかを聞いてみる。

「ケンイチロウは何が知りたいんだ?」

「いや。3人ともほんとしんじられないくらいつよいなって」

「あはは!これでも努力したんだぜ?なあ?」

「はい!本当に頑張ってここにいますから」

「よく頑張った」

「それはダンジョンで?」

「そうだ。森の中に入ったりもしたしな」

「あぁ、解体とかめんどくさかったですね!」

「あれいや」

「あははそりゃそうと二人もかなり強いじゃないか?」

「そりゃ最初のレベリングなんか酷かったですよ?」

「そうなのか?」

「半殺しの魔物を相手にトドメを刺すだけでしたからね」

「うわぁ!」

「それはきついな」

「でしょ?」

「姫の指示だったから逆らえなかったしな」

「まじか、でも途中からは違ったんだろ?」

「そりゃそうですよ!そんなのずっと続けてたらほんとおかしくなりますって!」

「まぁ、そうだわな」

 と難なくモンスターを倒しながら言うと50階層のボス部屋に到着した。

 さぁ、ここから何回そうまであるかな?


 50階層、ホワイトドラゴン、

 ここでは当たり前のように出てくるな!

 勇者がブレイブスマッシュでホワイトドラゴンを屠る。ドロップは聖剣ブレイクと魔石。宝箱は金貨1枚だ。

 

「さあ、ここからが本番だな」

「はい!」

 奥に行くとやはりダンジョンコアはなく、階段があるだけだった。

 とりあえず60階層まで行こうと言うことになり、55階層のボスヒュドラを倒して先に進む。

 56階層、メタル、

 ボール状の鉄の玉のようなものだな。それがヒュンヒュンと飛び回っている。叩き落としてキルと核があるようで斬ると消滅する。

 ドロップはオリハルコンの鉱石と魔石だ。


 57階層、ポイズンヘッジホッグ、

 丸まって針のようなもので刺そうと襲ってくる。魔法で攻撃して勢いがなくなったところでトドメを刺す。ポイズンニードルと魔石をドロップ。


 58階層、ドリームバグ、

 雲状のモンスターで催眠効果を出してくるが聞かなければ意味がない。斬って倒すと催眠剤と魔石をドロップ。


 59階層、ヒールモーシャス、

 人型モンスターでヒールを自分や仲間にかけてくる。厄介なので一体づつ撃破していく。ヒールスクロールと魔石をドロップ。


 そして60階層に到達。

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